◉◉危ない漢字がリスクを知らせる (抜粋控え:草の実堂 より)
⚫︎危ない地名とは具体的にどういったものだろうか。 その分かりやすいものは「漢字」だ。
特定の漢字が含まれる土地は「災害のあった地域だよ」と先人が教えてくれているのだ。
これらの漢字は、例えば災害を直接示すようなものではなく、一見風流で魅力的な印象を与えることもあるので意識して覚えておこう。
<生き物系>
・龍・竜
竜が起こしたような津波があった。龍は水を司るといわれる。
(例:福井県 九頭竜川)
・鮎
「あゆく(揺れる)」に由来。地盤が弱い傾向あり。
地震の前に沢山の鮎が取れるという説にも関連している。
・蛇(じゃ)
悪い意味で水と縁が深い地域につけられる。土地が崩れやすい傾向が強いので要注意。
・鶴(つる)
川が鶴の首のようにうねっており氾濫が多かった。
「津留」
・亀(かめ)
亀が獲物を食いちぎるように、水に侵食されやすい地域・水害
・猿(さる)
「去る」などに由来。崖や、崩れやすい土地につけられる。
・駒(こま)
輪状に川に囲まれ、地盤が弱く洪水の被害を受けやすい
東京「駒込・駒場」
他には「蟹」「鷺」なども不吉な由来をもつ。
<自然系>
・椿(つばき)
刈り取られるように土地が崩れやすい。
・梅(うめ)
「埋め」に由来。埋立地であったり、過去の土砂崩れで砂が重なっていることを示す。
・芝(しば)
低地を意味する=川の氾濫・浸水に注意
東京「柴又」
・荻(おぎ)
崖が多かったり、過去の災害を受けた土地につく。
・柿(かき)
「掻き・欠き」を語源とする通り、崩れやすい土地、水害の多い土地につく。
他には「灘」「野毛」「草」「桜」「滝」などもある。
<その他>
・女(おな)
文字とは正反対に「男波」(荒波)に由来する。
過去に津波の被害をこうむった土地であることが多い。
(例:宮城県女川・福島県小名浜)
・倉(くら)
影崩れ・雪崩が多い(長野・新潟など山がちな地域に多い)
他には「釜」「放」「衾」「袋」なども要注意だ。
⚫︎綺麗な名前ほど注意?
危険な地名には先人の警告が隠されているが、元々の語源が分からないような漢字が当てられている場合もある。
物件探しなどで「何となく響きが良い、字面が綺麗」
そんな軽い気持ちで選んだ地域が、実は危険ということがありうる。
折角自分で選べても、地名に騙されては本末転倒だ。 綺麗な名前ほど注意して、その由来を確認しておきたい。
また、新興住宅地が開発されると、危ない地域名を隠そうとして新しい地名がつく。
新しい地名を一つ作ると、それに伴って複数個の旧地名が消えるようになっている。つまり先人が遺してくれた貴重な情報がもみ消されてしまう。
新興住宅地に使われるワードは「●が丘」「●●台」といったものが多い。
「希望」「光」といったキラキラネームじみた「イメージ地名」もまた、要注意だ。
例:東京 自由が丘(水害で人が溺れたという言い伝えあり)光が丘
⚫︎危険な土地でも平気?安全な地域も危険?
