英国王室御用達-知られざるロイヤルワラントの世界/長谷川喜美/平凡社/2011
主たる英国王室御用達メーカー、商店の紹介の他に、英国ロイヤルワラントという認定証明書システムの起源とその後の運用の歴史の解説がある。ロイヤルワラントホルダーは八百社、商品点数で千点を超えているとされる。認定可能者は、三人に限定されている。エリザベス女王時代在位中は、エリザベス女王、エジンバラ公、チャールズ皇太子だったそうだ。
著者の文章は、この種の本にありがちな、イギリスを無条件でベタ褒めするものではなく、客観的かつ冷静な筆致である。読んでいてほれぼれする書きぶりである。
私自身は、帽子のジェームズロック、革製品のスウェイン・アドニー・ブリッグ、紙製品のスマイソン、そして万年筆のパーカーが気になっている。
渡英した際は、記念に買い物する予定である。
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