ゑびす丸 大漁小言

陸前高田の釣り士、ゑびす丸の船頭ブログです。

他人事じゃないな

2022-04-25 | 日記


何年か前に行ってきたんだ。
斜里町。
ここの大層なリゾートホテルで、コンパ呼んで大盤振る舞いに預かった。



オシャレなラウンジに、旨い食い物。



流氷の天使を晩飯の肴と勘違いして、窘められたっけな、、、

とんだ大惨事だ!
このホテルの目の前に係留してる観光船が、おそらく沈没。
船腹広くて、小べりの厚みがあって、いかにも頑丈そうな船ばかりだなと思った。
船乗りの習性で、どこに行っても船見てしまうんだけど、北の船は特殊だと見入ったさ。

なんぼ、冷たかったべね、、、
海水温2度。
波高3m。
風もきつかったんだろう。

情報が錯綜してる中、船体に割れが入ってた写真が出てきた。
修理してなかったんか?
遭難者の半分はライジャケ未装着で発見されたらしいが、津波の経験から漂流してる溺死体は
服や靴は脱がされてしまう。
筋肉が弛緩するんだろうな、裸体で漂っていたんだ。

なんぼ悲惨な状況だったべな。
水温から察するに、30分で意識は無くなったんだろう。
子どもを抱きよせて、薄れてく意識、、、
気の毒過ぎて、言葉が無い。

海は牙を剥く。
忘れてはならんよな!

23の土曜日は、北西の風強めの予報。
も、渚側のロープに舫って見りゃ南が強い。
朝一で縋る予定だった構造改善の前に、ここやってみたら? 的に呼んでるロープ。
呼んでる感が薄かったんだけど、構造改善の作業船が幾分ゴミ散らかす前に縋ったんだ。



当たり!


先週より倍くらいの重量感ある葉っぱだ。



オラが掛けた48!



ヒザが掛けた50!

やっぱ渚の個体はいいな。
基本、イカダに居るべき魚なんだ。
何のボケか、イカダでなくロープに居やがる。
全くさ、ふざけてやがる。

沖でさっぱりなサトルを呼んだんだけど、ちょっとお客さんのレベルがラベル。
ま、ウネリも大きいし、南も強いし、時折ナレも吹いてるから乗船者にはキツイ状況だけど。
この日は、先週みたいにお客さんを白けさせないように、オラの場所を提供。
オラとヒザが底で暴れさせたから、釣れますよ~~

も、掛けれないようですな。
なんで、あの船だけ釣れんだ?

釣れないんじゃなく、釣らないんだよ。
同じ仕掛けに、同じ竿振り、同じ誘い方じゃ釣れませんね。
中には、クロスになった四方天秤なんて方もいた。
しかもリーダーにも針つけての、なんと5本仕掛けだ、、、

まあ、お店に行って、仕掛けを見つけて、様々に夢想する気持ちは痛いほど分かる。
これは良いよな!
これも良さげだ!
こいつこそ絶大だろう、、、

みなさんそうなんだよね。
でも、結果として釣る人ってのは、時宜適宣です。
決して、同じじゃない。

この日縋ったロープは、日曜はさっぱりだった。
同じじゃないんですよ。



お昼には、凶暴なナレが吹いてきた。
サトル船の客さんから、葉っぱと交換したイソメで1時間振るつもりが30分持たない。
帰りましょう!!!

ナレに向かってチンタラ、チンタラ操船して帰港。
港で若いモンが、帰ってこないと心配していた。

他人事ではない。
海とケンカするには、覚悟とビビりが必要だ。




キャスティングのポイントが5月半ばでオシマイですよ!
と、丁寧なメールもらったから買っちゃった。
コレクションで終わりそうだな、、、