考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『ノロウィルス11(よく換気、流水で手を洗う)』答と考え方

2015-12-31 17:45:37 | 英作 解答
『Norovirus』


11. よく換気をして、流水と石鹸で手をよく洗うこと。

⇒ 簡単なものから考える。

流水と石鹸で手を洗う。簡単に考えると、

・Wash your hands with soap and water.

WHO(世界保健機関)のページでも上記のように言っている。あえて『流水』という場合は、running water となる。


アメリカ政府機関のCDC(疾病予防管理センター)のページで手の洗い方が書いていたので参考に紹介する(日本語は筆者訳)。



How should you wash your hands?

 ちゃんとした手の洗い方知っていますか?


Wet your hands with clean, running water (warm or cold), turn off the tap, and apply soap.

 清潔な流水(温水でも冷水でも可)で手を濡らす。水道の蛇口を閉じて、石鹸をつける。


Lather your hands by rubbing them together with the soap. Be sure to lather the backs of your hands, between your fingers, and under your nails.

 手をこすり合わせて泡立てる。手の甲、指の間、爪の奥も泡で洗うように。


Scrub your hands for at least 20 seconds. Need a timer? Hum the "Happy Birthday" song from beginning to end twice.

 最低20秒は手をこすって洗うこと。時間が分からない?(タイマーが要る?)お誕生日の歌を初めから終わりまでハミングで2回繰り返せばいいですよ。


Rinse your hands well under clean, running water.

 きれいな水(流水)で手の泡をよく洗い流して下さい。


Dry your hands using a clean towel or air dry them.

 清潔なタオルか温風乾燥機で手を乾かして下さい。


wet your hands(濡らす), apply soap(塗る, lather(泡立てる) your hands, rinse your hands well(洗い流す), dry your hands(乾かす, air-dry your hands(温風乾燥機で乾かす)等 色々使えそうな表現があり、こういう本場のマニュアルを読むのも表現力アップによい。


英作に戻る。

『よく換気をする』をどう考えるか。

英作技法の一つ『抽象と具体』を使う。具体的に考えると、



・Open the window.   窓を開けよ。



・We need fresh air.

・Let's have some fresh air. 新鮮な空気を入れよう、辺りを補足すればより良い。

以上。


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英作『ノロウィルス10(有効な感染防止対策を講じる)』答と考え方

2015-12-29 20:10:53 | 英作 解答
『Norovirus』


10.有効な感染防止対策を講じる必要がある。

⇒ よく、感染防止マニュアルなどに書かれているような文言である。

何か難しそうな日本語の場合、字面に惑わされることなく、本質を見抜く目が必要である。

こういった場合の心得は『赤ちゃん言葉』である。

子供に説明するとしたら、どういう日本語になるかを考える。

これについては既出の『赤ちゃん言葉で考える』のご参照を願う。

『有効な感染防止対策を講じる必要がある』

赤ちゃん言葉に直すと、

(うつらないように)何とかせい! → 何かする → Do something. である。

何もしない(do nothing)から感染が拡大する。何かする(do something)ことが対策である。

新聞記事等でも、政府(government)批判として、例えば『政府は温暖化防止のために対策を講じるべきである』

・The government must do something to stop global warming.  

などと言う。


do something の後に、感染しないように、というのを足せばよい。

『感染する』とは、get やhave で言える(前に考察済み)

・We must do something so people won't get the Norovirus.

so (that)~ で、~するように(not で しないように)、という意味。

・You must study hard so you can pass the test.  試験に受かるように頑張って勉強しなくちゃね。

・You must work hard so you will never get fired.  首にならないように頑張って働いてね。

・You must be nice to your girlfriend so you will never lose her. 振られないように、彼女にやさしくね。

・We must do something so we will never have a nuclear war. 核戦争が起きないように、なんとかしなくちゃ。

という感じで使う。


 
do something to + 動詞 の形

・I must do something to lose weight. 何とかしてやせなくちゃ。

・I must do something to save money. なんとかお金を貯めないと。

・The government must do something to help those poor people. 政府は貧困層への救済措置を講じるべきだ。

