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おやじの本音を綴ります。

キタール

2013-01-21 21:05:03 | ブログ

ともかくアラブ諸国の情勢は危険すぎる。

大航海時代に植民地として虐げられてきた領土を奪い返した英雄や豪族たち

しかし長い年月の中でそのヒーローもいつしか強欲の塊と化してしまった。そして再び民衆は立ち上がり独裁者たちを追い出し、または嬲り殺した。

その原動力となったのがイスラム原理主義者たち・・・西欧諸国からはテロリストと呼ばれている。しかしイスラムを熱烈に崇拝する彼らを巧みに利用して反体制武装集団として武器を供与したのも西欧諸国だと聞く。

それにしても今回の事件は外国人、それも多くの日本人が含まれた一般人が多数犠牲になった。

彼らの目的はなんだったのだろうか?

識者の意見ではアルジェリアはテロリストに対して断固たる態度をとり続けているということだ。要は彼らの如何なる要求も絶対に呑まないことは明らかであるということだ。

なのにプラントを襲撃し外国エンジニアを殺害し、そして最後には圧倒的な火力を持つ政府軍に一網打尽にされてしまう・・・はじめから死を覚悟で襲撃を行い籠城をしたのだろうか?今回ばかりはさすがのメディアも情報が少なく憶測ではモノが言えない。

豊臣秀吉が関東平定のため石田光成率いる2万の軍勢で攻めた〝のぼう様〝成田長親は忍城(しのじょう)に籠城した家臣、農民3千人を護るため自ら躰を張って敵陣の面前で田植踊りを舞った。

一緒にしたらご遺族の方に叱られるかもしれないが、武士としての志を捨てず、そして領民の命を護ろうと必死に戦った城主を降伏したからといって誰も責めはしないだろう。

「キタール」とは、よく耳にする「ジハード」とは異なるイスラムの言葉で、それは侵略、略奪、人間の欲望をみたすために行われる戦争を意味する。

プラントに勤める多くの人々がイスラム世界への侵略を目的としたものであるのならば、イスラムの戦士たちは自らの世界を護るために聖戦(ジハード)を交えるだろう・・・のぼう様のように。

しかし今回の事件がそうでないことは明らか・・・テロリストは多くの罪ない人々の尊い命を奪った。

ご遺族の方々にはお悔やみを申し上げるとともにこころからご冥福をお祈りいたします。