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JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。明日の活力にと、スパイスの効いたサプリのような。

●機械は買えても、ノウハウまでは買えません。

2023年07月24日 | アマチュア無線

アマチュア無線は『資格取得』も大事ですが『経験値を積み上げる』ことこそが大事だと、私は考えます。この趣味の本質は『ご自身の技量を磨くこと』に尽きます。何級だから偉いとか、卑下する必要もありません。仕事と同様の評価や信用、信頼などは『どうでもいい』と思います。趣味ですから『自然と無線機のスイッチに手が伸び、交信をしないと落ち着かないなぁ』くらいでちょうどです。キツイ表現ですが『第一級』や『第二級』の資格保有者が『必ずしも人格者とはいえない』のも『事実』です。むしろ、初歩級(第四級や第三級)の方が『人間味があって、おもしろい』かも知れませんね。


【写真:機械はカネで買えますが、ノウハウまでは買えません。悪しからず】
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◆ノウハウを身につける早道のひとつは、AWARDへの挑戦、かもね。
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ノウハウの意味はどのように理解されていますか。

 

ノウハウの語源は『know-how』です。

know-how」について、分けて考えてみましょう。

まず『know』は『知っている』という意味です。

次に『how』は『やり方・方法』という意味です。

 

この二つを連結させると『know-how』という言葉に至ります。

 

ノウハウの使い方・日本語に言い換えた表現は『技能』でしょう。

技能というと『物事を行う腕前』のことを表す言葉です。

ただ、技能だけだとノウハウに含まれる、

全ての意味をカバーできないので、

完璧な言い換えとまではいきません。

技術に関することなら言い換えも可能です。

『技能のある人』『技能を身につける』などといったような使い方ですね。

ノウハウというよりも『スキル』に近いニュアンスかも知れません。

 

アマチュア無線は、第二級資格取得までは、何とか教育システムができています。

 

しかし、資格を取ったら『あとは自己研鑽』に委ねられています。

これが『かなりクセモノ』なのです。

アマチュア無線の資格は『第〇級アマチュア無線技士』になっています。

無線機がブラックボックス化した現代では、

必ずしも『アマチュア無線技士である必要はない』と感じます。

乱暴な表現ですが『アマチュア無線』で『十分だ』とも思っています。

 

総通の見解は『運用の中身は資格が担保する』です。

 

悲しいかな、アマチュア無線業界に『プロショップ』は、ありません。

 

1,販売店は商品を抱え、

2,それを必要とする人を見つけて、

3,ひたすら、販売するだけです。

4,購入後は、よほどのクレームが出ない限り『売りっぱなし』が現実。

 

商品購入には、ほとんど付加価値などありませんね。

 

私が、再々『AWARDをやりましょう』と提唱するのは、

 

1,自分のペースでチャレンジできることと、

2,達成しやすい目標を立てやすいこと。

3,それに向かって『何が足りていて、何が不足しているか』が、

4,自分なりに『見えやすい(可視化)』からです。

5,運用モードや出力は『ただの手段』(戦術)で、戦略ではないのです。

 

アマチュア無線家にとって、AWARDは『自身の付加価値のひとつ』です。

 

1,Top DXerを目指すなら、最低でも第二級を取得し、200Wは必要でしょう

2,なんちゃってDXerでいいなら、第三級でも堪能できます

3,国内中心で楽しむなら、第四級でも十分に遊べます

 

所詮は『遊び』です。

 

アマチュア無線は『仕事ではない』のです。

保有資格で人格を決めるのは間違いです。

では『第一級』を取れば『人格者なのか?』と。

 

第一級の試験って・・・

 

1,対数と虚数

2,二通、一通、陸特からの出題も下りてくる

3,スミスチャートの計算問題

4,第二級のように暗記では太刀打ちできない、等々

(CQ-hamradio誌・2023年8月号・P114より抜粋)

 

時間を費やして、運用時間を減らして、取得する価値がある資格かどうか。

 

ときどき、近所のオートバイショップのオーナーと話をしますが、

アマチュア無線に対しては『冷ややか』です。

バイクショップのオーナーさんは『お客さんが何をやりたいか』に注目します。

その『お手伝い』をする、アドバイスをする、それがプロショップでしょう。

 

資格で『江戸時代の身分制度のようなムセン界はおかしい』と指摘します。

 

1,士:第一級?、限定解除の大型二輪免許?

2,農:第二級?、中型二輪免許?

3,工:第三級?、小型二輪免許?

4,商:第四級?、原付免許?

 

ね、ちょっと違和感を覚えませんか。

 

オートバイにもいろんなタイプがあります。

40年前の設計であるSR-400で楽しむ人もいれば、

最新型のツーリング仕様でカスタムを施し、

仲間とインカムで連絡し合いながら、温泉ツアーに出かける。

あるいは、16歳のときに乗りたかったKAWASAKIを60歳でやっと手に入れたり、

125ccバイクで、ソロ&プチツーリングと近くの里山でキャンプを楽しむ、等々。

 

それぞれの楽しみ方のノウハウは、乗りながら身につけていきます。

 

アマチュア無線に話を戻しますが、

一つ言えることは『デジタルモード』という『黒船が来た』ということです。

旧来のモードに固執するのは『サムライ』の『ちょんまげ』と『二本の刀』と同じ。

 

私は、刀を捨てて、ちょんまげを切れ、と、個人的には思っています。

 

資格名に『技士』なんて『士(サムライ)』が入っていること自体、時代遅れ。

こんなものに価値があるでしょうか。

今や『弁護士』ですら『過払い金請求』など『しょうもない仕事』に追われる始末。

多くの士業界は『難関』といわれる国家資格を持ちながら、

案外、くだらない仕事をやらないと食っていけない時代です。

 

アマチュア無線家とて『技士』として『儲けてはいけない業務』をやります。

(※アマチュア無線の運用の中身は、アマチュア業務です)

 

どんな楽しみ方をしようが『その人の勝手』ですが、

かつてのような大規模な設備は、必ずしも必要としません。

しかし従来モードで楽しむとなれば、第二級の200Wは必須ともいえます。

 

デジタルモードの場合は、遊び方の組み合わせ方で小規模な設備でも遊べます。

 

無線機もデジタルモード対応機が増えました。

USBケーブル1本で無線機と諸設定済のPCをつなぐだけで、

小電力でもDXができることも多々あります。

DXCC入り(100エンティティのCfm)を目標にするなら、

第三級でも十分に堪能できますし『コスパが一番いい資格』ともいえます。

 

上を目指すのも結構ですが『まずは第四級、第三級をしっかりやろう』です。

 

無線機などのハードウエアは『おカネ』で買えます。

しかし『ノウハウ』までは買えません。

特に再開組は『数十年のブランクをカネで埋める傾向が強い』です。

今や、e-ラーニングで第二級を取得できるように制度も変わりました。

 

でも、機械と資格はカネで『どうにかなる』ものの『ノウハウ』は買えません。

 

継続してやっている我々に対し、

数十年のブランクを機械と資格をカネで埋めても、

さすがに『経験値やノウハウまではカネで買えない』のです。

しかし、良質な情報を集めていくと、

意外と早くにブランクが埋まるかも知れません。

 

飽きずに続けている人が『何をやっているか』を、よく観察してください。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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