死んでしまいたい・・・ 聖書はわたしを支えてくれますか Ⅲ
●体の健康に気を配る
聖書の言葉 「体の訓練……には益があります」。(テモテ第一 4:8)
意味 運動や十分な睡眠,健康的な食事は,体に良い影響を及ぼす。
試してみましょう 15分だけでも,早足ウォーキングをしてみましょう。
●気持ちや状況は変化していくことを忘れない
聖書の言葉 「あなた方は,あす自分の命がどうなるかも知らないのです」。(ヤコブ 4:14)
意味 自分の手には負えないと思えるような状況も,ずっと続くわけではない。
今日のコンディションは散々でも,明日は良くなるかもしれません。ですから,対策を考えましょう。
「私たちは,あらゆる面で圧迫されながらも,身動きが取れないわけではありません。困惑させられながらも,逃げ道が全くない*わけではありません」。
(コリント第二 4:8)
つらい状況は次第に変わるものですが,自殺してしまうと取り返しがつきません。
試してみましょう あまりにもつらくて死にたくなった聖書中の人物について読んでみましょう。彼らの状況はどのように良くなっていったのでしょうか。
思いも寄らない仕方で良くなったケースもあります。幾つかの例を考えましょう。
聖書中の人物で死にたいと思った人がいますか
はい。
死をほのめかした人たちがいます。神様はその人たちを叱ったりせず,救いの手を差し伸べました。あなたにも同じようにしてくださいます。
エリヤ
●どんな人物? エリヤは勇敢な預言者でしたが,気力を失ったことがあります。ヤコブ 5章17節は「エリヤはわたしたちと同様の感情を持つ人でした」と述べています。
●死にたいと思ったのはなぜ? 一時期エリヤは孤独や不安を感じ,自分には価値がないと思っていました。それで,「神(エホバ,ヤハウェ)よ,私の魂を取り去ってください」と懇願しました。
『そして荒野に入って1日の道のりを行き,エニシダの木の下に来てそこに座り,死ぬことを願って言った。「もう十分です! 神(エホバ,ヤハウェ),どうぞ私の命を取り去ってください。私は父祖たちに勝っていません」』。
(列王第一 19:4)
●何が助けになったか。エリヤはありのままの気持ちを神様に伝えました。神様はエリヤをどのように励ましましたか。エリヤを気遣い,自分の力強さを見せました。また,エリヤが今も大切な存在であることを知らせ,思いやりのある有能な補佐を付けました。
列王第一 19:2~18
『すると,イゼベルは使者をエリヤのところに遣わして言った,「もしわたしが明日の今ごろ,あなたの魂をあの人たちの各々の魂のようにしないなら,神々がそのようになさり,重ねてそのようになさるように!」それで彼は恐れた。それゆえ彼は立ち上がり,自分の魂のために行き,ユダに属するベエル・シェバに来た。それから,彼は従者をそこに残した。そして彼は,荒野へ一日の道のりを入って行き,ついにあるえにしだの木のところに行き,その下に座った。そして彼は自分の魂が死ぬことを願って,こう言いだした。「これで十分です! さあ,神(エホバ,ヤハウェ)よ,私の魂を取り去ってください。私は父祖たちに勝っていませんから」。ついに彼は横たわり,えにしだの木の下で寝入った。ところが,見よ,今度はひとりのみ使いが彼に触るのであった。それから彼は,「起きて,食べなさい」と言った。見ると,何と,彼の頭のところに,熱した石に載せた丸い菓子ひとつと,水の入った水差しがあった。そこで彼は食べたり飲んだりしはじめ,その後,再び横たわった。後に,神(エホバ,ヤハウェ)のみ使いが二度目に戻って来て,彼に触って言った,「起きて,食べなさい。旅はあなたにとって大変だからです」。それで彼は起きて,食べ,そして飲み,その栄養物に力を得て四十日四十夜,まことの神の山ホレブまで進んで行った。そこで彼はついにある洞くつに入って,そこでその夜を過ごそうとした。すると,見よ,彼のために神(エホバ,ヤハウェ)の言葉があって,こう言った。「エリヤよ,何の用でここへ来たのか」。これに対して彼は言った,「私は万軍の神,エホバのために徹底的にねたんできました。イスラエルの子らはあなたの契約を捨て,あなたの祭壇を壊し,あなたの預言者たちを剣で殺したため,ただ私だけが残ったからです。彼らは私の魂を取ろうとして捜しはじめています」。ところが,それは言った,「外に出て,山の上でエホバの前に立ちなさい」。すると,見よ,神(エホバ,ヤハウェ)が通り過ぎておられ,神(エホバ,ヤハウェ)の前で,大きな強い風が山々を引き裂き,大岩を砕いていた。(エホバは風の中にはおられなかった。)そして,風の後に震動があった。(エホバは震動の中にもおられなかった。)そして,震動の後に火があった。(エホバは火の中にもおられなかった。)それから,火の後に,穏やかな低い声があった。そして,エリヤはそれを聞くや,直ちに職服で顔を包み,外に出て,洞くつの入口に立ったのである。すると,見よ,彼のための声があって,こう言った,「エリヤよ,何の用でここへ来たのか」。これに対して彼は言った,「私は万軍の神,エホバのために徹底的にねたんできました。イスラエルの子らはあなたの契約を捨て,あなたの祭壇を壊し,あなたの預言者たちを剣で殺したため,ただ私だけが残ったからです。彼らは私の魂を取ろうとして捜しはじめています」。そこで神(エホバ,ヤハウェ)は彼に言われた,「さあ,ダマスカスの荒野へ帰って行きなさい。あなたは入って行き,ハザエルに油をそそいでシリアの王としなければならない。また,ニムシの孫エヒウに油をそそいでイスラエルの王とし,アベル・メホラの出身のシャファトの子エリシャに油をそそいで,あなたに代わる預言者とすべきである。そして必ずや,ハザエルの剣を逃れる者をエヒウが殺し,エヒウの剣を逃れる者をエリシャが殺すのである。ところで,わたしはイスラエルの中に七千人を残しておいた。すべてそのひざがバアルにかがまなかった者,皆その口がそれに口づけしなかった者である」』。