白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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お寺で囲碁

2018年02月18日 23時56分30秒 | 仕事・指導碁・講座
皆様こんばんは。
本日は鎌倉の光明寺で行われた子供囲碁大会に講師として参加しました。

古くからお寺と囲碁には縁がありました。
初代本因坊・名人の算砂も僧侶でしたし、平安時代の僧侶・寛蓮の伝説も有名ですね。
お寺で囲碁を打つ文化が受け継がれているのは嬉しいことです。

さて、今回私は主に入門クラスを担当しました。
入門では、なるべく教え過ぎないように気を付けています。
小さい子供も多いですし、一度に色々なことを教えられると混乱してしまうからです。
何より大事なことは、対局者の間でゲームが成立することです。
必要十分なだけのルール説明と、後は少しの対局サポートをしていれば自力で打てるようになります。

対局サポートの内容としては、まずは取れている石の確認ですね。
取れている石が放置されていると、途中で進行困難に陥ることがよくあります。
それと終局処理ですね。
「打っても得をする所が無い=パス」という考え方は大人には簡単ですが、子供は結構苦手です。
大盤解説だけではまず無理なので、分かるまで丁寧に教える必要があります。

それだけできれば、最初の段階はクリアとして良いでしょう。
死に石の判定などが間違っていたとしても、お互いが合意の上で終局できていれば全く問題ありません。
対局に楽しさを感じてくれるようになれば大成功と言えます。

今回私やスタッフの方々が指導した子供たちが、囲碁ファンになってくれたら嬉しいですね。