日本と世界を狙う悪の論理 悪の宗教パワー/倉前盛通編/廣済堂出版/1986
廣済堂出版から出た、一見トンデモ本に分類されかねない本であるが、前半部分は、ユダヤについての的確な考察が述べられている。
倉前盛通が、裏表紙に書いた「日本が米ソの将棋の駒のようにもてあそばれ、つかい捨てになるような国であってはならず、そのためには大国の動向のみならず世界の宗教パワーというものを知らなければならない。究極の人間の行動が深層心理に根ざしたものであるように、国家の行動にもその精神風土が大きく作用してくる。それが広い意味での宗教性といえるものにあたるからである。」という文章は、読者に対し、この本の持つ意義を雄弁に物語っている。
時代は変わっても、この本が説く宗教の普遍性は変わっていない。それに気づいた人だけが、国際政治の実相を正しく把握できると倉前盛通は言いたいのであろう。
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