週末ランナー ~回り道・寄り道編

2011-10-30 16:44:56 | 日記・エッセイ・コラム

レンタル屋さんへの返却があるので、本日は急遽ルート変更。

 

いつも通り、走りながら歩きながらダッシュしながら、いろいろと考える。

 

 

 

本日のルートは、子供の頃はよく通ったけど、この数十年はまったく見ていなかった場所を通過。

そこには、ちょっとビックリな歯医者さん……。

 

その歯医者さんは、私が小学生の頃通ったが、何年がすると閉鎖。

大人になって知ったのは、その院長先生は亡くなり(近所の噂ではガン?)、閉じてしまったとのこと。

 

あれから何年経ったのだろう。

ずっとあった古い建物は、今はもうない。

その代わりに、白を基調とした同じ名前の歯科が開業していた。

 

 

そうか、子供さんが成長し、父親と同じ歯科医を選んだのか。

そして、父が建てた場所と同じところに開業。

おめでとう、リベンジ。

 

 

 

なんて考えながら、またまた走り出す。

その後は、いつもより快調に足が動く。

走りながら考えるのは、あの歯医者さんのこと。

彼(彼女?)は、歯科医師の夢を一途に目標として頑張ってきたのだろうか。

他人と比較するのもあまり意味がないのは分かっているが、

私の人生、回り道だらけ、寄り道だらけだ(笑)。

たくさんの道草を食べ、あっちこっちに立ち寄りながらここまで来た。

以前、このブログで『死別して何を学んだのか?』と問われたことがあった。

いろいろあるに決まっているじゃないか(笑)。

今でも繰り返し思い出されるその問いに、明確な答えがでないままここまで……。

誰に問われたのか忘れてしまった(ごめんなさい、質問して頂いた方)。

 

今日、新しい歯医者さんの建物を見て、その答えの一部が分かったような気がする。

回り道や寄り道をしても、ここまで来られることができるんだ(笑)。

  

人生の転機であったことは間違いない死別という経験をしてから、もうすぐ9年。

早かったのか、遅かったのか、そんな感覚すら薄らいでいる毎日。

パートナーを喪ってしまったという「傷口」は縫合され時間の経過とともに癒えたのだろう。

傷口は塞がったが、傷痕は残る。そして時々、ムズムズっと疼く。

 

週末ランナーとして走ることで、『生きていることを実感する』とは大袈裟だが、

そんな感じがするのは気のせいではない。

元気で走れることに、健康でいられることに、喜びを感じるとこは事実。

 

 

今、熊谷に住んでいる伯母が入院中。

主治医からは『あとは、本人の気力次第』と言われている。

2週間前に見舞いにいったが、歩けず足腰は弱っていた。

先ほど、従姉から連絡があり、黄疸が酷く意識障害もあるとのこと。

 

 

死を意識することで、生をより身近に感じるようになった。

  

  

なかなか自分の考えがまとまらない。

理路整然と表現するのは難しい。

まぁ、それでもいいや。 

(2~3名の読者の皆様、ごめんなさい)