教科書中心で勉強し、成績はオール五だった同級生がいた。私からみて、その同級生は、まったく融通かきかない堅物に見えた。
歴史、物理、数学などは、教科書よりも参考書、大学生向けの本が読んでいて面白かった。知的好奇心がわくのである。
分野は異なるが、「知られざるインテリジェンスの世界」(吉田一彦)という本がある。著者は、この分野の教科書となることを意識して書いたようだ。教科書なので、隅々まで丁寧に説明している。世の中で、馬鹿丁寧な人が気味悪がられて嫌われるように、教科書であることを意識するために、扱っている分野の深さ、醍醐味が失われるとすれば、初めから教科書にしようとなどと考えるべきではなかったのかもしれない。 ただ、学者が書く書物は、総じて読んでいて面白くないことは確かである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます