日本の学者の一人当たりの論文数は、世界で40番目なのだそうだ。先進国で最下位レベルだとみていいだろう。
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https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20170726-00073723/
「日本とイギリスでは大学のレベルは全く違ってきていると思います。日本の大学は国際的な評価が落ちてきています。統計的に見た大学のクオリティーとか大学の生産性も海外の大学に比べると、かなり落ちてきています。国民1人当たりの論文数で言うと、日本は世界で今40位ぐらいです。発展途上国にも抜かれています」
(注)筆者がSJR(Scimago Journal & Country Rank)の国・地域別の論文数(2016年)を単純に国連の世界人口見通し(17年7月)で割ってみると、日本のランキングはなんと52位に落ちていました。
「日本は全体的に世界の中で戦うという意欲が落ちてきているのかなという気がします。中国やアジアの他の国と比べても、国際性という点で日本は圧倒的に劣っています」
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これを歴史学に当てはめてみたい。古代史学者の成り手がいないという話を何かの本で読んだことがある。研究する前から皇室の存在を否定、古事記や日本書紀を歴史書ではないと扱った学説のせいで、研究分野が狭まり、歴史学者たちの仕事の場がなくなったのだ。
出版界でも、異変が起きている。
分野的には歴史書の新刊が相次いでいる。それも在野の研究者のものが目立つ。
歴史学者の書いたものは売れず、在野の研究者の書いたものばかり売れる。世間は、歴史学者を信用しなくなった。
歴史学者の書いた本を捏造だと批判した人を、歴史学者が提訴した裁判で、歴史学者側が敗訴したそうだ。
慰安婦著書「捏造」 著者の中央大名誉教授の敗訴確定
http://www.sankei.com/affairs/news/170703/afr1707030025-n1.html
この裁判、多くの歴史学者が原告支援者になったようだ。
吉見義明教授の裁判闘争を支持し、「慰安婦」問題の根本的解決を求める研究者の声明
http://y-support.hatenablog.com/
しかし、裁判では素人の主張が通った。
歴史学者たちは政治闘争目的で歴史研究を行い、学界関係者は政治闘争組織の一部であるかのようだ。
しかしながら、在野の研究者の中に、著作権切れ本を丸ごと引用し、その出典さえ書かない、不心得者がいる。研究者は、本来、先人の研究を尊重するものなのであるが、不心得者もいるから気をつけたいところである。
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