何とかして! Do something! だけでもよい。


うつらないように何とかする、ということなので、他にも spread (広まる)を使うと、

We must do something to stop (prevent) the spread of Norovirus. もよい。

さらに簡単に stop を使い、

・Stop the Norovirus!でもよいかもしれない。

以上。





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英作『ノロウィルス9(飛沫感染)』答と考え方

2015-12-28 17:55:08 | 英作 解答
『Norovirus』

9. ノロウィルスは飛沫感染もある。

⇒ 語学というのは、もちろん単語の量も大事であるが、通常思われている以上に『考え方』が左右するものである。

『飛沫感染』をどう英語にするか。なかなか難しい。しかし『物は考えよう』である。『道は無限にある』とは松下幸之助氏の言葉(著書)である。松下氏から少し知恵を拝借しよう。氏は『素直』ということを説く。素直な心の初段とか、そういうことを言われていたようだ。経営の神様と呼ばれていた松下氏は『素直』であることを大事にされ、経営に生かされていたとのこと。

私は特に素直ではない。どちらかというと、ひねくれているかもしれない。物事をそのまま素直に受け取るよりは、あれこれ考えてしまう方だ。『考える英作』を提唱しているくらいだから。あまり素直さは無いかもしれない。

素直を大事にしている松下氏の有名な言葉に『雨が降ったら傘をさす』というのがある。苦労の末得た悟りを表現した言葉のようだが、考えさせられる言葉である。いわば当たり前である。しかしある状況、ある人間関係において、当たり前の事ができなくて失敗するのが世の常である。『素直』『雨が降ったら傘をさす』。こんな当たり前のことは、よほど心がけがしっかりしていないと、できないものである。

英語においても、こういった考え方は大事である。思い込み、固定観念にとらわれたままでは、なかなか英語で表現できない。

『飛沫感染もある』をどう英語に訳すか。

松下氏のアドバイスに耳を傾け『素直』に『飛沫感染』を眺めてみよう。

普通『飛沫感染』ということは、保菌者が話したり、くしゃみをしたりした際の唾が空気中に放出され、他者に伝染するということだろう。となると、英語は


・Wear a mask. (マスクを着けよ)


というのは、どうだろうか。

・If it's Norovirus, everyone should wear a mask. ノロウィスルなら、みんなマスク着用だ。

ノロウィルス感染者が出たら、どう対応するか。さしあたって、飛沫感染を防ぐには、対応として『マスク着用』であろう。

まさに『雨が降ったら傘をさす』ということである。

訳す対象を『素直』に見る。虚心坦懐眺めれば、次に打つべき手がわかる。自分がどう動くべきか、どう英語に訳すべきか。

経営の神様の言葉も、我々英語学習者の背中を後押ししてくれている。

ちなみに、通常『飛沫感染』は airborne (⇒厳密には『空気感染』エアボーン) という語を使う。

・Norovirus is airborne. ノロウィルスは空気感染する。

以上。





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英作『ノロウィルス8(下痢・嘔吐・発熱)』答と考え方

2015-12-26 11:49:20 | 英作 解答
『Norovirus』


8. 激しい下痢、嘔吐、発熱。

⇒ 『下痢』というのは、diarrhea (ダイアリア)という。または、loose bowels ともいう。bowel は腸(intestines) のこと。ルースな(ゆるい)腸で、下痢。

上記のように『下痢』という言い方を言えない場合、他に言えるだろうか。考えてみる。

流れを見ると、下痢の前に必ず『腹痛』の症状が出る。『腹痛』は、have a pain in my stomach や have a stomachache.である。

そして下痢の結果、『トイレに行く』ことになる。上記の『腹痛』と『トイレ』の要素を合わせてみると、

・You have a stomachache and go to a toilet.

お腹が痛くてトイレに行く。

これを聞けば、『下痢』と言わなくても『下痢』だと思うだろう。

ノロに罹患しての『下痢』であるので『激しい下痢』である。激しい下痢であれば、結果的に『頻繁にトイレ』に行くことになる。よって、

・You have a stomachache and go to a toilet many times.

・You have a stomachache and go to a toilet very often.

頻繁にトイレに行くことは、場合によっては『頻尿』ともとらえられる。組み合わせによって文の意味するところは変わる。こちらの裁量次第である。トイレに関しては既出の英作問題『トイレ2』のご参照を。

要するに『下痢』という一言を言えない場合、その他の単語などで間に合わせるということである。知識の不足は知恵で補う。考えることである。

『腹痛』にしても、他にも言えるだろう。problem (問題)を使う。

『腹痛』は『お腹の問題』である。

・I have a problem with/ in my stomach.

