KAN - 東京ライフ
Sunday 限られたくつろぎのすべては 明日のため
Monday 新聞も よめずに 靴をはく
Tuesday 偶然にむかしの 友達を見かけても
Wednesday 今はまだ 声をかけたくない
I live up to a Tokyo Life
雨が降っても 道をえらべば 傘をささずに歩ける
きずつかないで 生きてくために 時々 自分もだます
Thursday 地下鉄が君の仕事場まで のびたから
Friday 少しだけ 気分的に楽になる
I live up to a Tokyo Life
いくら好きでも 信じあっていても それぞれ 言い分はあり
小さなことを ほっておけなくて 大事なこと見失う
Saturday 結局は納得いかないまま 朝になる
Sunday 君を呼ぶ 声もかれてくるよ
I live up to a Tokyo…
君がいるからさ
I'm living through a Tokyo Life
地方出身者にはしみる名曲。
憧れた都会の生活で感じる様々な何かを思い出す曲。
心身共に疲れたときに聴きくとホッとする一曲。
まだ群馬の高校生だった頃、むさぼるように読みふけった「ツルモク独身寮」。その作中に描かれてたのがこの「東京ライフ」だった。
それからオレは上京した…。
考えるてみると一歩を踏み出した時が一番大変だった…。そして、やることなすこと、全ての言動がダサかった。
所狭しとひしめき合うビル、途切れない人の波…上京した当時は辛くて仕方がなかった。オレは東京モンのスマートで余裕ある佇まいが大嫌いだった。鼻持ちならなかった。オレは東京モンのスマートで余裕ある佇まいがうらやましかった。カッコよかった。
でも、気付いたんだ。一生懸命な時の人間ってみんなダサいんだよ。一生懸命東京でもがいているのならスマートで余裕ある佇まいなんて身につける必要なんてないって。ダサくても一生懸命生きていれば夢は逃げない。逃げてたのは「田舎モン」を言い訳にしていたオレだったんだ。
それらのことにもいつしか慣れて、気づけば普通に暮らせるようになった東京ライフ。“慣れ” とは偉大である。
上京前はよく理解できなかったこの歌を改めて聞けるようになったのは上京してから数年後。自身の体験を少し冷静に振り返ることができた時期だった。オレの人生は教科書になんて書いてない。わからないから不安だ。だからオレは不安と共に生きていこうと思えた時期だった。
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