定本 酒田罫線法/林輝太郎/同友館/1991
定価が5339円、高価な部類に入る。20年前に購入した時の定価は4854円。
NISA枠の拡大等の影響で、年初から日経平均株価は史上最高値を三十数年ぶりに更新した。
株価高騰原因として挙げられるのが、中国経済が破綻しつつある中いち早く中国株を売却、円安下での日本株の割安感に着目した外国人投資家(オイルマネー?)やNISA枠拡大による個人投資家の存在である。
相場的には、バブル崩壊以降、買いポジションで儲けられるのは短期間だったことが多かったが、最近は、長期投資前提かつてのバブル期の循環物色に近いものがある。
ただ、体系だった投資技法の習得ない人が相場に関する知識、技術なく、株式投資している気がする。かつては、個人投資家で継続的に利益を出している人は10%と言われていた。今は、史上最高値更新中なので半数くらいは儲かっているはずだ。
株式投資して、必ず儲かるとは限らない。それが現実。現実は厳しい。
本格的に株式投資し始めてから25年くらい以上経過し、何とか生き残っている。
当初は、相場書を30冊くらい読みつつ、株式投資を続けた。株価は、相場書に書いてある理論どおり動くとは限らない。予期しない要因、雑音等に振り回されるものだが、本書は短期的視点からの独自のチャート理論、売買のタイミングについて書かれている。
理論に振り回されて大損することはよくあることだが、本書は、株式相場ではなく商品相場について解説しているが、最終的に自分なりの相場観を探し当て、日々根気よく株式相場分析を続ける人に十分役立つはずである。
本書について、難解であるという書評が多いが、相場の奥義(売買技法的なこと)についてかなり具体的かつ繰り返し述べている箇所が多い関係で、読む人の技量次第で評価が変わる本と考える次第。
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