私は,エホバの証人ではありませんが,時々,
エホバの証人より配布いただいてる,「目ざめよ」誌・「ものみの塔」誌
パンフレット等より引用の記事もあります。
(どこの宗教,宗派にも属していません)
*いろんな宗教にも交わりました
(立正佼成会,創価学会,キリスト教のカトリック,プロテスタント等)
その中で,聖書に忠実に教えてるのは,エホバの証人と思います。
「目ざめよ」誌 1999-05/22
児童労働の形態
どんな形の児童労働があるでしょうか。全般的に見ると,働く子どもの大半は家事労働に従事しています。
そうした仕事をしている子どもは,「世界で最も忘れ去られた子どもたち」と呼ばれています。
家事労働は必ずしも危険とは言えませんが,危険な場合も少なくありません。
奴隷のように家事を行なっている子どもたちの賃金はほんのわずか,あるいは全くゼロです。
労働条件は全く雇用者の気まぐれで決められてしまいます。
子どもたちは愛情,学校教育,遊び,社会活動の機会を奪われており,身体的,性的な虐待を受けやすい立場に置かれています。
強制労働者や債務奴隷労働者の境遇にある子どもたちもいます。
南アジアなどの地域では,しばしばわずか8歳か9歳の子どもが,親のわずかな借金のかたとして工場主や周旋人に引き渡されています。
子どもが一生,奴隷のように働いても,借金を減らすことさえできません。
子どもに対する性の商業的搾取についてはどうでしょうか。
毎年,世界中で少なくとも推定100万人の少女が性産業に誘い込まれています。少年もしばしば性的に搾取されています。
この種の虐待は,HIV感染は言うにおよばず,身体的,感情的な害を与える点で,児童労働の中でも特に有害な形態のものです。
「わたしたちは浮浪者みたいに見られています。
みんな,わたしたちと知り合いになったり,一緒にいるところを見られたりするのを嫌がります」
と,売春をしているセネガルの15歳の少女は言います。
かなりの割合の働く子どもたちは,産業労働とプランテーション労働で搾取されています。
そうした子どもは,大人には危険すぎるとみなされる採鉱作業の重労働に従事しています。
結核や気管支炎や喘息などにかかる子も少なくありません。
プランテーションで働く子どもたちは,農薬を浴びたり,ヘビにかまれたり虫に刺されたりする危険にさらされています。
なたでサトウキビを切っているときに手や足を切断してしまった子どももいます。
他の何百万もの子どもは路上を仕事場としています。例えば,10歳のシリーンはごみを拾って暮らしています。
学校に行ったことはありませんが,生き延びるすべはよく心得ています。
古紙やビニール袋が30㌣から50㌣分売れれば,昼食を食べます。稼ぎがそれより少ないと食事を抜きます。
ストリート・チルドレンの多くは家庭での虐待や遺棄といった問題から逃れてきたものの,路上でさらに虐待や搾取に遭います。
アジアの一都市の大通りでキャンデーを売っている10歳のジョジーは,「悪い人に捕まえられないように毎日お祈りしてるの」と言います。
台なしになる子ども時代
こうした様々な形態の児童労働により,大勢の子どもが重大な危険にさらされています。
その原因は,関係する仕事の性質,あるいは劣悪な労働条件にあると言えるかもしれません。
子どもや若い労働者は,大人より労働災害に遭いやすいようです。子どもの体の造りは大人とは違うからです。
子どもの背骨や骨盤は重労働によって簡単に変形してしまいます。
また,子どもは危険な化学物質や放射線にさらされると,大人よりも大きな害を受けます。
さらに,子どもの体は長時間の厳しい単調な仕事に向いていませんが,非常に多くの場合,それが彼らに与えられる仕事なのです。
子どもはたいてい危険に気づいていませんし,必要な予防措置を講じるための知識もあまりありません。
児童労働が,犠牲となっている子どもの心理的,感情的,知的発達に及ぼす影響も重大です。
そうした子どもは愛情に恵まれていません。打ちたたかれ,ののしられ,罰として食物を与えられず,性的に虐待されることはごく普通です。
ある研究によれば,児童労働者約2億5,000万人の半数近くは学校を途中でやめた子どもたちです。
さらに,長時間働く子どもたちの学習能力が損なわれる場合のあることも観察されています。
こうした点すべてから何が分かるでしょうか。
児童労働者の大半は一生,貧困,惨めな生活,病気,非識字,社会的機能障害などで苦しまなければならない,ということです。
あるいは,ジャーナリストのロビン・ライトが述べているように,
「科学や技術の進歩にもかかわらず,20世紀末の世界は,普通の生活を送ることはおろか,
この世界を21世紀に導き入れるための希望さえ託せない,何百万もの子どもを生み出している」のです。
こうして事実を直視すると,次のような疑問が生じます。子どもたちはどう扱われるべきでしょうか。
過酷な児童労働の問題に解決の見込みがあるでしょうか。
*ILO(国際労働機関)は,15歳で義務教育を終了している限り,
15歳を子どもの労働を認める一般的な最低年齢としており,世界で働いている子どもの数を数える際には,
この年齢が基準として最も広く使われています。
児童労働とは?へ続く>>>