最後に覚えておきたいことがある。 それは「その土地自体が必ず危険という意味ではない」点だ。
過去に災害のあった土地でも、工事や開発で安全になっている可能性もある。 勿論、地名通り注意すべきエリアもある。
例えば埋立地系の土地は根本的に地盤がゆるいため、その土地の上に工事をしたからといって安全性が高まるとは考えにくい。 これらは少し常識的に考えてみると分かってくることが多い。
つまり、危険な地名だからといって盲目的・反射的に嫌悪したり恐れたりする必要はない。 むしろ逆に、これらの地名に該当しない地域だからといって油断していることのほうが危険だ。
既に該当地域に家を持ってしまっている人も絶望することはない。元々ハイリスクな土地であることを知ったなら、具体的にどの地域がどういった災害に弱いのか調べ、日頃の備えに役立てることができる。
役所に問い合わせたり、図書館の資料等をひもとくと貴重な情報が得られる。 現代ではハザードマップが作成されているので、それと照らし合わせてみるのも便利だろう。
日本が災害大国であることは体験的にご存じの方も多いだろう。
大地震に巨大台風、豪雨。
これらの被害は、いつどこを襲ってくるかはっきりと断言できないものだ。情報と知恵を掛け合わせ、少しでもローリスクな居住地選びをしていきたい。
住んででいる地域がどんな災害に対してどれくらいの危険性があるのか、それらを『重ねるハザードマップ』で簡単に調べることが出来ます。
パソコンやタブレット端末、スマートフォンで『ハザードマップポータルサイト』にアクセスし、『国土交通省ハザードマップ』などと検索すると出てきます。
ハザードマップポータルサイトのトップページ左側のスペースに、住所を入力します。今回は、例として愛知県豊田市を入力します。
検索ボタンを押すと、画面には豊田市の地図が表示されます。この地図は移動させたり、縮小・拡大も簡単に操作できます。
次に画面左上にある災害種別から、知りたい情報のマークを選びます。例えば洪水を選ぶと、豊田市駅と矢作川の周辺に色が付きます。地図上に洪水の浸水想定区域のある地域が表示されます。さらに地図上をクリックすると、豊田市駅周辺は大雨が降って河川が氾濫した際に、10m~20mの浸水が想定されていることも分かります。
土砂災害のマークも選択してみると、地図上に色の塗られた箇所が増えました。このようにして住んでいる場所の災害のリスクを知ることができます。
豊田スタジアムのすぐ南側では、洪水と土砂災害の2つの災害リスクが重なって表示され、洪水で10m~20mの浸水が想定されているほか、急傾斜地崩壊危険個所にもなっていて、土砂災害の危険性もあるということがわかります。
ほかにも高潮や津波の被害区域、また道路防災情報では、災害発生前に通行止めなどの規制を行う道路も表示されます。どんな災害の時に避難が必要なのか、判断する材料にもなります。
右下の人型のマークをクリックすると、避難所の場所もわかります。表示された避難所マークをクリックすると、避難所の住所やどの災害の避難に対応しているかも知ることができます。
『ハザードマップポータルサイト』を活用して、住んでいる地域の災害リスクを調べてみてください。災害が起きるより前にリスクを知っておくことが大切です。
⚫︎危ない地名とは具体的にどういったものだろうか。 その分かりやすいものは「漢字」だ。
特定の漢字が含まれる土地は「災害のあった地域だよ」と先人が教えてくれているのだ。
これらの漢字は、例えば災害を直接示すようなものではなく、一見風流で魅力的な印象を与えることもあるので意識して覚えておこう。
<生き物系>
・龍・竜
竜が起こしたような津波があった。龍は水を司るといわれる。
(例:福井県 九頭竜川)
・鮎
「あゆく(揺れる)」に由来。地盤が弱い傾向あり。
地震の前に沢山の鮎が取れるという説にも関連している。
・蛇(じゃ)
悪い意味で水と縁が深い地域につけられる。土地が崩れやすい傾向が強いので要注意。
・鶴(つる)
川が鶴の首のようにうねっており氾濫が多かった。
「津留」
・亀(かめ)
亀が獲物を食いちぎるように、水に侵食されやすい地域・水害
・猿(さる)
「去る」などに由来。崖や、崩れやすい土地につけられる。
・駒(こま)
輪状に川に囲まれ、地盤が弱く洪水の被害を受けやすい
東京「駒込・駒場」
他には「蟹」「鷺」なども不吉な由来をもつ。
<自然系>
・椿(つばき)
刈り取られるように土地が崩れやすい。
・梅(うめ)
「埋め」に由来。埋立地であったり、過去の土砂崩れで砂が重なっていることを示す。
・芝(しば)
低地を意味する=川の氾濫・浸水に注意
東京「柴又」
・荻(おぎ)
崖が多かったり、過去の災害を受けた土地につく。
・柿(かき)
「掻き・欠き」を語源とする通り、崩れやすい土地、水害の多い土地につく。
他には「灘」「野毛」「草」「桜」「滝」などもある。
<その他>
・女(おな)
文字とは正反対に「男波」(荒波)に由来する。
過去に津波の被害をこうむった土地であることが多い。
(例:宮城県女川・福島県小名浜)
・倉(くら)
影崩れ・雪崩が多い(長野・新潟など山がちな地域に多い)
他には「釜」「放」「衾」「袋」なども要注意だ。
⚫︎綺麗な名前ほど注意?
