アマチュア無線って交信するだけではダメなの?・・・ときどき、このような質問を受けます。もちろん、交信は基本のキです。いろんな人がいるのがアマチュア無線という『原点』で書いていますが『電波を出すのがやっとこさ級』の人が『最も多い』のも実情ではないでしょうか。
【写真:SWLでもQSLをCfmできると、AWARDが楽しめます】
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◆AWARDをやると『見える景色が変わる』というものです。
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貯金がない人は『貯金がない人の景色』を見ています。
普通預金残高を貯金と誤解している人も『誤解した景色』を見ています。
貯金が100万円ある人は、100万円の余裕がある景色を見ています。
貯金が300万円ある人は、300万円の余裕がある景色を見ています。
資産が1,000万円以上ある人は、それだけの余裕の景色を見ています。
何となく、伝わっていますか・・・?。
株などの投資をやっている人は、株式市場の景色を見ています。
パチンコをやっている人は、パチンコ台の景色を見ています。
競馬をやっている人は、馬券や競馬場の景色を見ています。
貯金が好きな人は、定期預金の通帳の景色を見ています。
ちょっと、伝わっていますかね・・・?。
・4アマの人は、4アマの景色を見ています。
・3アマの人は、3アマの景色を見ています。
・2アマの人は、2アマの景色を見ています。
・1アマの人は、1アマの景色を見ています。
3アマや2アマで、1アマの景色は『少し背伸びしないと見えない』ということです。
みんな『限られた自分の資源』で、アマチュア無線を楽しんでいます。
1アマの資格があっても、敷地や立地の関係で3アマ同等の運用局もたくさんいます。
また、2アマの200W免許ながら、こっそりハイパワーを出している局もいることでしょう。
個人の趣味ですから、自己責任で勝手にやればいいと、私は思っています。
動画配信者が『HFをやろうよ』『短波はおもしろいぞ』とか言っています。
それには間違いはないと感じますし、アマチュア無線の醍醐味は、
やはり電離層反射伝搬にあるのを『毎日、実感』しています。
そこで『何のためにHFをするのか・・・?』を提起してみましょう。
最初は『おぉ!北海道と交信できた!』『沖縄とつながった!』でOKです。
中には『VSWRが落ちなくて、交信にまで至らないよぉ』という方も多いです。
VSWRが落ちないのは『カットアンドトライと自己研鑽』で解消します。
要は『実地で勉強すれば、どうにかなる』というものです。
聴こえてくるのに、信号がデコードできるのに、電波が上手く出ない・・・。
いきなりHFで電波を出そうとするから『一筋縄ではいかない』のです。
受信さえできれば、しつこいですが私は『SWLをやってごらん』と推奨します。
SWLをやりながら、コツコツとSWL-RPTを送り、QSLをCfmしましょう。
1アマになったつもりで、スコアが伸ばせるAWARDをやってみてはいかがでしょう。
今のアマチュアは、都市ノイズの多さにびっくりされるようです。
都市ノイズが『Sメーター読みで「9dB以上」』だと、
よほど強力な局の信号でなければ受信すらできませんね。
FT8で使われる『10.136MHz』に周波数を合わせてみてください。
整合が取れていないアンテナで受信すれば、
たぶん、ノイズしか聴こえないと思います。
RIG+USBケーブル+PC+wsjt-xやJTDX・・・DXの信号がデコードされています。
アマチュア無線が若い人にウケないのは認知不足もありますが、
ネイティブなスマホユーザーである若年層から見たら、
アマチュア無線の運用というものは『初期設定が七面倒臭い』のです。
RIGとスマホをBluetoothでペアリングしたらFT8ができるくらい簡便にならないと、
普及させるには、ちょっとハードルが高いな・・・、私はそう感じています。
しかし、七面倒臭いことをクリアするのも、趣味の世界です。
自分の『スキルのスキマを埋めていく遊び』がアマチュア無線だと思っています。
要は『テトリスの実物大ゲーム』じゃないかな、と感じます。
HFのスキルがないのに、カウンターポイズとモビホで50Wをいきなり突っ込むから、
なかなかうまくいかないのは『あたりまえ』です。
アマチュア無線は多彩とか、漠然とした表現をよく耳にします。
