<本日の一言>
棋聖戦挑戦者決定トーナメントは、一力遼八段(22)が破竹の勢いで勝ち続け、ついにあと1勝で挑戦者というところまできました。
河野臨九段(38)は、その勢いを止められるでしょうか?
また、女流棋聖戦は鈴木歩七段(36)と牛栄子二段(20)が決勝に進出しました。
上野愛咲美女流棋聖(18)への挑戦権を得るのはどちらでしょうか?
皆様こんばんは。
本日は新人王戦予選の武井太心初段(18)と福岡航太朗初段(13)の対局をご紹介します。
1図(実戦)
白1~9は「負けてもいいや」という気持ちのコウ仕掛けです。
黒石ばかりの所なので気楽です。
それにしても、コウ替わりが白A、Bの連打とは落ち着いたものですね。
黒×に対する攻めとしては、さほど迫力を感じません。
2図(実戦)
実際、黒△まで脱出されました。
これで白が得たものが何かということになりますが・・・。
3図(実戦)
ここで白1、3!
次に黒Aなら白Bで、黒×を大きく飲み込んでしまおうというのですね。
白×に強力な壁ができており、さらに白Cあたりも右下黒に対して先手になりますから、黒×の凌ぎは容易ではなさそうです。
白は右上でコウを仕掛けるときから、このような展開をイメージしていたのでしょう。
4図(実戦)
実戦はやむなく黒1から変化しました。
しかし、白2、4と突き破った成果は大きいですね。
この後、白Aと打って黒×を取るぐらいでも地合有利でしょう。
実戦は白Bから黒石全体の攻めを狙いましたが、若手らしい厳しさでしたね。
ただ、黒も強靭な粘りを見せ、寄せコウ絡みのややこしい戦いに進んでいきます。
結果は武井初段が先輩の意地を見せ、黒中押し勝ちとなりました。
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