危険な地名には先人の警告が隠されているが、元々の語源が分からないような漢字が当てられている場合もある。
物件探しなどで「何となく響きが良い、字面が綺麗」
そんな軽い気持ちで選んだ地域が、実は危険ということがありうる。
折角自分で選べても、地名に騙されては本末転倒だ。 綺麗な名前ほど注意して、その由来を確認しておきたい。
また、新興住宅地が開発されると、危ない地域名を隠そうとして新しい地名がつく。
新しい地名を一つ作ると、それに伴って複数個の旧地名が消えるようになっている。つまり先人が遺してくれた貴重な情報がもみ消されてしまう。
新興住宅地に使われるワードは「●が丘」「●●台」といったものが多い。
「希望」「光」といったキラキラネームじみた「イメージ地名」もまた、要注意だ。
例:東京 自由が丘(水害で人が溺れたという言い伝えあり)光が丘
⚫︎危険な土地でも平気?安全な地域も危険?
最後に覚えておきたいことがある。 それは「その土地自体が必ず危険という意味ではない」点だ。
過去に災害のあった土地でも、工事や開発で安全になっている可能性もある。 勿論、地名通り注意すべきエリアもある。
例えば埋立地系の土地は根本的に地盤がゆるいため、その土地の上に工事をしたからといって安全性が高まるとは考えにくい。 これらは少し常識的に考えてみると分かってくることが多い。
つまり、危険な地名だからといって盲目的・反射的に嫌悪したり恐れたりする必要はない。 むしろ逆に、これらの地名に該当しない地域だからといって油断していることのほうが危険だ。
既に該当地域に家を持ってしまっている人も絶望することはない。元々ハイリスクな土地であることを知ったなら、具体的にどの地域がどういった災害に弱いのか調べ、日頃の備えに役立てることができる。
役所に問い合わせたり、図書館の資料等をひもとくと貴重な情報が得られる。 現代ではハザードマップが作成されているので、それと照らし合わせてみるのも便利だろう。
日本が災害大国であることは体験的にご存じの方も多いだろう。
大地震に巨大台風、豪雨。
これらの被害は、いつどこを襲ってくるかはっきりと断言できないものだ。情報と知恵を掛け合わせ、少しでもローリスクな居住地選びをしていきたい。
※※※※※※※※※※※ 210721 ※※※※※※※※※※※追補
鶴、亀、倉…地名にあったら土砂災害に要注意!な意外漢字10
女性自身編集部 より
近年頻発する豪雨災害から、命を守るただ1つの方法は、危険な場所から逃げること。土石流が襲った熱海・伊豆山も「土砂災害警戒区域」。今いる場所の危険性を知ることが、生き残ることにつながるーー。
「水害が起こりやすい地名には『田』『川』『沼』といった水や軟弱な地盤を連想させる漢字が入っていることが多いです。でも、一見関係なさそうな地名の中にも、災害リスクが高い漢字はたくさんあります」
こう語るのは『地名は災害を警告する』(技術評論社)の著者で、地図コンサルタントの遠藤宏之さん。遠藤さんによると、古来伝わる地名からは、その土地の特徴や、どんな災害があったのかを読み取ることができるという。
「『亀』『梅』『栗』といった動物や植物の名前は、災害と結びつかなそうですが、着目すべきは漢字の意味よりも音。漢字は“当て字”の場合があります」
そこで遠藤さんに、水害や土砂災害に関わる“意外な地名”を挙げてもらった。
■この漢字が入っていたら土砂災害に要注意!
