「年」単位で久し振りに、夜の前橋の街へ飲みに出た。
数日前、旧友であるMから『飲みに行こう』と連絡が入った。
直後に愛娘に許可を求め、辛うじてOKをもらった(笑)。
Mは毎年クリスマスと子供の日に、娘へお菓子のセットを送ってくれる。
7、8年は続いているだろうか。
娘もMの名前は分かっているので、許可が出たのだろう。
ここ数年、殆ど夜間の外出は滅多になかった。
妻が亡くなってからは、どうしても家族の事、特に精神的な面で夜は早く帰宅せざるを得なかった。
が、最近は落ち着いて来ている。
個人的にはストレスが溜まっていた。Mからの誘いを喜んで受けた。
今回は仕事上の付き合いではなく、本当に個人的な付き合いだ。
電話やメール、年賀状では連絡を取り合っていたが、実際に顔を合わせるのは何年ぶりだろう。
待ち合わせ場所で会った瞬間、お互い思ったであろう『おまえ、老けたナァ』の言葉は省略。さっそくビールで乾杯だ。
Mは中学2年生からの悪友。面倒見の良いヤツだが、残念なことに未だ独身。最近もあまり変わりがないようだ(笑)。
いい歳の男二人でしゃべりっぱなし、というのもいかがなものかと思うが……。
店を代え、酒を代えて、それはそれは楽しい7時間だった。
前橋の街中は悲しいことに寂れてしまっていた。
私が子供の頃に見たたくさんの人々はそこにはいない。
これが地方都市の現実なのだろう。
Mよ、ありがとう。
また飲みに行こう。
でもね、最後に行った感じの良い店の名前は残念ながら忘れてしまったよ(笑)。