ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社スタートトゥデイの前澤友作社長が7月17日、唐突に球界参入構想をぶちあげた。
プロ野球球団を持つ手段が 買収なのか、新規参入なのか、不明だが、買収となると売り手がなければ成立しない。買収提案のテーブルに乗りそうな球団がなければ、絵に書いた餅である。どの球団の経営実態も、本社からの宣伝広告費という名の補填があるので“本当の数字”は、わかりにくいものになっているが、球団単体の運営で余裕のある黒字運営ができていないのは、セ・リーグでは、中日と東京ヤクルト、パ・リーグではオリックス、千葉ロッテ、埼玉西武だと言われている。2016年から“ZOZO”が、千葉マリンスタジアムのネーミングライツを買い取り、しかも“ZOZO”は千葉に本社と流通拠点を持っている。買収の場合“ZOZO”の本命が千葉にあるロッテと目されるのも無理はない。この日、ロッテの山室球団社長は、全面否定の談話を出したが、親会社のオーナーの発言ではないので、この談話の信頼度も、それほどはない。
ただ“ZOZO”のターゲットが、どこかの球団買収であるのならば、先に企業のトップが、それを言及してしまうことなどありえない。前澤氏は、従来型の経営者ではないので、新しい形の参入スタイルを模索しているのかもしれないが、この発言の意図は、新規参入を念頭においたものと考えた方がよさそうだ。
だが、一方で、うがった見方もある。前澤氏は「ZOZO球団について、皆様からたくさんのアイデアやリクエストをいただいています。感謝です。一つ一つを見逃さないためにも新ハッシュタグ《#ZOZO球団に一言 》を作りましたので、こちらをつけて皆様の熱い投稿をいただけると有難いです。ちなみに当社の社名は10月1日より株式会社ZOZOに変わります」と、社名変更をアピールすることを忘れていなかった。この宣言は、10月1日からの社名変更に合わせて、そのブランディングを浸透させるためのマーケティング戦略のひとつかもしれない。オフにZOZO球団構想を発表するだけで広告効果はある。
では、買収ではなく新規参入の可能性はどうなのだろうか。1球団の新規参入となると、13球団では日程の組み方に無理があり、もう1球団を加え最低2球団の新規参入とフランチャイズを計画せねばならない。そうなると“ZOZO”単独での動きでは限界がある。どこかもう1球団の新規参入をもくろむ企業に目処をつけ連動して計画を推し進めていく必要がある。
ライブドアの社長時代に新規参入を仕掛けたホリエモンこと、堀江貴文氏は、「というわけでひっそりと動いている16球団化のキーマンを前澤さんに紹介しときましたよ。四国アイランドリーグベースに一球団、BCリーグベースに北信越に一球団、静岡に一球団、沖縄に台湾と米軍連携で一球団っていいと思う..…」と、前澤氏への応援ツイートを発信した。
2014年にアベノミクスの次なる成長戦略として自民党が提案した「日本再生ビジョン」に盛り込まれていた「プロ野球16球団構想」が、そのベースにある。残念ながら、閣議決定には至らず、政府発表の新成長戦略からは外されたのだが、前澤氏の「球団持ちたい」発言が、ロッテの買収ではなく、エクスパンションを含めた球界再編構想であるのならば、それはそれで問題提起としてはおもしろい。
引用先はこちら
金銭的な問題とか全てを度外視し、個人的な願望を述べるのであれば、「プロ野球16球団構想」は大賛成!堀江氏の意見にもあるように、現在NPB空白地となっている、北信越、静岡、四国、沖縄に4球団を新設し、セパ各々8球団(東西地区制)まで拡大して欲しい。
※あくまでも個人的な願望による地区分けです。
既存本拠地都市と比べても北信越、静岡、四国の市場規模は極端に見劣るするレベルではない。下図の数値だけ見れば沖縄はスモールマーケットに分類されるだろうが、MLBでもオークランド、カンザスシティ、ミルウォーキー、ミネアポリスといったスモールマーケットと呼ばれる都市でも健全な経営を行っているので、それらのクラブ運営を参考にすればモントリオールのような悲劇(※1)は起きないであろう。
※1:2004年までカナダ・モントリオール市にモントリオール・エクスポズという球団が存在したが、もともと野球が盛んでない地域であった上、米国と比較して経済格差があったことから観客動員が伸び悩み、オーナー不在のままメジャーリーグ機構による球団運営が行われていた。2005年から米国の首都であるワシントンD.C.に本拠地を移転。ワシントン・ナショナルズに改名し、観客動員も飛躍的に伸びている。
国土が日本の約半分の韓国・KBOが現在10球団、国土が九州ほどの面積の台湾・CPBLも現在4球団、過去には6球団存在していた時期もあるのだから、決して16球団が過剰とは思えない。
先に述べたKBOも長らく8球団が維持されてきたが2013年にNCダイノスが、2015年からはKTウィズが加入し10球団に拡大した。CPBLもリーグ拡大を検討しており、昨年秋の報道ではオーストラリア・ベースボール・リーグ(ABL)と沖縄県が正式に加入の問い合わせをしてきたという。さらに今年は現在提携を強めているオーストラリアウィンターリーグ(AWB)から2人の選手を招待して、オールスター戦の翌日に行われたホームランダービーに出場した。
アジアプロ野球リーグは現在拡大路線に舵を切り始めているのかもしれない。是非、NPBもその流れに乗ってほしい!現実的なエクスパンション構想はこちらのサイトに詳しく記載されていた。
