ゆうちょ銀行の手数料が改悪…損しないための5つの方法
MoneyTimes より 220227
2022年1月よりゆうちょ銀行の手数料が一斉に改定された。
利用者は早急な手数料対策を迫られている。
ゆうちょ銀行の利用者が手数料で損をしそうなケースや、損をしないためにぜひ実践してほしい方法を紹介する。
■2022年1月17日より新設・改定された手数料
ゆうちょ銀行は他金融機関に比べ手数料はお得というイメージがあった。そのためゆうちょ銀行に口座があるという人も多いだろう。
しかし、2022年1月17日より一部サービスの料金が改定されている。手数料が高くなったものや無料から有料となったものがある。
例えば、ATMの利用料金は下記のように変更になった。
改定前 改定後
郵便局・ゆうちょ銀行 無料 無料(変更なし)
駅・ショッピングセンター・
ファミリーマート等 無料 平日:8:45~18:00無料、それ以外は110円
土:9:00~14:00無料、それ以外は110円
日:110円
引用:ゆうちょ銀行
その他にもATM硬貨預払料金、硬貨取扱料金、金種指定料金などが新設された。
また、払込みは現金でするという人も多いかもしれない。
こちらは以前の料金に加算されるようになった。
例えば、ゆうちょATMで1万円の払込みをする場合、
「料金払込人負担の 払込取扱票」による払込みの場合、払込み料金は152円だ。
口座からの払込みの場合は152円のままだが、
現金での払込みの場合は110円加算されて262円となる。
※払込みの種別や金額によって異なる場合があります。
その他にも、ATM・CD提携サービス、貯金・為替、払出し・払込み、振替口座の各種取扱い、各種請求、投資信託国債など多くのサービスの手数料が改定された。
■手数料の「改悪」で損する可能性が高いのは?
改悪により、特に損をする可能性が高いのは下記の場合ではないだろうか。
●ATM利用料金
前述の通り、ゆうちょ銀行や郵便局以外のゆうちょATM(ファミマ、駅などのゆうちょATM)は、従来全時間帯手数料は無料だった。しかし、現在は時間帯により、110円のATM手数料が発生している。
提携ATMの手数料も同様だ。平日8:45~18:00、土曜日9:00~14:00の時間帯ではローソン銀行の場合、110円から220円へ、イーネットATMの場合は同時間帯無料だったのが220円になった。またこれ以外の時間帯はどちらも220円から330円になっている。
超低金利が続く日本、入ってくる金利を考えると、うっかりATMを使えないレベルまで手数料が上がっている。
●ATM硬貨預払料金
もう一つ注意したいのがATMでの硬貨預払料金だ。預け入れや払込みの際に硬貨を利用した場合、枚数に応じて料金がかかる。
硬貨を伴うお預入れ 硬貨枚数 料金
1~25枚 110円
26~50枚 220円
51~100枚 330円
硬貨を伴う払戻し 硬貨枚数 料金
1枚以上 110円
引用:ゆうちょ銀行
極端な例えになるが、1円をATM出金した場合、口座から111円が引き落とされることになる。
●各種払込サービスの現金払い
一般の銀行の「振込」にあたる「払込み」を現金払いにした場合、従来の手数料に110円の「各種払込サービス現金利用料金手数料」が加算される。
この改定により、ゆうちょ銀行に口座がない人は特に大損する可能性が高いだろう。
■ゆうちょ銀行の手数料で損をしないための5つの方法
このように手数料で損をしないためにも、次の方法をぜひ実践してみてほしい。
・手数料有料の時間帯にATMを利用しない
・ゆうちょATMで硬貨の入出金を行わない
・ゆうちょATM払込みは口座振替がマスト
・現金を使う機会を減らす
・数十枚まで硬貨の入出金手数料が無料の他行ATMを利用する
以上のことを実践すれば、手数料で損をせずにすむのではないだろうか。
文・広瀬藍