【黒】読み方:クロ/地名:黒川、黒石
「クロ」は古語で「削られた」「抉られた」という意味がある。崖地や急傾斜地に当たる場合は豪雨の際に崩壊の可能性が。河川沿いでは過去の氾濫を表すこともある。’17年7月の九州北部豪雨では、福岡県朝倉市黒川で浸水、土砂災害の被害が。
【青】読み方:アオ(オウ)/地名:青木、扇沢
「アオ」は扇状地を意味する場合がある。扇状地は過去に起きた土石流などで形成された土地。青木は「アオキ」「オウギ」と読まれ、神戸市東灘区青木は扇状地に位置。’10年7月には長野県小県郡青木村で土砂災害が発生。
【梅】読み方:ウメ(ウマ・ウモ)/地名:梅田、梅が丘
「ウメ」は「埋め」に由来することがあり、山間部や山際では急傾斜や崖がないか確認を。該当する場合は過去の崩壊を示唆。地盤が弱い埋め立て地に付けられることもある。たとえば、大阪の梅田は淀川河口の湿地帯を埋め立てた土地。
【栗】読み方:クリ/地名:栗橋、栗田
「クリ」は「刳り」に由来。“抉る”という意味。河川の氾濫や土砂災害が起こりやすい場所に多い。’47年のカスリーン台風では、埼玉県久喜市の栗橋地域で浸水。1707 年の宝永地震では香川県高松市の八栗山で大規模な斜面崩壊が発生した。
【萩】読み方:ハギ(ホキ)/地名:萩、萩間
「ハギ」は「剥ぎ取る」に由来。表面が剥ぎ取られ、斜面の崩落、土地の浸食を受けやすい場所の地名に使われていることが多い。崖を意味する「ホキ」がなまって「ハギ」になったとも。たとえば東京都足立区の保木間は斜面に位置する。
■動物漢字にも注意が必要
【鶴】読み方:ツル/地名:原鶴、鶴巻
「ツル」は水の流れを指す「水流」に由来するため、浸水や土砂災害に要注意。当て字に「都留」や「弦」。東京都世田谷区弦巻は、過去にゲリラ豪雨で浸水。令和元年東日本台風では、宮城県黒川郡大和町の鶴巣地区で浸水被害が。
【亀】読み方:カメ/地名:虫亀、亀の瀬
「カメ」は「噛め」に由来。浸水や浸食されやすい地形、崩壊を示唆する地名に付けられる場合がある。河川の近く、特に蛇行部であれば氾濫の痕跡を示唆することも。’04年の新潟中越地震では新潟県長岡市の虫亀で地すべりが起きている。
【蛇】読み方:ジャ/地名:蛇崩、蛇窪
「ジャ」は急流や土石流などを示す場合がある。地方によっては土石流のことを「蛇抜け」「蛇喰」と言う。水の流れを蛇に見立てたという説も。東京都世田谷区と目黒区を流れる蛇崩川沿いは、ゲリラ豪雨で浸水しやすいことで知られる。
【鷲】読み方:ワシ/地名:鷲尾、尾鷲
「ワシ」は古語で「速く進む」の意味。「鷲」がつく字は土砂災害の危険を示す地名に多いが、川沿いであれば急流を意味する。’19年10月に千葉県で死者13人を出した大雨で、茂原市鷲巣地区などが川の氾濫で浸水被害に遭っている。
【蔵/倉】読み方:クラ/地名:佐倉、蔵作
「クラ」は「抉る」に由来。’04年の福井豪雨では、2つの沢の合流地点に位置する旧美山町(現在は福井市)の蔵作地区が土石流で大きな被害を受けた。’19年10月の記録的豪雨では千葉県佐倉市で100件超の土砂崩れが発生。
「ただし、もとあった地名が、市町村の合併により、広域の住居表示になっている場合もあります。これらの字が含まれていないからと安心せず、自分が住んでいる土地がどのような性質の場所であるのかを把握し、適切な避難行動に結びつけることが重要です」
女性自身編集部 より
