視線は、どこを向いているか ガマの油売り口上を演ずると、観客の視線が気になる。聞いているのか、上の空、聞かないでこの場から去っていこうとしているのかと、脳裏を去来する。反対に、見る人聞く人の側から考えれば、自分に語りかけているのか、気に入った人にだけ語りかけていないか視線が気になるので、一人一人、視線を向けて語りかける必要がある。 しっかりと、相手の目を見る 誰と誰の会話であっても . . . 本文を読む
目と目をつないで話す ガマの油売り口上は聴き手の(心の動きの)変化に適切に対応する修正の連続である。 その変化を見きわめるためには、どうしても、目を聴き手に向けて話さなければならない。 聴き手に目を向けていれば、うなずきや目の色あいで、積極的に参加しているかどうかが分る。 聴き手の気分は、最初から終わりまで一定ではない。 次に予定している行動を考えていとか、単調な話し方に飽きているかもし . . . 本文を読む
非言語コミュニケーションを意識する 人は、多くは話の中身ではなく、それを語る人の話し方、表情、身振り手振り、服装から判断しているとの説がある。「メラビアンの法則」である。それによると、 言語情報からはわずか7%で、 聴覚情報が 38%、 視覚情報が 55% から判断するとされている。 したがって、ガマの油売り口上をただ単に、定型化された口上の文句を述べるだけで . . . 本文を読む
明瞭な話し方をマスターする
何を言っているか分かってもらうために 1対1の会話と違って、複数の人を前で口上を述べるときは、声を伴った反応があるとは限らない。 観客が理解しているのかどうか、わからないまま口上を続けてしまっては意味がない。
先ず、口を縦に開ける意識を持つ 明瞭な話し方をするためには、声の大きさや発音だけでなく、話す時にしっかりと口を . . . 本文を読む
91歳で現役、若い者にはまだまだ負けない 「青春とは心の様相を言うのだ」 「役者に年なし」 役者というものは、どんな年齢の役でも巧みに演じるものであり、またできなければいい役者とはいえない。役者は年齢とともに芸に磨きがかかるため、老いを感じさせず、常に若々しい。 がまの油売り口上の19代名人の演技は、人間にとって「生きる」とは、単に「存在する」ことでなく、「よく存在する」 . . . 本文を読む
顔は語る 人間の顔は、上部と下部とでは大きく違っている。 上部はその人の生れつきの人柄や知的活動を物語る。 顔の上部は ① 知的活動の中枢、大脳を支える額が有る。 ② 主要な感覚器官、目と耳が有る。 ③ 顔の上部の発達は人間特有の現象で、口、鼻などの本能につながる部分が発達している。 これに対して下部は表情が大変豊かで喜怒哀楽の表情は、すべてこの部分に現れる。特に口 . . . 本文を読む
筑波山の福来七色唐辛子 香辛料の七色唐辛子は、江時代初期の寛永年問、からしや中島徳右衛門が江戸両園薬研堀に店を開いて売りだしたのが初めとされている。当時の江戸っ子の嗜好に投じ、しだいに発展して全国に普及した。   . . . 本文を読む
光誉上人 2代将軍 徳川秀忠の母おにし殿の御子である。 宥俊の弟子二世光誉上人も家康の信任厚く、慶長15年(1610年)江戸白銀町に護摩堂を建てて常府を仰付けられた。大坂の冬の陣(1614年10月)、夏の陣(1615年4月)に徳川氏方として出陣した。慶長・元和の大阪夏冬の陣には陣中に在って戦勝を祈願し、大願成就の後、元和2年10月(1616年)2代将軍秀忠は当山の筑波山神社堂伽藍を普請した。&nb . . . 本文を読む
第19代 名人 第18代の岡野寛人さん(当時95歳)の指名によって、2003年11月22日(土)女性名人・吉岡久子さん(襲名時79歳)が第19代の名人を襲名した。 吉岡さんは、筑波山神杜近くのホテル・江戸屋の大おかみである。筑波山観光に奔走した今は亡き夫の身近で、ガマの油売り口上に接する機会が多く宴会の席などで見ているうちに、いつの間にか覚えてしいまい、口上歴は60年に . . . 本文を読む