私の近所の街路樹の敷地に、花を植えるご老人がいる。
私は、そのご老人の姿を数年前から見かけるようになった。
そのご老人はの姿はいつも、青いジャンバーに作業ズボン、長靴を履き、帽子をかぶり、メガネをかけ、いつもこわい顔をしていた。
球根を植えているのはわかったが、何の花かはわからなかった。
そのうち、
夏の暑い日の昼間に、草むしりに来ていることがわかった。
その年の
新築工事している家の前に、チューリップの球根を植えたことも後になってわかった。
それから、数年たち、
近くの道路のある100メートルの区間は、チューリップや水仙の花などであふれんばかりになった。
今年も
そのご老人は、近所に球根を植えにき来ていた。
当然のように植えた数日後に花が咲いた。
そして、
そのご老人の顔は、満足感にあふれたやさしい表情に変わっていた。
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