AKB48の旅

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指原莉乃著「逆転力 ~ピンチを待て~」

2014年08月19日 | AKB
確か指原さん自ら「口述」と言ってたと思うんで、「指原莉乃著」では語弊があるかなとも思ったけど、読み終わった後だと、何の迷いもなく「指原莉乃著」でオッケーな感じ。それくらいに指原さんの肉声で再生されるかのような内容になってると思う。ということは、間に入った編集の方(奥付によると秋吉敦司氏?)が優秀なのかな。

個別の部分では、ピカピカの新情報とかはあまりないけど、これまでは推測が含まれていたような様々な物事に、悉くご本人という最強の一次ソースがついた感じ。これはこれで重要なことかと。

けれども、この本で何より印象的だったのは、指原さんとは何ものなのかを、正に一次ソースで確認出来たこと。指原さんの知能が高いことは自明として、まずは自己了解像に一切の歪みがないこと。そこに歪みがないから、世界認識がクリアなこと。そんな自と他の関係性の中での行動規範が、「日本型」の目的合理性になってること。

ここで「日本型」と付けたのは、プロテスタント的な目的合理性とは明らかに異なってるからで、合理性のポイント設定が、短期、個人を残しながらの、長期、共同体寄りとなってる。つまりは旧来型の日本文明的な価値観の、それは現代風リヴァイズの体現そのものということになる。そういう意味での、本書は当ブログ的にも、最強の一次ソースと言うことになりそう。