30日に、南房総市千倉の健田幼稚園での高野孟さんの講演会がありました。
会場には150人の方が参加。その中に、国会がお忙しいところ、名前は出せませんが、思わぬ方も。
高野さんは数年前に鴨川市内の山間部に移住。加藤登紀子さんが主催する自然相手の活動を通じて、こちらにきたそうです。その経緯から話が始まりました。移住の決め手は、東京での直下型地震のリスク、千葉県南部が、手つかずの自然があることだそうです。
都心はお金があっても自給自足ができないことも。
高野さんは、テレビの討論番組で堅いイメージがありますが、それとはまるっきり違い、この地に移住してのびのび生活できることに満足をされながらの話しぶり。
鴨川市の移住先での活動の話もありましたが、やはり、政治的なお話も。
最近のマスコミに対して、正確に伝えているとはいえないこと。例えば事業仕分け。事業そのものを廃止でなく、それをとりまく天下りと利権を解消することをよく伝えていない点。
八ッ場ダムについても、同様に。その事業のまわりにある天下り団体に資金が回っているから、なかなか、すすまない結果がこのような事態になっていること。
話の最後として。
水俣市のひとりの職員が地域の水の資源のマップを作ったことをきっかけに、環境問題までに幅が広がり、視察者が多数きた事例。これは、水俣病がはじめて報じられたらころ、水俣市からきただけて偏見な目で見られたら住民の方の辛い思いからだそうです。
もうひとつは宮城県の山間部。おばあちゃんの一品料理を集めて、地域活性化の材料にしたところ、来訪者がふえた事例。
ないものを探すのでなく、地域に残されたあるものをよく探すことが、きっかけをつくる。
高野さんは、平成の大合併については、国の都合で地域をだめにしたと。
こんな話で展開しました。
なお、私が記憶した範囲でまとめました。ニュアンスが若干相違がある場合がありますことを、あらかじめ。