OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。明日の活力にと、スパイスの効いたサプリのような。

●アナログとデジタルの葛藤、アマチュア無線の現状。

2023年12月28日 | アマチュア無線

430MHz帯・FMの交信をワッチしていると『デジタルもいいけど、結局はアナログに戻ってくる人が多いです』とか、時代錯誤な話が聴けました。この局は、音声Digital圧縮モードとFT8/FT4等のDigitalモードの区別が『ほとんどできていない』のがわかりました。要するに『私はアナログのPhoneが好きなのです』といえば済むと思うのですが。特に呼び出し周波数周辺で、主観論を述べて『多くのFT8/FT4等のDigitalモード愛好家を敵に回す』という憂慮すべき事態を招いているのを気づかないのが、聴いていて『滑稽だなぁ』と感じました。アマチュア無線は『いろんな楽しみ方がある』と豪語するなら『まずは食わず嫌いをやめて、試してみたら切れるパイが増えて永く楽しめるのに、もったいないな』と思うところです。


【写真:手のひらで持てる160mB~50MHzまでの簡易アンテナです】
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◆HFJ-350M+1.9MHzオプションコイルでも、切れるパイが増える。
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1.9MHzと3.5MHzでDXを狙っている多くの局は『移動しない局』です。

 

まぁ、カンタンに言えば『1アマ・500W~1kW局が多い』です。

当然ですが、1アマと一部の2アマが出てくる程度ですから、

JAだけを相手にしかできないHFJ-350Mでは『交信数にも限界』があります。

 

1アマと2アマは全体の3%程度です。

 

特に1,840MHzでの運用は『1アマの独壇場』かも知れませんね。

北米とかのDXが入ってくるまでは『JA-JAの交信が多い』です。

1.9MHz帯は4アマや3アマでも運用できますから、

国内専門と割り切って、1.9MHz帯の運用をするのも楽しいものです。

 

10~50Wでも中波のE層反射で国内DXは楽しめます。

 

▲たった2mほどの超短縮アンテナなのですが。

 

160mBの1/4波長は40mもあります。

これを5%の2mまで短縮したアンテナですから、

実効輻射電力は『いったい、何W出ているのかな?』と思います。

 

しかし、国内に関しては『そう悪くないレポートが返ってくる』のです。

 

昼間のD層が消滅していますから、

国内中波の遠方からの放送も良好に聞こえますから、

第一種減衰、第二種減衰とも『少ない』と『見当がつく』のですね。

 

もちろん、超短縮アンテナですから『超狭帯域』です。

 

FT8の場合『1,840MHz』の『スポット』ですから、

せいぜい『+3kHzの範囲でVSWRべた落ち』にしておけば、

とにかく、電波の発射が可能ですし、もちろん交信も可能です。

 

1.9MHz帯・Digitalモード・同一スクエアの特記ありで『JCC-100』はできます。

 

やみくもにAWARDを追いかけるのではなく、

きちんと調整した超短縮アンテナでも『国内100都市との交信はできる』のです。

中波のE層反射は、長年続けているBCLのノーハウが活きています。

 

きちんとデータを取ながら運用していますので『ただの偶然』ではありません。

 

アナログ派の方は『紙ログ』も多く、

これでは『データ化』もしづらい状況ですし、

データベースが構築できなければ『分析』もできません。

ただ、単純に交信順に紙に記録を取って、紙カードを書いて送るだけ、です。

 

何か、タクシーの紙日報みたいです。

 

今や、タクシー日報ですら『電子化』も導入されていますし、

少なくとも『デジタルタコグラフ』くらいは、多くの会社が採用しています。

配車もアプリ、決済もアプリと連動したGo PayやQRコード決済も普通です。

タクシーの日報は『いつ監査が入っても対応できるよう、時系列管理』です。

 

アマチュア無線の運用を時系列でしか管理できないのは、もったいないです。

 

AWARDに興味がないという局に限って『ファイリングスキルがない』のです。

となれば、せいぜい『短期間(短時間)のコンテスト』くらいしか対応できません。

入賞を狙うわけでもなく『参加することに意味がある』と、

教科書に出てくる『タテマエのオリンピック精神ですか?』と感じます。

これで、どうやって長続きさせられるのか、逆に聞きたいくらいです。

 

アマチュア無線は趣味ですから、個々人が好きなことをやればいいとは思います。

 

・まずは中古でいいから、ノートPCでも買って

・FT8/FT4等のDigitalモードの食わず嫌いをやめて、やってみる

・CWが出せる資格を持っているなら、CWにもチャレンジする

・目標は『通過点』と割り切ってでも『達成可能なAWARD』もやってみる

・何でもいいから『自分なりの遊び』に『切れるパイ』を『増やす』

 

ここまでやっても、長続きする保証はありませんが。

 

私は、アマチュア無線は『文化のかたまり』だと思っています。

専門誌は『電気の趣味』のような記事が目立ちますが、

QSLカード交換も『文化』ですし、それを活用したAWARDも『文化』です。

CWでの運用も『文化』ですし、すべてが『文化』じゃないでしょうか。

 

特に呼出周波数周辺では『主観論を言いきらないこと』が大事でしょう。

 

 

こんな小さなアンテナから飛んでいく弱い電波を拾ってくれるのも、

小さなものに目を向けてくれる文化があるのだな、と感じます。

1アマで1kW出せる局なんて、国内にどのくらいいるのでしょう。

 

やれる範囲で『切れるパイが増えた方が、趣味も人生も豊かになる』と思います。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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