『その日』は、一日穏やかに過ぎた。
『その時間』は、スタッフと打合せしていたら過ぎていた。
前の日に墓参りは済ませていた。
仕事が終わって帰宅途中、車の中でちょっとだけ泣けてきた。
九年、経った。
『これからどんな人生が私に待っているのだろう』と考えれれるようになったのは、何年目位だったかな……。
今でも思い出さない日はない(一日一回以上はある)。
が、死別当時とはまるで違う感覚で思い出す。
いつかは思い出さない日がくるのかな。
数日前、十年目に入った。