<本日の一言>
本日は中央区立城東小学校にて、3回目の囲碁授業を担当しました。
仲邑菫新初段は極端な例ですが、囲碁にも得意不得意はあります。
しかし、上手くいっていないように見えた子が、突然コツを掴んで別人のような碁を打ち出すようなこともあります。
子供の可能性は簡単には計れませんね。
</本日の一言>
皆様こんばんは。
本日、仲邑菫新初段と崔精九段の記念対局が行われました。
韓国棋士の崔精九段は、中国棋士の於之瑩六段と双璧をなす世界のトップ女流棋士です。
直近の調子では、世界最強と言って問題無いでしょうね。
しかも、一般の世界戦本戦で男性棋士にも数えきれないぐらい勝っています。
日本にいれば、当然のように三大棋戦のリーグ戦に入っていそうです。
もはや「強い女流棋士」というレベルではありません。
しかもまだ22歳なので、これからさらに強くなる可能性も・・・。
さて、それでは対局を振り返っていきましょう。
なお、この対局は日本棋院ネット対局幽玄の間にて中継と解説が行われました。
1図(実戦)
仲邑新初段の黒番(コミ無し)です。
黒は右辺に大きく投資しましたが、白△まであっさり荒らされてしまいました。
コミ無しの碁ながら、早くも黄信号が灯っています。
崔九段の大局観にしてやられましたね。
2図(実戦)
地味な手ですが、黒△が目を引きました。
この手は、右辺白にプレッシャーをかけながら黒の薄みをカバーして・・・。
いや、技術的なことはどうでも良いのですが、こんなどっしりした手が打てる9歳は見たことがありません。
善悪は別としても、これは間違いなくプロの打つ手です。
3図(実戦)
しかし、この場面では一転して黒2、4と猛攻!
なんという過激な発想でしょうか。
白1に対しては黒Aと打つのが通常の形であり、それは仲邑新初段も当然知っています。
それでも、どうしても実戦のようにいきたかったのでしょうね。
9歳らしいところも見えて、ちょっと微笑ましい気もします。
まあ、微笑みながら打っていたら絶対取られますけどね。
4図(実戦)
流石に崔精九段に油断はありませんでした。
白△と急所に一撃され、これは黒が参った形です。
仲邑新初段はこの後も粘りましたが、崔九段が隙無く押し切りました。
本局は仲邑新初段の完敗でした。
出来が悪かった面もありますし、上手く力を封じられた面もあります。
結果は残念でしたが、良い経験になったでしょう。
さて、仲邑新初段の初年度について、不安材料も無いわけではありません。
それは通常1人3時間という持ち時間の長さです。
朝10時に対局が始まり、夕方まで続きますからね。
10歳の体力で大丈夫かなという心配はあります。
ただ、ポジティブな要素もあって、それは初対局まで2~3か月あるということです。
それだけの期間があればさらに強くなりますし、その後も同様です。
総合すればむしろ期待値は上かもしれません。
ちなみに、今だから言ってしまいますが、藤沢里菜女流三冠が11歳で入段した時は非常に弱かったです(笑)。
初年度は全く通用しないだろうと思っていましたが、気合と根性(?)で乗り切り、そうこうしているうちに立派な実力に・・・。
やはり、レベルの高い環境で戦っていると成長が早いものです。
仲邑新初段は、どんな成長を見せてくれるでしょうか?
本日は中央区立城東小学校にて、3回目の囲碁授業を担当しました。
仲邑菫新初段は極端な例ですが、囲碁にも得意不得意はあります。
しかし、上手くいっていないように見えた子が、突然コツを掴んで別人のような碁を打ち出すようなこともあります。
子供の可能性は簡単には計れませんね。
</本日の一言>
皆様こんばんは。
本日、仲邑菫新初段と崔精九段の記念対局が行われました。
韓国棋士の崔精九段は、中国棋士の於之瑩六段と双璧をなす世界のトップ女流棋士です。
直近の調子では、世界最強と言って問題無いでしょうね。
しかも、一般の世界戦本戦で男性棋士にも数えきれないぐらい勝っています。
日本にいれば、当然のように三大棋戦のリーグ戦に入っていそうです。
もはや「強い女流棋士」というレベルではありません。
しかもまだ22歳なので、これからさらに強くなる可能性も・・・。
さて、それでは対局を振り返っていきましょう。
なお、この対局は日本棋院ネット対局幽玄の間にて中継と解説が行われました。
1図(実戦)
仲邑新初段の黒番(コミ無し)です。
黒は右辺に大きく投資しましたが、白△まであっさり荒らされてしまいました。
コミ無しの碁ながら、早くも黄信号が灯っています。
崔九段の大局観にしてやられましたね。
2図(実戦)
地味な手ですが、黒△が目を引きました。
この手は、右辺白にプレッシャーをかけながら黒の薄みをカバーして・・・。
いや、技術的なことはどうでも良いのですが、こんなどっしりした手が打てる9歳は見たことがありません。
善悪は別としても、これは間違いなくプロの打つ手です。
3図(実戦)
しかし、この場面では一転して黒2、4と猛攻!
なんという過激な発想でしょうか。
白1に対しては黒Aと打つのが通常の形であり、それは仲邑新初段も当然知っています。
それでも、どうしても実戦のようにいきたかったのでしょうね。
9歳らしいところも見えて、ちょっと微笑ましい気もします。
まあ、微笑みながら打っていたら絶対取られますけどね。
4図(実戦)
流石に崔精九段に油断はありませんでした。
白△と急所に一撃され、これは黒が参った形です。
仲邑新初段はこの後も粘りましたが、崔九段が隙無く押し切りました。
本局は仲邑新初段の完敗でした。
出来が悪かった面もありますし、上手く力を封じられた面もあります。
結果は残念でしたが、良い経験になったでしょう。
さて、仲邑新初段の初年度について、不安材料も無いわけではありません。
それは通常1人3時間という持ち時間の長さです。
朝10時に対局が始まり、夕方まで続きますからね。
10歳の体力で大丈夫かなという心配はあります。
ただ、ポジティブな要素もあって、それは初対局まで2~3か月あるということです。
それだけの期間があればさらに強くなりますし、その後も同様です。
総合すればむしろ期待値は上かもしれません。
ちなみに、今だから言ってしまいますが、藤沢里菜女流三冠が11歳で入段した時は非常に弱かったです(笑)。
初年度は全く通用しないだろうと思っていましたが、気合と根性(?)で乗り切り、そうこうしているうちに立派な実力に・・・。
やはり、レベルの高い環境で戦っていると成長が早いものです。
仲邑新初段は、どんな成長を見せてくれるでしょうか?