足の親指を鍛えることが健康長寿につながる!6月転倒を防ぐ「足の親指スクワット」
女性自身編集部 より 230607
【】エクササイズ「足の親指スクワット」
6月は転倒の多い時季。梅雨に入り、雨で滑って転ぶことが増えるのが理由だ。高齢になって転倒しケガをすると、場合によっては寝たきりになってしまうことも。そのために、認知症に至るケースもある。
日本では年間1万人近くの高齢者が転倒事故で亡くなっている。転倒の危険性は事故だけでなく、高齢者のクオリティオブライフに大きな影響を与えているのだ。
では、転倒などでケガをしないようにしっかり歩くためには、どうすればいいのか。
そこで紹介したいのが、「足の親指を鍛える」こと。これを提唱し、エクササイズ「足の親指スクワット」を考案したのが、身体哲学者で湧氣塾を主宰する勇𥔎賀雄さんだ。
「人間の姿勢を支えているのは、背骨の軸と足の親指の骨です。特に足の親指の骨は解剖学的に見て、ほかの指と比べて幅が約3倍、体積でいえば9倍の大きさです。
「人間の姿勢を支えているのは、背骨の軸と足の親指の骨です。特に足の親指の骨は解剖学的に見て、ほかの指と比べて幅が約3倍、体積でいえば9倍の大きさです。
つまり、足の裏にかかる重さのほぼ8割を親指1本の骨(正確には親指に連なる甲の骨など5つの骨)で支えているということ。体の重さはかかとで支えているという人もいるのですが、実際は親指なのです」(勇𥔎さん、以下同)
日本では筋トレが重要という人が多いが、たとえば足の速いチーターやダチョウなどの動物の足には筋肉がほとんどついていない。
「これは、腱の力を借りながら基本的には骨と関節の連動で走っているから。この動物のメカニズムから考えても、人間がしっかり歩くためには、足の指が重要になります。
日本では筋トレが重要という人が多いが、たとえば足の速いチーターやダチョウなどの動物の足には筋肉がほとんどついていない。
「これは、腱の力を借りながら基本的には骨と関節の連動で走っているから。この動物のメカニズムから考えても、人間がしっかり歩くためには、足の指が重要になります。
人間の体重は基本的にまっすぐに足に下りるので、足の骨、特に親指の骨を強くする必要があるわけです」
勇𥔎さんはタレントも多く輩出した西野バレエ団の呼吸法道場で、指導部長をしていた経験を持つ。そこから独自に呼吸、人体のメカニズムの研究を進め、骨と呼吸の勇𥔎メソッドを確立した。
勇𥔎さんはタレントも多く輩出した西野バレエ団の呼吸法道場で、指導部長をしていた経験を持つ。そこから独自に呼吸、人体のメカニズムの研究を進め、骨と呼吸の勇𥔎メソッドを確立した。
それがこのとっておきのエクササイズだ。誰でも1日5分、1~2週間で「歩き方、姿勢がまったく変わる」という。
■このエクササイズで、歩けなかった100歳の人がジャンプできるように
その内容はイラストを参考にしてほしい。
■このエクササイズで、歩けなかった100歳の人がジャンプできるように
その内容はイラストを参考にしてほしい。
「1の親指を下に向けるエクササイズは、足の指が地面に接していない状態である“浮き指”を改善するもの。ハンマートゥ(足の人さし指や中指、薬指などの関節がZ字形に変形する)やマレットトゥ(つま先にいちばん近い第1関節が屈曲して伸びない)など足の指の変形は、浮き指が原因のことが多いですが、これをするだけで解消できます」
そして第2段階が2の親指を上に向ける(反らす)エクササイズ。
「指の関節はまず下(内側)に曲がるように機能しますが、同時に上(外側)に向ける働きもあるので、これをスムーズに行うことが重要になります。
1のエクササイズで親指の先がしっかり下に向いたか、親指の骨(2つの骨と関節)の強度がかかとの上げ下げをしっかり支えているかを確認する。次に2で、親指がしっかり上に向くか、親指を上げたあと床につけてかかとを上げたときに、2つの親指の骨との関節が床にぴったりとついて足の重さを支えられるかをチェックしよう。
この2つのエクササイズを毎日5分程度やってみてほしい。
ちなみに、デイサービスを利用する歩けなかった高齢者たちが2つのエクササイズの(1)〜(5)を座ったままでおこなうことで、歩けるようになったということが実際にあった。
「100歳近い高齢者もいましたが、奇跡ともいえますね」
外反母趾で、手術しか手はないと言われた50代の女性が、すっかり治ったという事例もあるという。
しっかり歩き、転倒を防ぐためにも、このエクササイズを試してみてはいかがだろうか。
そして第2段階が2の親指を上に向ける(反らす)エクササイズ。
「指の関節はまず下(内側)に曲がるように機能しますが、同時に上(外側)に向ける働きもあるので、これをスムーズに行うことが重要になります。
1のエクササイズで親指の先がしっかり下に向いたか、親指の骨(2つの骨と関節)の強度がかかとの上げ下げをしっかり支えているかを確認する。次に2で、親指がしっかり上に向くか、親指を上げたあと床につけてかかとを上げたときに、2つの親指の骨との関節が床にぴったりとついて足の重さを支えられるかをチェックしよう。
この2つのエクササイズを毎日5分程度やってみてほしい。
ちなみに、デイサービスを利用する歩けなかった高齢者たちが2つのエクササイズの(1)〜(5)を座ったままでおこなうことで、歩けるようになったということが実際にあった。
「100歳近い高齢者もいましたが、奇跡ともいえますね」
外反母趾で、手術しか手はないと言われた50代の女性が、すっかり治ったという事例もあるという。
しっかり歩き、転倒を防ぐためにも、このエクササイズを試してみてはいかがだろうか。