趣味のサヴァイバルゲームが有る日の前日には、「トホホのヤマサン」が良く泊まりに来ます。
私が車の運転が大嫌いなので、前日に泊まりに来て、朝、私を乗せて行ってくれる訳です。ありがたいことです。
ですが、ヤマサンは生来の酒好きでして、で、私も酒が好きときちゃ、こりゃどうあっても呑まないわけには参りません。
私 「今日はあまり呑まない様にしないとな~」
山 「そうですね~・・じゃ、食べる方に力点を置けばあまり呑まないで済むんじゃないですか~」
私「オ!君にしては良い意見!採用!」
ってな訳で、冬なんだし、鍋をやろうってことに話が纏まりました。
そこで出てきた缶詰が 大盛食品さんの「かしわ水炊き」
私 「じゃ~な、これやろう、これ」
山 「へ~、かしわ水炊きってんですかい」
私 「そーよ、かしわ水炊きよ。こいつで一杯やろうって寸法だな」
山 「そいつは豪勢なこって・・・でも1杯だけですかい?」
私 「呑むんじゃないよ、舐めるんだよ」
山 「舐めるんですかい?呑むんじゃないんですかい」
私 「あ~舐めるんだよ」
山 「なんだか情けねぇな~・・・」
私 「ここで情けない思いをしないと、あしたの朝情けない思いをするだろォ?・・・ささ、兎に角あけとくれよ」
山 「へぇ、じゃ開けますよ~、よォござんすね?本当によござんすネ?」
私 「いいから早くお開けよ」
山 「じゃ開けますよ~、あたしゃ知りませんからね~・・・覚悟しやがれ!ソレ パッカ~ン!」
私 「・・・ヘッ!口でパッカ~ンって言ってやがら・・そりゃなんのマネだい?」
山 「ヘヘヘ・本当は開けてないんすよ・・開缶したと思ったでやしょ?どーだ驚いたかコンチクショーメ!」
私 「なにをくだらないことしてんだよ!驚くったって、驚きようがねぇわな。ナニを驚きゃいいんだい、マッタク・・・」
山 「ヘヘヘ口惜しがってら?」
私 「くだらないことしてないで早くお開けなさいよ」
ってな訳で開缶
黄色い脂が少し浮いているだけで、あとは真っ白、綺麗です。
開けた瞬間に紛う事なき鶏の香りが、まさにブワーッって感じで辺りに広がります。
本当に鶏肉と骨の香りだけです。その昔、「僕なんかコレだけ、コレだけですよ~」とパイプを咥えたオジサンが言っていましたが、本当に「トリだけ」って香りであります。
でも、本当は生姜が少し入っています。この生姜の使い方はプロの仕事です。
はっきり言って缶詰でこんなに良い香りと言うのもあまりないと思います。
内容物はこれだけです。骨付きの鶏肉が4個くらいで、後は真っ白なスープ。
ここに空き缶2~3杯分の水を入れて、その他、自分で用意したお好みの具材を投入し、水炊きを作ります。
因みのお値段は700円・・・高いか安いか・・結論は後ほど
そんな訳で二人は鍋が出来るまで酒を舐めながら待つことにいたしました。
山 「しかし、あれですね~・・酒を舐めるってぇのもなかなか味があるもんですなァ~」
私 「あ~、酒は舐めるに限るねぇ・・・こうやってみると、酒を呑む奴の気が知れないねぇ~」
山 「でも早く鍋が出来ませんかね~・・・こうやって舐めてるだけなのに、もう半分も無くなっちゃたんですよ」
私 「オイオイ、そんな猫が水飲むみたいになめちゃダメだよ。酒を舐めるってのは、先ず香りを嗅いで、それから目で愛でて、手元でぐい飲みを2~3回廻す、そうしてからニッコリ微笑んで、酒に「いただきます」と、語りかけ、そして初めて舌の先を酒に浸す。最期に結構なお手前で・・」
山 「やだよそんなのォ!おれァもうガマンなんねぇ!」
そう言うなり、ヤマサンはゴクゴクと喉を鳴らして酒を呑む、呑んでプハーッと息を吐き出す。酒を全部呑まれたら大変とばかり、片方も呑み始めます。
こうなりゃもう最初の約束事なんかしったこっちゃありません。
二人で注いじゃ呑み、注いじゃ呑みが始まります。
そのうち鍋の蓋の穴から湯気がプーッと噴出してまいります。
この湯気の匂いがまた宜しいんですな。
良く、鰻を焼くゥ匂いで白飯を食べられるんてぇ話がありますが、アレと同じでこの匂いで酒を三杯は呑めますな。
予め買って置いた、生の鶏肉と妻の実家で作った下仁田葱を投入しまして、ポン酢で食べることにしました。
スープは薄い塩味で、そのまま食べるには薄すぎますが、そのまま食べたい方は塩を足すと良いでしょう。このスープは本当に美味しいです。塩を足しただけでも充分美味しいと思います。
今回は、それは後で雑炊をするときのお楽しみ。最初はポン酢で戴きます。
その次に生醤油でも食べてみました。これも美味しい!良い醤油を使えば尚良いです。
で、醤油は「本膳」を使いました。
この醤油は凄く美味しいので、小さいのを買って冷蔵庫に入れておくと、刺身や冷奴、湯豆腐等にベンリです。高価なので、料理に使っちゃ勿体無いですね。
一家に一瓶小さいのを置いておくのがお勧めです。
入っていた鶏肉は骨付きです。柔らかいです。少ないのは仕方ないですね。何故ならばこの缶詰はどちらかと言うと素材缶詰でありまして、水炊きのベースになるものですので、これ単体で食べるのは無理であります。ですから、量より濃度が大事なのであります。
とは言え、この入っていた鶏肉、柔らかくて美味しいですね。
私はどちらかと言うと固いくらいの歯応えが好きなのですが、これは美味しかったです。
普通、柔らかくまで煮ると味も抜けて美味しくなくなってしまうのですが、これはスープの味が鶏肉に戻って美味しくなっています。
あとは椎茸、菜の花、鶏つみれなんぞを入れて楽しみました。
あまり具材を入れないで、鶏と少し野菜くらいが美味しいですね。
最期の雑炊は・・・・少し驚きの美味しさです。
小さん師匠が生きていたらこう言うんじゃないかな?
