AKB48の旅

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オーラの正体

2012年03月14日 | AKB
「チャンスの順番」のMVを見て、まず感じたのはブルーレイの意味ないなと。白トビとまでは言わんけど、シルクスクリーン側に思いっきり振ってあって解像度が犠牲になってる。曲は悪くないと思うんだけど、画質以上に何かくすんで見える。次に思ったのは、あっさんの最後列端っこの新鮮さ。そして、やっぱり目を引いてしまう存在感。敢えて言えばオーラか。

オーラって何だろう、そう思いながら「予約したクリスマス」「胡桃とダイアローグ」「Alive」「ラブ・ジャンプ」と見ていって、超選抜達の魅力の強烈さをあらためて感じる。「みんなの目線を、いただきまゆゆ」って正にそんな感じ。こちらの意志を超えて注視してしまう、持ってかれる感じ。

にゃんさんじゃないんだから別に人が発光するわけでなし、そもそも撮影されてブルーレイになってる過程で、そんなものがあるとして特別な力、超能力めいたものが働きかけてくるはずもない。あくまでも映像と音響、情報として与えられるのはそれだけ。とすればオーラと呼ばれるものの正体も、その中に収まってるはず。

答えはシンプルに相互関係なんだろうと思う。こちら側にはその顔を探す、その姿を求める回路が仕組まれてしまってる。その要請に私たちは逆らえない。一方であちら側は、その要請にしっかりと応えてみせる、決して裏切らない。そんな勘違いの幻想としての相互関係なんだけど、確信的に成立してしまってる。例え最後列の端にいても、あっさんの顔を姿を、無意識のうちに求め探し出してしまう。そこには必ずしっかりと視線を送り、微笑み踊るあっさんがいる。アイドルの成立過程とは、だから正に恋愛と相似形なんだろう。オーラというのは、愛情の構成要素そのものなんじゃないか。

「チャンスの順番」のくすんだ感じは、画質以上に、そんな幻想としての相互信頼関係が構築できていないのが効いてるんじゃないだろか。