近年頻発する豪雨災害から、命を守るただ1つの方法は、危険な場所から逃げること。土石流が襲った熱海・伊豆山も「土砂災害警戒区域」。今いる場所の危険性を知ることが、生き残ることにつながるーー。
「水害が起こりやすい地名には『田』『川』『沼』といった水や軟弱な地盤を連想させる漢字が入っていることが多いです。でも、一見関係なさそうな地名の中にも、災害リスクが高い漢字はたくさんあります」
こう語るのは『地名は災害を警告する』(技術評論社)の著者で、地図コンサルタントの遠藤宏之さん。遠藤さんによると、古来伝わる地名からは、その土地の特徴や、どんな災害があったのかを読み取ることができるという。
「『亀』『梅』『栗』といった動物や植物の名前は、災害と結びつかなそうですが、着目すべきは漢字の意味よりも音。漢字は“当て字”の場合があります」
そこで遠藤さんに、水害や土砂災害に関わる“意外な地名”を挙げてもらった。
■この漢字が入っていたら土砂災害に要注意!
【黒】読み方:クロ/地名:黒川、黒石
「クロ」は古語で「削られた」「抉られた」という意味がある。崖地や急傾斜地に当たる場合は豪雨の際に崩壊の可能性が。河川沿いでは過去の氾濫を表すこともある。’17年7月の九州北部豪雨では、福岡県朝倉市黒川で浸水、土砂災害の被害が。
【青】読み方:アオ(オウ)/地名:青木、扇沢
「アオ」は扇状地を意味する場合がある。扇状地は過去に起きた土石流などで形成された土地。青木は「アオキ」「オウギ」と読まれ、神戸市東灘区青木は扇状地に位置。’10年7月には長野県小県郡青木村で土砂災害が発生。
【梅】読み方:ウメ(ウマ・ウモ)/地名:梅田、梅が丘
「ウメ」は「埋め」に由来することがあり、山間部や山際では急傾斜や崖がないか確認を。該当する場合は過去の崩壊を示唆。地盤が弱い埋め立て地に付けられることもある。たとえば、大阪の梅田は淀川河口の湿地帯を埋め立てた土地。
【栗】読み方:クリ/地名:栗橋、栗田
「クリ」は「刳り」に由来。“抉る”という意味。河川の氾濫や土砂災害が起こりやすい場所に多い。’47年のカスリーン台風では、埼玉県久喜市の栗橋地域で浸水。1707 年の宝永地震では香川県高松市の八栗山で大規模な斜面崩壊が発生した。
【萩】読み方:ハギ(ホキ)/地名:萩、萩間
「ハギ」は「剥ぎ取る」に由来。表面が剥ぎ取られ、斜面の崩落、土地の浸食を受けやすい場所の地名に使われていることが多い。崖を意味する「ホキ」がなまって「ハギ」になったとも。たとえば東京都足立区の保木間は斜面に位置する。
■動物漢字にも注意が必要
【鶴】読み方:ツル/地名:原鶴、鶴巻
「ツル」は水の流れを指す「水流」に由来するため、浸水や土砂災害に要注意。当て字に「都留」や「弦」。東京都世田谷区弦巻は、過去にゲリラ豪雨で浸水。令和元年東日本台風では、宮城県黒川郡大和町の鶴巣地区で浸水被害が。
【亀】読み方:カメ/地名:虫亀、亀の瀬
「カメ」は「噛め」に由来。浸水や浸食されやすい地形、崩壊を示唆する地名に付けられる場合がある。河川の近く、特に蛇行部であれば氾濫の痕跡を示唆することも。’04年の新潟中越地震では新潟県長岡市の虫亀で地すべりが起きている。
【蛇】読み方:ジャ/地名:蛇崩、蛇窪
「ジャ」は急流や土石流などを示す場合がある。地方によっては土石流のことを「蛇抜け」「蛇喰」と言う。水の流れを蛇に見立てたという説も。東京都世田谷区と目黒区を流れる蛇崩川沿いは、ゲリラ豪雨で浸水しやすいことで知られる。
【鷲】読み方:ワシ/地名:鷲尾、尾鷲
