考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『都政1(女性初の都知事誕生)』答と考え方

2016-09-04 13:53:17 | 英作 解答

 【Tokyo Metropolitan Government】

1.女性初の都知事が誕生した。

⇒ いつものように、日本語を観察する。

『誕生』というと、born が浮かぶかもしれないが、この文脈ではあまり使わないだろう。試みに課題文全文をネット翻訳にかけると案の定、is(was) born が使われていた。

普通、born は、特に人に使う時、やはり『誕生』ということなので、この世に存在し始める時を指す。その他、思想、~運動等で使うことも可である。人や生き物に使うのは、まさに本来の誕生の時で、比ゆ的な意味での誕生という時は注意を要する。

機会翻訳というのは、やはり機械なのでデータの蓄積は得意である。ある特殊な場面で使われている単語を、文脈を完全に無視して、その単語が使われると、その単語を全く異なる場面でも強引に登場させる。どれほど場違いであろうとも。単語やフレーズは、頻度が最も大事である。どれほど頻繁にその英語が使われているか。その頻度を無視して機械は愚直に逐語翻訳する。人間と言語の関係は、非常に繊細なものである。普通、我々は何かを話したり書いたりする時、自分の使う言葉がその場面、タイミング、関わる人に適切かどうか判断してからその言葉を選択して発語する。それら人間が意識的、無意識的に行う諸努力を機械は一切行わない。


英語にする時のコツだが、個々の日本語に飛びついて訳すと、間違いなく不自然な英語になる。自然な英語にするには、日本語を自分の頭の中に入れてしまい、いったんその日本語を忘れることが必要だ。実際に英作する場合、今回の場合でも『誕生』など、ほぼ(私の)眼中にない。日本語を、というより、そのイメージを、その最も言いたい核心部分を頭(心)に入れて咀嚼する。


今回の課題文に関しても、様々に英語に表現され得る。差し当たって一番先に思い浮かぶのが have である。誕生といっても、大げさに言っているだけであり、その本質は容易にhave で表現可能である。


主語は色々好みでよいが、差し当たって、私は関西の人間なので、東京というと『向こう』の話なので『彼ら』と考えてthey を使い、

・They have the first female governor in Tokyo.

初めてがfirst、女性がfemale である。


『あちら』の話であっても、首都東京は日本の中枢であり、その首長が変わることはその地方への影響は大であり、場合によってはその影響は日本全体に波及する可能性があるので、そうなると『彼ら』というより『我々』『日本全体』の問題ともなり、

・We have the first female governor in Tokyo. ともなる。


同じように日本を主語にしてもよい。

・Japan has the first female governor in Tokyo.


東京を主語にすると、

・Tokyo has the first female governor.



実際に投票した都民の立場で考えると、投票するということは『選ぶ』ことである。 choose を使って、

・People chose a female governor in Tokyo.

・People chose the first female governor of Tokyo.

・People in Tokyo chose a female governor for the first time.


誕生した、ということは become(成る)も使える。

主語を具体名にして、

・Ms. Koike has become the first female governor of Tokyo. (has becomeで現在完了形「成った」)


lady や woman を主語にして、

・A lady became (has become) the governor of Tokyo for the first time.( That is Ms. Koike. )




裏を返せば、東京にはかつて女性の知事はいなかったので、

・We never had a female governor in Tokyo before, but we have one now. (one= a female governor のこと)



have は面白い。 実際うちのスクール(English and Beyond) 等においても、生徒のみなさんには、大量のhave ドリルをしてもらっている。色々なシチュエーションでhave は応用ができる優れモノだ。目下、have の台風バージョンを作成中である。台風に関連してhave だけで、今で約50本ほどの言い方を考えている。近々生徒の方々にも『台風のhave』ドリルをやって頂くであろう。少し前は、熊本大地震についてのHAVE 英作ドリル(36問)を作成して、生徒のみなさんにやって頂いた。自分の知っている単語(have)だけでどこまで色々な事が表現できるのか。皆さん果敢に挑戦されている。ネイティブや、世の大先生達に打ち砕かれた(日本人の英語に対する)自信を取り戻す、それが私達の使命であり、挑戦である。





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コメント (2)
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