その割に、SSBやFMなどのPhoneこそ無線だ!とか思っている局が多いです。
そこが『4アマや3アマの景色だぞ』ということだと思っています。
できれば、CWのスキルを身につければ『また違った景色』が待っています。
CWも、最初はPCで受信、送信はメモリーキーヤーでも『何とかなるもの』です。
簡単に表現するならば『群れずに、要領よくやれ』ということです。
ハムショップもFT8ができるまでの顧客フォローをすればいいのですが、
せいぜい『店頭展示用のPC設定しかできないショップ』ばかりです。
ハムショップではPCを売っていませんから、販売者として責任が持てないとか言って、
PCの設定を避けているのが現状です。
PC設定までショップができれば、DXerが多く輩出できるのですがね。
ショップが『やらない(できない)』のですから、
自分でスキルアップするしかありません。
多彩・・・これを言い換えれば『切れるパイが多い』ということです。
そのパイを『多く手に入れた人だけが、ムセンを長く続けられる』ということです。
SWLであれ、HAMであれ、ほぼ同等にAWARDのプログラムが用意されています。
私が常に言っている『スコアが伸びるAWARDをやれ』というのは、
多彩に散らばっているパイを多く手に入れて、切れるパイを増やせということです。
シンニアマを取って、200Wの局免を額に入れて飾って、満足できますか?。
200W免許なんて『誰でも手に入れられる、大して価値がないもの』です。
Phoneで14MHzをやっている局なんて『ほんのわずか』です。
そんな運用しかしていなかったら、局免許も5年後は『紙くず』です。
身近な例だと『小型二輪より安くカンタン』な資格・免許です。
逆に『原付一種』でも『要領よくやれば、カンタンに遊べるもの』です。
50ccで、あちこち出かけているツアラーも、あなたが知らないだけでたくさんいます。
50ccで遊べる人は『それなりのノーハウ、捕まらない走り方を知っている』のです。
アマチュア無線は、多彩過ぎて『これだぞ』というものを、
業界も『大人の事情』が絡んでいるのか、なかなか教えてくれません。
しかし、専門誌や連盟のNEWSを、くまなく見ていると、
やはりトレンドは、都市ノイズにも強いDigitalモードだ、とわかってきます。
・運用してCfmできればいうことなし、だが・・・
・ハチの巣をつついたようなパイルには、なかなか勝てない・・・
・思ったようにVSWRが下がらず、電波が出ない・・・
HFは『V・UHF帯のような「ポン付け運用」』にはハードルが高いです。
その『高いハードル』は『経験値で少しずつ下げていくしかない』のです。
多くの局、とりわけ『再開組』は『都市ノイズの多さ』にびっくりしています。
かつて、自分が中高生時代に運用していた頃とはレベルが違う都市ノイズに仰天し、
これがHFのハードルを上げてしまって『結局は、やめてしまう人が多い』のです。
でも、FT8/FT4などのDigitalモードは『活況』です。
・10.136MHzをPhoneで聴いても
・都市ノイズが『S:9dB+』
・PCでデコードしたら、地球の裏側の信号までデコードしている!
遊び方が根本的に変わっているのです。
YAESUがどうの、ICOMがこうの・・・。
私は『SDRの時代、好みで選べばいい』と思っています。
スーパーヘテロダインがどうしたこうしたの時代なら、
TRIOがいい、いや、YAESUがいい、半導体に強いICOMがいいという議論も成り立ちました。
今や、RIGのフェース(顔)なんて、ほとんど見ていません。
見ているのは『PCの画面』です。
これが『見ている景色が違う』ということです。
FT8なんてムセンじゃない!という声もよく耳にします。
こんなもの、テレックスの変形じゃないか、RTTYの延長じゃないか?。
▲FT8の原型ともいえる?、テレックス。
Digitalモードは、耳の不自由な方が『こんなすごい遊びやりたい!』といいます。
すべてを健常者の大人の都合で考えていては、
見える景色が、ホンマ、しょぼいところしか見えていないのです。
・かつて、電信は鉄道信号線を活用した有線通信の電報手段だった
・非効率な電信に代わって登場したのがテレックスだった
こんな視点で見たら、見えてくる景色も多少は違ってくると思うのですがね。
いかがでしょうか?。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
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