「ワシ」は古語で「速く進む」の意味。「鷲」がつく字は土砂災害の危険を示す地名に多いが、川沿いであれば急流を意味する。’19年10月に千葉県で死者13人を出した大雨で、茂原市鷲巣地区などが川の氾濫で浸水被害に遭っている。
【蔵/倉】読み方:クラ/地名:佐倉、蔵作
「クラ」は「抉る」に由来。’04年の福井豪雨では、2つの沢の合流地点に位置する旧美山町(現在は福井市)の蔵作地区が土石流で大きな被害を受けた。’19年10月の記録的豪雨では千葉県佐倉市で100件超の土砂崩れが発生。
「ただし、もとあった地名が、市町村の合併により、広域の住居表示になっている場合もあります。これらの字が含まれていないからと安心せず、自分が住んでいる土地がどのような性質の場所であるのかを把握し、適切な避難行動に結びつけることが重要です」
※※※※※※※※※※※ 東海テレビ より 210707
災害に対する地域の危険性が一目瞭然…国交省の『重ねるハザードマップ』はこう使う 発生前にリスク確認を
東海テレビ より 210707
東海テレビ より 210707
住んででいる地域がどんな災害に対してどれくらいの危険性があるのか、それらを『重ねるハザードマップ』で簡単に調べることが出来ます。
パソコンやタブレット端末、スマートフォンで『ハザードマップポータルサイト』にアクセスし、『国土交通省ハザードマップ』などと検索すると出てきます。
ハザードマップポータルサイトのトップページ左側のスペースに、住所を入力します。今回は、例として愛知県豊田市を入力します。
検索ボタンを押すと、画面には豊田市の地図が表示されます。この地図は移動させたり、縮小・拡大も簡単に操作できます。
次に画面左上にある災害種別から、知りたい情報のマークを選びます。例えば洪水を選ぶと、豊田市駅と矢作川の周辺に色が付きます。地図上に洪水の浸水想定区域のある地域が表示されます。さらに地図上をクリックすると、豊田市駅周辺は大雨が降って河川が氾濫した際に、10m~20mの浸水が想定されていることも分かります。
土砂災害のマークも選択してみると、地図上に色の塗られた箇所が増えました。このようにして住んでいる場所の災害のリスクを知ることができます。
豊田スタジアムのすぐ南側では、洪水と土砂災害の2つの災害リスクが重なって表示され、洪水で10m~20mの浸水が想定されているほか、急傾斜地崩壊危険個所にもなっていて、土砂災害の危険性もあるということがわかります。
ほかにも高潮や津波の被害区域、また道路防災情報では、災害発生前に通行止めなどの規制を行う道路も表示されます。どんな災害の時に避難が必要なのか、判断する材料にもなります。
右下の人型のマークをクリックすると、避難所の場所もわかります。表示された避難所マークをクリックすると、避難所の住所やどの災害の避難に対応しているかも知ることができます。
『ハザードマップポータルサイト』を活用して、住んでいる地域の災害リスクを調べてみてください。災害が起きるより前にリスクを知っておくことが大切です。
地名というのはその土地の人が付けたものならば、先祖代々伝わってきたものですので、簡単に格好いい名前に変えるのは良くないですよね。
古代史を研究していて、千七百年前に多くの人が殺された場所など血田とか血野とかの地名が残っていたことには驚きました。さらに驚いたのは、卑弥呼が日食で暗殺された現場まで、日食に因む地名として残っていたことですよ(^_-)-☆