【Tokyo Metropolitan Government】
5. 東京都は課題山積している。
⇒ どうしても日本語を英語に直すとき、難しい日本語にとらわれてしまうものである。日本人として持っている日本語の語彙、知識が適確で自然な英語にすることを妨げる。
人間とはどうしても便利なもの、得意なものに依存して、墓穴を掘るということがよくあるものである。人間の『目』もそのうちの一つである。我々は目に頼り過ぎる場合がある。当たり前だ。目が見えなかったら満足に社会生活は営めない。目は、視覚は我々の生活になくてはならない必須のものである。しかしその便利な道具が実は足を引っ張る場合があるということも我々は知る必要がある。
よく見ることは大切である。しかし見すぎることもよくないのである。論語にある通り『過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し』である。
見すぎて視覚に頼りすぎると、どうしてもビジュアル情報に引っ張られて、事柄の表層部分にのみ目が行き、本質部分が疎かになる。英作においても、日本語を見すぎると日本語に引っ張られ、妙な英語が出てきてしまう。そんな時はいっそ目を閉じて、考えた方がよい。この辺りのことを先人は『心眼を開く』と言ったのだろう。
さて、『東京都は課題山積している』を英作する。
目を閉じて『心の目』で見ると、『課題山積』とはどういうことか。
分析すると、課題とは、やるべきこと。やるべきこととは仕事。今言われている東京都の仕事、課題とは、豊洲市場の移転問題、オリンピックの会場見直し並びに費用の問題、保育所の不足の解消等である。それらの課題が山積みであるということである。課題というのは、要は解決すべき『問題』であり、『山積み』というおしゃれな比喩的表現を物理的即物的表現に直すと、『多い』ということでしかない。よって、
・Tokyo has many problems.
以上。
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