これにトイレを足して、

・I have a problem in my stomach and go to a toilet so often. と並べれば、『下痢』でしかない。



『嘔吐』はどうなるか。普通は vomit (ヴォミット)や throw up が使われる。知らなければどうする?

考えてみると『嘔吐』は、食べた物(food)が口から(from the mouth) 出る(come out)ことである。

・Food comes out from your mouth.

または、上記の分と組み合わせてもよい。『嘔吐』する前後を考えると、お腹の問題があり、トイレへ行き、食べ物が出る、といった一連の流れとなる。

・I have a problem with my stomach. I go to a toilet and food comes out from my mouth.


『発熱』は fever(フィーヴァー)。I have a fever. で『熱がある』。他に言い方を考えると?熱が出るとは、どういうことか。

額が熱いこと ⇒ 頭が熱いこと ⇒ hot head ⇒ have と組み合わせて、

・I have a hot head.



参考までに先の 『下痢』diarrhea の反対は constipation (便秘)である。

・I am constipated. 私は便秘だ。 

語源的には、con (完全・一緒という意味)+ stipa ⇒stuff(詰める)、stop (止まる)から来ている。『完全に詰まった、止まった』状態なので『便秘』となる。

便秘のお薬は laxative (ラクサティヴ →下剤)である。 このlax (ラクス)は 『ゆるむ』という意味で、loose (ゆるい)と同系語である。関連語に relax がある。

ちなみに ラックス スーパー リッチ シャンプーの『ラクス』は Lux で由来は、luxury (贅沢)とのこと。ことなる語源である。luxury のlux は『光』という意味(ラテン語由来)で、光り輝くようなダイヤ等のイメージからできた語であろう。照度を表すルクスも同語源である。 

イラストの illustration(挿絵、説明)も『光』という語源からできた単語である。光 → 明らかになる → 説明 という成立過程であろう。挿絵があったほうが分かりやすい。日陰に太陽の光がさすイメージである。


以上。

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英作『ノロウィルス7(諸症状)』答と考え方

2015-12-23 16:59:51 | 英作 解答
『Norovirus』


7. ノロウィルスの諸症状。

⇒ 手持ちの英語で戦う。それが大事である。

無いものは無い。無い袖は振れない。英語も同じ。あるもので、何とかしのぐ。サバイバルの精神であるし、日本のもったいない精神と同じである。贅沢に慣れ親しんだら、身近なものに目が行かない。すぐ新しいものを買う。使い捨て文化。

古来日本においては、使えるものはとことん使いきるという文化があった。あるものを活かす。古き良き日本的精神。

あるものを活かす。金が無い。材料が無い。無いからこそ知恵を巡らす。創意工夫が生まれる。

現代のモノがあふれる消費文化と、英語学習。それらの投げかける問題、テーマは同じである。



さて『ノロの諸症状』である。

手持ちの英語で上記課題をどう英語にするか。

簡単な英語で、難しい日本語を訳すには、もったいない精神と同じで、創意工夫が要る。どうすれば手持ちの簡単な英語という素材を使えるか。


では考えよう。

『症状』とは何か。

大きく プラスとマイナスで分けると、やはり病気の症状なので、マイナスの事柄である。マイナスということは 『問題』problem である。おなじみ 基本動詞の王様 have と組合わせると、

・What problems do you have when you have Norovirus?  (ノロにかかったら、どんな問題があるの?)


症状なので、『体』 body に焦点を当ててもいい。

・What problems does your body have when you have Norovirus?


マイナスの事柄=悪い事柄= bad things と考えると、

・What are the bad things your body has when you have Norovirus?


どんな症状か? → 何が起きるか? → happen

・What happens when you have Norovirus?

など。


現在日本で行われている英語教育では、詰め込み教育の弊害で、難しい文法や単語、語法が頭に詰め込まれて未消化に終わり、それにより英語が話せないという状況が続いている。難しい英語は未消化。簡単な英語は練習不足。それが現状である。

時間とエネルギーは有限である。貴重な資源をどこに投入するか。それによって結果と未来は大きく異なる。英語学習も狙いを絞って、本当に大事な事に時間とエネルギーを傾ける必要がある。

時間とエネルギーには限りがある。些末なことに貴重な時間とエネルギーを費やしても、努力は報われない。

本当に大事な事は何か。

考えたい。


以上。

コメント (2)
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