「へぇ~・・これで缶詰かい?」
そんな訳で700円・・・安いと思います。とても満足の缶詰でありました。
で、あの二人はってぇと・・
山 「あっららら・・もう、呑めないっすネ~ヘッヘッヘ・・」
私 「もう、一升呑んじまったからな~へっへっへ・・」
山 「酒は舐めるもんだなんてぇこと、何処のどいつが言いやがったんでしょうね~アハハハハ・・」
私 「ウン?どこのどいつだ、そんなこと言う奴は!ハハハハ・・」
なんぞと馬鹿なことを良いながら結局呑んじまったんですな。
で、次の朝、当然の二日酔い
山 「なんだかグラグラする家だね~・・立て付けが悪いんじゃないですかい?安モンだねこりゃ」
私 「ばかなこと言ってんじゃないよ、そりゃオマエさんの目が回ってるんだよ」
山 「結局、又呑んじゃいましたね~・・・・学習が足りないんですかね~・・これじゃアッシらは夜店の金魚ですよ、ホントに・・」
私 「なんだい、その夜店の金魚ってのは?」
山 「・・・すくいようがナイ」
・・・・・お後が宜しいようで・・・・
私が車の運転が大嫌いなので、前日に泊まりに来て、朝、私を乗せて行ってくれる訳です。ありがたいことです。
ですが、ヤマサンは生来の酒好きでして、で、私も酒が好きときちゃ、こりゃどうあっても呑まないわけには参りません。
私 「今日はあまり呑まない様にしないとな~」
山 「そうですね~・・じゃ、食べる方に力点を置けばあまり呑まないで済むんじゃないですか~」
私「オ!君にしては良い意見!採用!」
ってな訳で、冬なんだし、鍋をやろうってことに話が纏まりました。
そこで出てきた缶詰が 大盛食品さんの「かしわ水炊き」
私 「じゃ~な、これやろう、これ」
山 「へ~、かしわ水炊きってんですかい」
私 「そーよ、かしわ水炊きよ。こいつで一杯やろうって寸法だな」
山 「そいつは豪勢なこって・・・でも1杯だけですかい?」
私 「呑むんじゃないよ、舐めるんだよ」
山 「舐めるんですかい?呑むんじゃないんですかい」
私 「あ~舐めるんだよ」
山 「なんだか情けねぇな~・・・」
私 「ここで情けない思いをしないと、あしたの朝情けない思いをするだろォ?・・・ささ、兎に角あけとくれよ」
山 「へぇ、じゃ開けますよ~、よォござんすね?本当によござんすネ?」
私 「いいから早くお開けよ」
山 「じゃ開けますよ~、あたしゃ知りませんからね~・・・覚悟しやがれ!ソレ パッカ~ン!」
私 「・・・ヘッ!口でパッカ~ンって言ってやがら・・そりゃなんのマネだい?」
山 「ヘヘヘ・本当は開けてないんすよ・・開缶したと思ったでやしょ?どーだ驚いたかコンチクショーメ!」
私 「なにをくだらないことしてんだよ!驚くったって、驚きようがねぇわな。ナニを驚きゃいいんだい、マッタク・・・」
山 「ヘヘヘ口惜しがってら?」
私 「くだらないことしてないで早くお開けなさいよ」
ってな訳で開缶
黄色い脂が少し浮いているだけで、あとは真っ白、綺麗です。
開けた瞬間に紛う事なき鶏の香りが、まさにブワーッって感じで辺りに広がります。
本当に鶏肉と骨の香りだけです。その昔、「僕なんかコレだけ、コレだけですよ~」とパイプを咥えたオジサンが言っていましたが、本当に「トリだけ」って香りであります。
でも、本当は生姜が少し入っています。この生姜の使い方はプロの仕事です。
はっきり言って缶詰でこんなに良い香りと言うのもあまりないと思います。
内容物はこれだけです。骨付きの鶏肉が4個くらいで、後は真っ白なスープ。
ここに空き缶2~3杯分の水を入れて、その他、自分で用意したお好みの具材を投入し、水炊きを作ります。
因みのお値段は700円・・・高いか安いか・・結論は後ほど
そんな訳で二人は鍋が出来るまで酒を舐めながら待つことにいたしました。
山 「しかし、あれですね~・・酒を舐めるってぇのもなかなか味があるもんですなァ~」
