英作問題『いちご 』
8. 運悪く酸っぱいイチゴに当たったら、砂糖や練乳をかけて食べることもある。
⇒ 『運悪く』ということである。色々言い方はあるが、運と言えば、luck 。悪い方なのでbad luck となり、文にすると have を使い
・You have bad luck.
酸っぱいは、sour (サワー)と言う。sour strawberries / strawberries are sour.
英英辞典を引いてみると、having a taste like that of a lemon or fruit that is not ready to eat. (Oxford Learner's Dictionary) レモンのような味で、まだ食べるには早いとのこと。レモンのように、というのが面白いと思う。和英辞典なら、単に、酸っぱい=sour としか出ていないが、英英辞典なら、より具体的に説明されている。英英辞典は、簡単な英語で説明されているので、表現力をつけるのに、うってつけである。酸っぱい、というのが、レモンのように、というのが、辞書の説明として上手いなと思う。こういう所から、我々は説明や表現のコツを学びたい。
課題であるが、『運悪く酸っぱいイチゴに当たる』ということである。
当たるとは何か。
運悪く、とあるので、何かバチが当たるとかのような感じがあるが、当たるも八卦当たらぬも八卦(?)など関係なく、イチゴに当たるというのは、差し当たり、ある人がイチゴを手に入れることである。例えば、have で言うと
・You have bad luck if you have sour strawberries.
・You may think you have bad luck if you have sour strawberries.
運悪くということで、lucky を使い
・You are not lucky if you have sour strawberries.
・When your strawberries are sour, you may think you are unlucky.
・When you bought strawberris and and found that your strawberries are very sour, you will think you are unlucky.
『当たる』と言っても、単に、イチゴを手に入れるということなので、have, get, buy 等でよい。なぜ当たるかというと、たまたま、偶然、予想外にという不確定の要素があるからだろう。いずれにしても、have 等の基本単語で言うのが無難である。日本語に引っ張られると、妙な英語にしかならない。イチゴに当たる、と言われても、多くの方は、『当たる』とは何かと思う。当たるに意識を当てると、strike, hit, 等思い浮かべるかもしれない。でも、当たると言っても、イチゴをぶつけるわけでもない。
『砂糖や練乳をかけて食べることもある』
砂糖や練乳→コンデンスミルク=condensed milk を『かける』ということである。
かけるは、醤油をかけるとか、ドレッシングをサラダにかけるとかと同じように、食品の上に何かをのせることなので、基本動詞である put を使うと
・I put sugar or condensed milk on /over strawberries.
『こともある』ということなので、常にではなく、ある条件ではということ。当然、イチゴが酸っぱい時なので
・When I have sour strawberries, I put sugar or condensed milk on strawberries.
『こともある』ということは、always ではないということなので、ということは、時々ということなので
・I sometimes have to put sugar or condensed milk on strawberries when they are so/ too sour.
今回の課題であれば、『当たる』という日本語が、引っかかってしまうだろう。
大事なことは、どんな場合でも、自分が知っている、正しく、自然な英語を大切にすることである。
なぜ、英作で考えるかというと、日本語に惑わされずに、自分の中にある、より自然な、より正しい英語を導き出すためである。
そのために、自分の目でよく見て、よく考える。
自分の中にある、ある種の常識的な感覚を、もっと大切にしたい。