MLBのナショナル・リーグにおいて、投手がホームランを打つ。野手が登板する。どちらもそう珍しくはない。ただ、打席に立った投手が、マウンドに立った野手からホームランを放つというのは珍しい。
7月11日に先発登板した#48 ヘルマン・マルケス(COL)は、5回裏の打席で、昨年のWBCではイタリア代表に選出され、本来は内外野を守るユーティリティ・プレーヤー#3 ダニエル・デスカルソ(ARZ)が投げた球を、外野スタンドまで弾き返した。
投手が野手からホームランを放ったのは、1986年6月23日に先発投手の#42 マイク・ラコス(当時SF)が、外野手の#8 デイン・オージ(当時SD)から記録して以来。ラコス投手もマルケス投手もキャリア初のホームランだった(但しラコス投手は同シーズンにもう1本ホームランを放ちキャリア通算では2本塁打)。
#42 マイク・ラコス
#8 デイン・オージ
ダニエル・デスカルソ内野手の登板にはもう一つ珍記録があった。
ARZは3回裏が終わった時点で、既に11点差をつけられていて、4回裏のマウンドには#66 平野佳寿投手がマウンドに上っていたが、1アウトを取った後、4連続安打を許し、二塁を守っていたデスカルソ内野手にマウンドを譲ることになった。
ちなみにデスカルソ内野手はSTL時代の2014年に1試合、ARZに移籍したの2017年にも2試合登板している。
5回より前に野手が登板するのは、投手が野手からホームランを打つ以上に珍しい。1979年8月29日の対KC戦(@カウフマン・スタジアム)での#6 サル・バンドー内野手(当時MIL)以来となる。三塁を守っていたバンドー内野手は、4回裏の無死1,3塁からMLBキャリア唯一となる登板は、3.0イニングを投げた。
#6 サル・バンドー
そして、バンドー内野手には及ばないものの、デスカルソ内野手も2.2イニングを投げた。これは1988年5月14日対ATL戦(@アトランタ・フルトン・カウンティ・スタジアム)の4.0イニングを投げた#11 ホセ・オークエンド内野手(当時STL)以来のロング・リリーフだった(オークエンド内野手は16回表に一塁からマウンドへ移った)。
#11 ホセ・オークエンド
話を2018年7月11日のARZ@COLに戻すと…更に珍事は続いた。7回裏にはデスカルソ内野手と一塁を守っていた#5 アレックス・アビラ捕手が交代し(デスカルソ内野手は二塁手→投手→一塁手、アビラ捕手は捕手→一塁手→投手)、アビラ捕手は8回裏も投げた。
同じ試合で、チームメイトの野手2人が登板してそれぞれ2.0イニング以上を記録したのは、1956年7月31日のピッツバーグ・パイレーツ対セントルイス・カージナルス(@フォーブス・フィールド)以来。PITの#5 ジョニー・オブライエンが6回表と7回表、#7 エディ・オブライエン(PIT)が8回表と9回表を投げた。控え野手だった彼らは、ただのチームメイトではなく兄弟、しかも双子だったのは興味深い。
#5 ジョニー・オブライエン
#7 エディ・オブライエン
Rockies club five home runs in lopsided win: 7/11/18
記事引用元はこちら
7月11日に先発登板した#48 ヘルマン・マルケス(COL)は、5回裏の打席で、昨年のWBCではイタリア代表に選出され、本来は内外野を守るユーティリティ・プレーヤー#3 ダニエル・デスカルソ(ARZ)が投げた球を、外野スタンドまで弾き返した。
投手が野手からホームランを放ったのは、1986年6月23日に先発投手の#42 マイク・ラコス(当時SF)が、外野手の#8 デイン・オージ(当時SD)から記録して以来。ラコス投手もマルケス投手もキャリア初のホームランだった(但しラコス投手は同シーズンにもう1本ホームランを放ちキャリア通算では2本塁打)。
#42 マイク・ラコス
#8 デイン・オージ
ダニエル・デスカルソ内野手の登板にはもう一つ珍記録があった。
ARZは3回裏が終わった時点で、既に11点差をつけられていて、4回裏のマウンドには#66 平野佳寿投手がマウンドに上っていたが、1アウトを取った後、4連続安打を許し、二塁を守っていたデスカルソ内野手にマウンドを譲ることになった。
ちなみにデスカルソ内野手はSTL時代の2014年に1試合、ARZに移籍したの2017年にも2試合登板している。
5回より前に野手が登板するのは、投手が野手からホームランを打つ以上に珍しい。1979年8月29日の対KC戦(@カウフマン・スタジアム)での#6 サル・バンドー内野手(当時MIL)以来となる。三塁を守っていたバンドー内野手は、4回裏の無死1,3塁からMLBキャリア唯一となる登板は、3.0イニングを投げた。
#6 サル・バンドー
そして、バンドー内野手には及ばないものの、デスカルソ内野手も2.2イニングを投げた。これは1988年5月14日対ATL戦(@アトランタ・フルトン・カウンティ・スタジアム)の4.0イニングを投げた#11 ホセ・オークエンド内野手(当時STL)以来のロング・リリーフだった(オークエンド内野手は16回表に一塁からマウンドへ移った)。
#11 ホセ・オークエンド
話を2018年7月11日のARZ@COLに戻すと…更に珍事は続いた。7回裏にはデスカルソ内野手と一塁を守っていた#5 アレックス・アビラ捕手が交代し(デスカルソ内野手は二塁手→投手→一塁手、アビラ捕手は捕手→一塁手→投手)、アビラ捕手は8回裏も投げた。
同じ試合で、チームメイトの野手2人が登板してそれぞれ2.0イニング以上を記録したのは、1956年7月31日のピッツバーグ・パイレーツ対セントルイス・カージナルス(@フォーブス・フィールド)以来。PITの#5 ジョニー・オブライエンが6回表と7回表、#7 エディ・オブライエン(PIT)が8回表と9回表を投げた。控え野手だった彼らは、ただのチームメイトではなく兄弟、しかも双子だったのは興味深い。
#5 ジョニー・オブライエン
#7 エディ・オブライエン
Rockies club five home runs in lopsided win: 7/11/18
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