私 「あ~、酒は舐めるに限るねぇ・・・こうやってみると、酒を呑む奴の気が知れないねぇ~」
山 「でも早く鍋が出来ませんかね~・・・こうやって舐めてるだけなのに、もう半分も無くなっちゃたんですよ」
私 「オイオイ、そんな猫が水飲むみたいになめちゃダメだよ。酒を舐めるってのは、先ず香りを嗅いで、それから目で愛でて、手元でぐい飲みを2~3回廻す、そうしてからニッコリ微笑んで、酒に「いただきます」と、語りかけ、そして初めて舌の先を酒に浸す。最期に結構なお手前で・・」
山 「やだよそんなのォ!おれァもうガマンなんねぇ!」
そう言うなり、ヤマサンはゴクゴクと喉を鳴らして酒を呑む、呑んでプハーッと息を吐き出す。酒を全部呑まれたら大変とばかり、片方も呑み始めます。
こうなりゃもう最初の約束事なんかしったこっちゃありません。
二人で注いじゃ呑み、注いじゃ呑みが始まります。
そのうち鍋の蓋の穴から湯気がプーッと噴出してまいります。
この湯気の匂いがまた宜しいんですな。
良く、鰻を焼くゥ匂いで白飯を食べられるんてぇ話がありますが、アレと同じでこの匂いで酒を三杯は呑めますな。
予め買って置いた、生の鶏肉と妻の実家で作った下仁田葱を投入しまして、ポン酢で食べることにしました。
スープは薄い塩味で、そのまま食べるには薄すぎますが、そのまま食べたい方は塩を足すと良いでしょう。このスープは本当に美味しいです。塩を足しただけでも充分美味しいと思います。
今回は、それは後で雑炊をするときのお楽しみ。最初はポン酢で戴きます。
その次に生醤油でも食べてみました。これも美味しい!良い醤油を使えば尚良いです。
で、醤油は「本膳」を使いました。
この醤油は凄く美味しいので、小さいのを買って冷蔵庫に入れておくと、刺身や冷奴、湯豆腐等にベンリです。高価なので、料理に使っちゃ勿体無いですね。
一家に一瓶小さいのを置いておくのがお勧めです。
入っていた鶏肉は骨付きです。柔らかいです。少ないのは仕方ないですね。何故ならばこの缶詰はどちらかと言うと素材缶詰でありまして、水炊きのベースになるものですので、これ単体で食べるのは無理であります。ですから、量より濃度が大事なのであります。
とは言え、この入っていた鶏肉、柔らかくて美味しいですね。
私はどちらかと言うと固いくらいの歯応えが好きなのですが、これは美味しかったです。
普通、柔らかくまで煮ると味も抜けて美味しくなくなってしまうのですが、これはスープの味が鶏肉に戻って美味しくなっています。
あとは椎茸、菜の花、鶏つみれなんぞを入れて楽しみました。
あまり具材を入れないで、鶏と少し野菜くらいが美味しいですね。
最期の雑炊は・・・・少し驚きの美味しさです。
小さん師匠が生きていたらこう言うんじゃないかな?
「へぇ~・・これで缶詰かい?」
そんな訳で700円・・・安いと思います。とても満足の缶詰でありました。
で、あの二人はってぇと・・
山 「あっららら・・もう、呑めないっすネ~ヘッヘッヘ・・」
私 「もう、一升呑んじまったからな~へっへっへ・・」
山 「酒は舐めるもんだなんてぇこと、何処のどいつが言いやがったんでしょうね~アハハハハ・・」
私 「ウン?どこのどいつだ、そんなこと言う奴は!ハハハハ・・」
なんぞと馬鹿なことを良いながら結局呑んじまったんですな。
で、次の朝、当然の二日酔い
山 「なんだかグラグラする家だね~・・立て付けが悪いんじゃないですかい?安モンだねこりゃ」
私 「ばかなこと言ってんじゃないよ、そりゃオマエさんの目が回ってるんだよ」
山 「結局、又呑んじゃいましたね~・・・・学習が足りないんですかね~・・これじゃアッシらは夜店の金魚ですよ、ホントに・・」
私 「なんだい、その夜店の金魚ってのは?」
山 「・・・すくいようがナイ」
・・・・・お後が宜しいようで・・・・
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