菅首相は、支持率低下一方の状況での岸田議員が仕掛けた二階降ろしなどで行き詰まり、自民党総裁選不出馬を選んだ。
その一方で、過去1年間の実績を30項目リストアップ、周囲に見せていたとされる。
菅義偉、『菅政権の実績』を紙に書いて周辺に見せていた 携帯料金の値下げなど約30項目列挙「1年間でこれだけやってきた」
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1630811674/
自らが精魂込めて取り組んだ実績に対し、内閣支持率は下がる一方。また、国民一人一人に対し、やわらかな言葉で語りかけることも得意ではなかった。
権力者であるにしては、連発される「思っています」という口癖にがっかりした人も多いとされる。
1分に1回以上登場する"ある口癖"菅首相の話し方が国民の不安・絶望感を増幅するワケ
https://president.jp/articles/-/42244
政治家としては無能ではなく、むしろ有能な部類の人なのに、これだけ実績をあげていながら内閣支持率が下がる一方となる原因がどこにあるのか分析できていたのであろうか。
菅首相は、選挙とコロナ対策を両立させることは難しいと語った。政権実績をうまく広報できればもう少し首相でいられた可能性が高いが、首相本人は、政権として実績さえあげていれば黙っていても国民は正しく評価してくれると勘違いした可能性はないのか。
【菅首相辞任】コロナ対策と選挙「両立できない」わずか2分、発言全文
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202109030000411.html
総選挙で負け、責任を取らされることがはっきりしている状況で、あれだけ働いて評価されない世論という理不尽な存在にがっかりしているような気がする。
企業においては早期退職を募集すると有能な社員から辞めていくそうである。
菅首相は自身の政治家としての能力、実績を正当に評価してくれない世論という上司みたいなものに対し、総裁選不出馬とすることで見切りをつけたのかもしれない。
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