英作問題『いちご 』
1. イチゴのシーズンだ。
⇒ 一つの事を言うには、色々な言い方が考えられる。多くの言い方を考えれば考えるほど、その分表現力がつく。表現力がつくということは、一言言って終わる英会話を脱するということである。
まず課題の日本語に沿って、シーズン (season) を使う。辞書を見るとわかるが、in season で 『旬な』という意味である。例文として Asparagus is now in season. 等がある。(教室の生徒さんであれば、暗唱分(速習)の買い物編(63文)にあり)
それを用いて、
・Strawberries are in season now.
簡単な単語でも、辞書を引くと、多くの例文が載っており、様々な使われ方に触れることで、その用法が自然と頭に入る。ぜひ辞書(英和辞典、英英辞典)にもっと親しんで頂きたい。
さて、一つの事柄を言うには、色々な言い方が可能なのだが、そのためには、自分の頭で考えることが大事である。
『イチゴのシーズンだ』ということは、どういうことだろうか。
イチゴのシーズンには、何が起きるのか。何をもってイチゴのシーズンと呼ぶのだろうか。
要するに、イチゴのシーズンには、イチゴが豊富に出回るわけである。
ということは、簡単に考えて、have を使うならば、
・We have a lot of strawberries now.
となる。簡単だ。イチゴのシーズンだ、と言いつつ、全然season を使うこともない。使ってもよいが、使わなくてもよい。両方使ってもよい。実用英語とは、自分の意図を伝えることを第一とする。受験ではない。実用英語は、コミュニケーションの為の英語である。
他にも考える。
『イチゴのシーズンだ』
お店の立場で考えてみる。イチゴのシーズンだということは、お店でイチゴを多数取り扱っているということ。要するにたくさん販売しているので
・Shops / stores sell a lot of strawberries now.
sell でなくても よい。
・Supermarkets have a lot of strawberries.
今度は、消費者の立場で『イチゴのシーズンだ』を考える。イチゴ好きの人にとっては、イチゴのシーズンとは、即ちイチゴを豊富に食べられる季節である。よって
・We can eat a lot of strawberries now. (in this season / at this time of year この時期)
販売者の立場で sell なら、その反対は buy である。
・We can buy a lot of strawberries now.
『イチゴのシーズン』中に店に行けば、当然店頭に、多くのイチゴが目に入る。see を使い
・We see a lot of strawberries in the grocery stores /supermarkets.
今が『イチゴのシーズンだ』ということは、それ以外の季節は、イチゴのシーズンではない。ということは、今がイチゴにとって最良の時である。best を使い、
・Now is the best time (season) to eat strawberries.
もっと簡単に
・Strawberries are (the) best now. でもよい。
英作とは、自分の言いたいことを、様々な角度から考え、自分の知っている表現を、最大限に活用することである。
自分の持つ英語の可能性を最大限に引き出すことにより、自らの英語の運用力を最大限に高めることを意図している。