久々に夢のある話だった。
プロ野球球団を持つ手段が 買収なのか、新規参入なのか、不明だが、買収となると売り手がなければ成立しない。買収提案のテーブルに乗りそうな球団がなければ、絵に書いた餅である。どの球団の経営実態も、本社からの宣伝広告費という名の補填があるので“本当の数字”は、わかりにくいものになっているが、球団単体の運営で余裕のある黒字運営ができていないのは、セ・リーグでは、中日と東京ヤクルト、パ・リーグではオリックス、千葉ロッテ、埼玉西武だと言われている。2016年から“ZOZO”が、千葉マリンスタジアムのネーミングライツを買い取り、しかも“ZOZO”は千葉に本社と流通拠点を持っている。買収の場合“ZOZO”の本命が千葉にあるロッテと目されるのも無理はない。この日、ロッテの山室球団社長は、全面否定の談話を出したが、親会社のオーナーの発言ではないので、この談話の信頼度も、それほどはない。
ただ“ZOZO”のターゲットが、どこかの球団買収であるのならば、先に企業のトップが、それを言及してしまうことなどありえない。前澤氏は、従来型の経営者ではないので、新しい形の参入スタイルを模索しているのかもしれないが、この発言の意図は、新規参入を念頭においたものと考えた方がよさそうだ。
だが、一方で、うがった見方もある。前澤氏は「ZOZO球団について、皆様からたくさんのアイデアやリクエストをいただいています。感謝です。一つ一つを見逃さないためにも新ハッシュタグ《#ZOZO球団に一言 》を作りましたので、こちらをつけて皆様の熱い投稿をいただけると有難いです。ちなみに当社の社名は10月1日より株式会社ZOZOに変わります」と、社名変更をアピールすることを忘れていなかった。この宣言は、10月1日からの社名変更に合わせて、そのブランディングを浸透させるためのマーケティング戦略のひとつかもしれない。オフにZOZO球団構想を発表するだけで広告効果はある。
では、買収ではなく新規参入の可能性はどうなのだろうか。1球団の新規参入となると、13球団では日程の組み方に無理があり、もう1球団を加え最低2球団の新規参入とフランチャイズを計画せねばならない。そうなると“ZOZO”単独での動きでは限界がある。どこかもう1球団の新規参入をもくろむ企業に目処をつけ連動して計画を推し進めていく必要がある。
ライブドアの社長時代に新規参入を仕掛けたホリエモンこと、堀江貴文氏は、「というわけでひっそりと動いている16球団化のキーマンを前澤さんに紹介しときましたよ。四国アイランドリーグベースに一球団、BCリーグベースに北信越に一球団、静岡に一球団、沖縄に台湾と米軍連携で一球団っていいと思う..…」と、前澤氏への応援ツイートを発信した。
2014年にアベノミクスの次なる成長戦略として自民党が提案した「日本再生ビジョン」に盛り込まれていた「プロ野球16球団構想」が、そのベースにある。残念ながら、閣議決定には至らず、政府発表の新成長戦略からは外されたのだが、前澤氏の「球団持ちたい」発言が、ロッテの買収ではなく、エクスパンションを含めた球界再編構想であるのならば、それはそれで問題提起としてはおもしろい。
引用先はこちら
金銭的な問題とか全てを度外視し、個人的な願望を述べるのであれば、「プロ野球16球団構想」は大賛成!堀江氏の意見にもあるように、現在NPB空白地となっている、北信越、静岡、四国、沖縄に4球団を新設し、セパ各々8球団(東西地区制)まで拡大して欲しい。
※あくまでも個人的な願望による地区分けです。
既存本拠地都市と比べても北信越、静岡、四国の市場規模は極端に見劣るするレベルではない。下図の数値だけ見れば沖縄はスモールマーケットに分類されるだろうが、MLBでもオークランド、カンザスシティ、ミルウォーキー、ミネアポリスといったスモールマーケットと呼ばれる都市でも健全な経営を行っているので、それらのクラブ運営を参考にすればモントリオールのような悲劇(※1)は起きないであろう。
※1:2004年までカナダ・モントリオール市にモントリオール・エクスポズという球団が存在したが、もともと野球が盛んでない地域であった上、米国と比較して経済格差があったことから観客動員が伸び悩み、オーナー不在のままメジャーリーグ機構による球団運営が行われていた。2005年から米国の首都であるワシントンD.C.に本拠地を移転。ワシントン・ナショナルズに改名し、観客動員も飛躍的に伸びている。
国土が日本の約半分の韓国・KBOが現在10球団、国土が九州ほどの面積の台湾・CPBLも現在4球団、過去には6球団存在していた時期もあるのだから、決して16球団が過剰とは思えない。
先に述べたKBOも長らく8球団が維持されてきたが2013年にNCダイノスが、2015年からはKTウィズが加入し10球団に拡大した。CPBLもリーグ拡大を検討しており、昨年秋の報道ではオーストラリア・ベースボール・リーグ(ABL)と沖縄県が正式に加入の問い合わせをしてきたという。さらに今年は現在提携を強めているオーストラリアウィンターリーグ(AWB)から2人の選手を招待して、オールスター戦の翌日に行われたホームランダービーに出場した。
アジアプロ野球リーグは現在拡大路線に舵を切り始めているのかもしれない。是非、NPBもその流れに乗ってほしい!現実的なエクスパンション構想はこちらのサイトに詳しく記載されていた。
久々に夢のある話だった。