ストレス値

2012-01-11 23:23:00 | 日記・エッセイ・コラム

 

 

松井豊氏編『悲嘆の心理(サイエンス社発行)』を再読。

その中に「変化に適応するためのストレス」について語られた箇所がある。

ストレス値 100 ~配偶者の死別

ストレス値 73  ~離婚

ストレス値 65  ~配偶者との離別

・・・と続く。

 

そう、私達死別経験者は、ストレス値100を経験したのだ。

 

だが、最近、もっともっと値の高い状況があるのではないか、と考えるようになった。

 

 

もしかするとその値は、「120」を越えるのかも知れない。

その状態とは、『 自らの余命を知ること 』。

 

 

医療の発展に伴い、寿命は飛躍的に延びた。

と同時に、病気の治癒状況も各人が理解できるようになってきた。

 

年齢も若く、意識もクリアな状態で、余命が分かってしまったら……。

 

 

 

同僚が、その状態であることを最近知った。

年齢は私とほぼ同じ。

なんてこった。

彼のことを考えたら……、私の経験したストレス値100は越えているであろう。

 

最近の彼は、何に対しても急いでいるようだ。

私は彼のために何ができるだろう?

今は一緒に精一杯仕事に取組むしかできない。

全力で。

そして、彼の傍に寄り添うことしかできない。

悔しさや無力感を強く感じてしまう。