希望があるから
「柔和な者たちは地を所有し,豊かな平和にまさに無上の喜びを見いだすであろう」。
(詩編 37:11)
聖書は,人生が苦難に満ちていることを認めています。
「人は,女性から生まれ,寿命は短く,悩みの多い日々を送ります」。
(ヨブ 14:1)
今日だれもが何らかの悲劇の影響を受けています。しかし,人生に絶望感を抱く人もいます。
前途に希望の光も,より良い将来への見込みも全くないように思えるのです。あなたもそう思いますか。
そうだとしても,聖書中に真の希望があるので,あきらめないでください。その希望は,あなたを含め全人類に差し伸べられています。
例えば:
聖書の教えによれば,神が望んでおられたのは,わたしたちが今よりはるかに幸福な人生を送ることでした。
『神は2人を祝福し,こう言った。「子を生み,増えて,地上全体に広がり,地球を管理しなさい。また,海の魚,空を飛ぶ生き物,地上を動くあらゆる生き物を治めなさい」』。
(創世記 1:28)
神様は,全地を楽園にする,と約束しておられます。
『「人々は家を建てて住み,ブドウ園を造って実を食べる。建てた家に他人が住むことはなく,植えた物を他人が食べることもない。私の民の寿命は木の寿命のようになり,私が選んだ者たちは働く喜びを存分に味わう。彼らは無駄に労苦することはなく,生まれる子たちが苦しむこともない。彼らとその子孫は,神に祝福された民だからである。彼らが呼び掛ける前に私は答え,彼らがまだ話しているうちに私は聞き入れる。オオカミと子羊が一緒に食べ,ライオンは雄牛のようにわらを食べる。蛇は土を食物とする。これらは私の聖なる山のどこにおいても,荒らしたり危害を加えたりしない」と,神(エホバ,ヤハウェ)は言う』。
(イザヤ 65:21~25)
その約束が果たされることは確実です。黙示録・啓示 21章3,4節にこう書かれています。
「神の天幕が人と共にあり,神は彼らと共に住み,彼らはその民となるであろう。そして神みずから彼らと共におられるであろう。
また神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死はなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のものは過ぎ去ったのである」。
この希望は,単なる願望ではありません。神様は,それを実現させるという明確な目的を,またそうする力と意欲を持っておられます。
聖書中に示されている希望は確かなものであり,それがあるからこそ「生きてゆける」のです。
忘れないでください: 自分の感情が,荒れ狂う海の波にもまれる舟のようになったとしても,聖書の差し伸べる希望を抱いていれば,それが錨のような働きをするので,流されずにすみます。
いま自分にできること: まず,将来に対する真の希望について聖書の教えを調べてください。
*聖書は教会、王国会館に行って小額を寄付すれば手にすることもできますし,本屋・書店で売っています