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ル・コルビュジエの計画都市 Chandigarh
コルビュジエ建築物、街&生活情報
 

コルビュジェが手掛けたキャピトル・コンプレックス/特徴 Capitol Complex2

2018-07-12 | コルビュジェ関連・建築物 Architectures

前回の記事の続きで、資料は書籍・CHANDIGARH The city beautifulより。

コルビュジェが手掛けたキャピトル・コンプレックス。(ユネスコ世界遺産
概要についてはこちら→概要

追記:大変残念な事に、近年以下の内容で揉めているようです。
コルビュジェの遺志とキャピトル・コンプレックスの危機

注:これらの建築物の見学は、ガイドツアー(英語・無料です!)に参加して下さい。
日祝は休みですので注意です。
ガイドツアーに参加しなければオープンハンド・モニュメント以外の建築群は敷地にさえ立ち入り禁止です。
ツアーでは都合が合えば内部見学も可能。
参加方法はこちら↓

残念ながら、私は住んでいたのにこのツアーに参加していないんですよ
(当時はまだ世界遺産に登録されておらず、これらの価値に気づいていなかったのと、このツアーはそれ以前にはありませんでした)

行政庁舎は近くに行き、オープンハンド・モニュメントは個人的に見学できましたが、やはりツアーに参加すると場合によっては内部見学ができるのでお勧めです


特徴


Sector1に入ると、警備が厳しく物々しい雰囲気になっていますが、一方で森林地区でもあるので緑多いあの地域はとても好きなエリアでした。

Secretariat(行政庁舎)

個人的にドライバーに車で連れて行ってもらい、写真に収める事ができました。
建築に無関係の私ですが、ただのミーハー気分で一目見たかったのです、、、

前面に大きな蜂の巣状の日除けが取り入れられています。
また屋上に斜めに突き出た長細い装飾的な部分があります。
残念ながらこの写真ではわかりませんね、、、、

なぜわからないかというと、、、、
これはこの建物の裏側になるのです!
道路側から見ると裏側になるという事実を今、知ることになりました

下の写真はトリップアドバイザーより。
正面からで、これで見ると屋上の装飾的な部分がわかります。
なんと屋上庭園があるそうで、ガイドツアーに参加するとここに上がれます!


Capitol Complex (トリップアドバイザー提供)

Vidhan Sabha(立法議会議事堂)

Capitol Complex (トリップアドバイザー提供)

牛の角をイメージした雨樋、一階が開放感のあるピロティ、側は蜂の巣状の日除けですね。

正面より。1階正面に赤や黄色の絵が見えますが、コルビュジェが原画を描いた絵だそうです。
人間、牛、亀、蛇など動物も描かれています。


Capitol Complex (トリップアドバイザー提供)

また屋根に特徴のある三つの塔があります。

一番目立つ塔は「冷却塔」の形で、この中はメイン会議場を含んでいます。
この形は太陽光を集めて使用するという天文学の特徴があるのだとか。
その隣のピラミッド形の塔は、ハリヤーナ議会が使用の部屋。
後ろに隠れて見えにくいですが、シンプルな細長い塔。
この中には階段があり会議場の屋根にアクセスできます。


The High Court(高等裁判所)


Capitol Complex (トリップアドバイザー提供)

屋根のデザインに傘の様なアーチ型が取り入れられ、前面に蜂の巣状の日除け。
住民をこの傘で守ります、という重要な意味。


The Shadow Tower(陰の塔)

Capitol Complex (トリップアドバイザー提供)

光の入り方の学習ができます。どんな角度からでも太陽光が入ると。
北側は太陽光が入らないのでオープンにしてあります。
この原理はコルビュジェの建築群にて生かされているそうです。


Geometric Hillは影の塔の後ろにあり、小高い丘で上部が緑になっています。
コルビュジェが廃材で作った盛り土=丘で、道路から見える建築物を隠す為に作られたそうです。

Open Hand Monument(オープンハンド・モニュメント)


風が吹くと回ります。フランスからの寄贈。
個人でも見学できる唯一の場所です。
このモニュメントに関しては次の記事にします。