私の奥方は岩手県人、それもとりわけなまりの強い
宮沢賢治で有名な遠野の出身である。
何十年も遠野郷から出たことのない人なので、今で
もバリバリの遠野弁である。
はっきり言って、何喋っているかわからない時が今
でもあるのだ。
母上様と電話をしているときなどは、もう異国語で
ある。
まあ、これはとうの奥方も同じで、私がコテコテの
名古屋弁で喋るのを理解できないときがあるらしい
からお互い様である。
ちなみに「あまちゃん」で有名になった「じぇじぇ
じぇ」は、岩手でも沿岸部のごく限られた地域の言
葉らしく、これは岩手全般では「じゃじゃじゃ」と
なる。
奥方がよく言う「~べだら」と言うのは遠野弁で、
盛岡や花巻では通じないらしい。
ところでその寿司と煤(すす)は、岩手ではどちら
も「スス」となるらしく、聞いていて笑ってしまっ
た。
日本の、北海道と沖縄を除いて、本州、四国、九州
で、中心から外れるにしたがい訛りが強くなるよう
な気がするのだけれど(北陸や名古屋でも訛りは強
いな・・・)どうも東北全般の訛りはどこかコミカ
ルで聞いていて楽しいのだ。
よくラジコでIBC岩手放送を聴いているけれど、
これも大変面白い。
と言う私は名古屋弁で、これはどうも関東でも関西
でもなく中部地方、それも名古屋限定の言葉らしく
また訛りも強いので異彩を放っているのだ。
だからケンカになってもお互いそういう時は訛り全
開になるので、両方とも言っている事がわからなく
なり、あきらめてケンカは収まるのでこれは良い所
かも知れない。
給料入ったらスシローへススでも食いに行こうか。