白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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広島アルミ杯・若鯉戦1日目

2019年11月23日 23時59分59秒 | 囲碁界ニュース等

<本日の一言>
農心杯第6戦は、中国の楊鼎新九段(21)が韓国の李東勲九段(21)に勝って5連勝となりました。
最近の農心杯は、毎年のように凄い連勝をする棋士が現れていますね。
なんとしても明日で止めて欲しいところです。



皆様こんばんは。
本日は広島アルミ杯・若鯉戦本戦の1日目が行われました。

広島は私の故郷の1つで、小学校1年生の途中まで住んでいました。
最近知りましたが、デーモン閣下と同じ小学校に通っていたようです(笑)。
しかし若鯉戦では全く活躍できず、広島に行けたのも1回のみ・・・。
ままならないものですね。

さて、本日は2回戦の小池芳弘四段(21)と伊藤優詩五段(28)の対局をご紹介します。
なお、若鯉戦の棋譜は日本棋院ネット対局幽玄の間で中継されています。

1図(実戦)
小池四段の黒番です。
このあたりの謎のやり取りは、石の効率を巡った駆け引きです。
大半の囲碁ファンにとって理解不能だと思いますが、儀式か何かだと思って流して見るのが良いでしょう(笑)。



2図(実戦)
ご紹介したかったのはこの場面です。
白×を取った黒地が大きいですが、白も左辺を目一杯に囲って対抗する構えです。
しかし、白には僅かな隙があります。
それを小池四段は見逃しませんでした。



3図(実戦)
黒△のツケ!
この手は、間単に言えば黒AとBの2つの狙いを両睨みにしています。
白が両方を防ぐことは難しそうです。



4図(実戦)
実戦は白1から左辺の白地を守りましたが、黒2、4と白1子を切り離すことに成功しました。
黒の優位が確立されたと思います。
結果は黒4目半勝ちでした。


明日の準決勝は、
大竹優三段(18)-六浦雄太七段(20)
小池芳弘四段-平田智也七段(25)
の組み合わせとなりました。
準決勝と決勝は、Youtubeの日本棋院チャンネルでも配信が行われます。
お楽しみに!



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