昨今は、伝統的なビジネスマナーが軽視されつつある。
依頼事、感謝の気持ちを伝える手段が、かつての礼状から、電話、メール、ラインなどに置き換わりつつある。
さて、自民党総裁選出馬を表明した高市早苗議員が安倍前首相の自宅に出向いて、総裁選出馬に係わる支援のお願いをしたそうである。対応した安倍前首相が激励し応じたそうだ。
このエピソード報道から、高市議員は、作法的に常識人であるとみていい。仮に、首相となられた後、常識外れのことをする人ではないという意味である。
しかし、社会全般において、重要な依頼事について、自宅に出向く、礼状という作法的なことが軽視されている。
子供の結婚式を外国で挙げた親族に、お祝いを持参し渡したことがあるが、新婚旅行を終え帰国した後、我が家には礼状一通、ギフト会社の選べるカタログが送られてきたのみであった。その親族は、その下の子供の結婚に際し他の親族と同様、指定口座にお祝い金を振り込んで欲しいと語った。オレオレ詐欺みたいなやり方でお祝いを渡す時代なのであろうか。そして、このような(社会への門出を祝う結婚に際し、親族との会話を省略する)手抜き作法を是認する家庭で育った子供が、社会的に成功する可能性はあるのだろうか。
そうでなければ、結婚相手の(国籍等の)素性を私に知られるのを嫌がり、作法的に手抜きすることを選んだと勘ぐらざるを得ない。
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