OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。明日の活力にと、スパイスの効いたサプリのような。

●高周波アースというものの常識を疑え。

2024年12月18日 | アマチュア無線

ひとくくりに『アース』というから、再開組がIC-705を買ってきて『洗濯機のアースにつないだ』とか、信じられない話が『ままある』と聞きます。そのため『ホームセンターでアース用の緑の電線を買ってアースにつないだが、SWRが下がらないんです』という、IC-705のユーザー(再開後e-ラーニングでシンニアマ取得者)が販売店で『真顔で言っていた』のを思い出します。我が家のHF-ANTは『物置小屋2棟』で『RF-GND(以下:RFG)』を取っています。

【写真:物置小屋をRFGにしても160mBの運用ができています】
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◆RFGは、洗濯機などの『保安用アース』とは、全く異なります。
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1,一般の電気設備の漏電対策や、避雷対策などの『保安用接地』

2,アンテナを動作させるための『大地』

 

同じ『アース』とひとくくりに言うから、

再開組の『一夜漬けe-ラーニング』では『違いがわからない男』になります。

まずは『♪だばだ~』のコーヒーでも淹れて、

リラックスして読んでください。

 

私たちが求める『大地』とは『等電位面』です。

 

モービルホイップが『車上で機能する』のは、

車体が『等電位面』を『形成するから』です。

等電位面≒仮想大地≒RFG(高周波グランド)という概念を理解しましょう。

 

ホームセンターでキャンプ用品のコーナーに出かけてみました。

 

意外と『これって、RFGに使えるなぁ』と感じるものが売っています。

テント内に敷く片面がアルミ蒸着された『寝具用ウレタンマット』。

折りたたんだ状態で販売されています(200mm×1,000mm)。

 

これを広げたら『1,800mm×1,000mm』と、シングルベッド並みの大きさです。

 

facebookで、POTAのサイトを見ていると、

米国局が『魔法の絨毯(Magic Carpet)』とかいう投稿が目につきました。

面白いな・・・と感じたのは『魔法の絨毯』に、

基台を載せただけでHF-ANTを使っている点です。

彼らは、基台の地上高は『ほぼなしのベタ置き』です。

アルミホイル(30cm×約10m)を地べたに伸ばして、

風で飛ばないようにBBQの網とかで『重し』を載せて、

そこにANT-TUNE(MTU)で、モビホの実験もしましたが良好でした。

 

こんなものでHFができるなら、物置小屋にマグネット基台でもOKやん!。

 

これが、私のHF-ANTを動作させるためのRFGのスタートでした。

屋外で、キャンプ用のスリーピング・マットを敷き、

その上に、マグネット基台を置いただけで実験をしたことがあります。

長方形(1m×1.8m)の『端』に基台を置いて、

ANTは、コメットのHFJ-350Mで各周波数のVSWRをアンテナアナライザーで測りました。

 

・7MHz~28MHz:VSWR:1:1.0~1:1.2(WARCの3バンドも含め)

 

基台を載せただけで、直流的に電線でつなぐことは一切していません。

無接点状態でも、良好なRFGが形成されるのは、

スリーピング・マットのアルミ蒸着部を上面にして、

8mm程度のウレタン部と、大地のギャップが『コンデンサ』の作用なのでしょう。

 

パッと見ぃは『レジャーシート』のようですね。

 

アルミ蒸着部を上面にするため『目立ちます』が、

従来のカウンターポイズ(以下:CP)よりは『体裁が良い』と思います。

ワイヤー型のCPでもいいとは思いますが『無線を知らない人』から見たら、

何か怪しいことをやっているようにも感じるでしょう。

 

私は、普段、HFの移動運用は、ほとんどやらないですが・・・。

 

法令のカウンターポイズは横に置いておき、

CPは電線で構成されたものという『常識』にとらわれず、

直感的に『使えるかも?』という『非常識』で実験が許されるのも、

アマチュアの特権だと、思っています。

 

もちろん、電圧の腹にあたる部分が『高圧』であろう、という認識は必要です。

 

偶然にも、わかりやすく解説しているCQ-hamradio誌の記事を、

見つけました(2023年12月号・P146~P149)

このエントリーも、同記事を参照して書かせてもらいました。

 

物置小屋RFGは、すでに10年は使っており『裏付け』が日々できています。

 

・IC-705(10W)

・物置小屋RFGにマグネット基台

・ANTは第一電波のHF40CL

・モードは、FT8

 

こんな組み合わせで『WAC(六大陸州)』も完成しています。

 

また、コメットのHFJ-350M+1.8MHz用オプションコイルを装着し、

50W(IC-7100)でJCC-100は『楽勝』でした。

1.8MHzで50Wあれば、国内夜間伝搬では『E層反射』と考えられます。

第一種減衰、第二種減衰も『少ない』と思料され、

 

国内中波放送が、遠方まで届く理屈が体感できるでしょう。

 

ANTがどうあれ、垂直系の場合、RFGがキモになっています。

なんでもかんでも『電線のCPを使うもの』という固定概念は、

行動を狭くしたり、間違った使用法で『嫌になる』のもしばしば。

 

Youtuberの発信も『主観的なもの』という『うがった目線』も必要でしょう。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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