考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『原油・諸物価の高騰、市民生活に深刻な影響を(後半)【ウクライナ戦争5】』

2022-08-15 18:11:54 | 英作 解答

英作問題『ウクライナ戦争』 War in Ukraine

5.ロシアによる侵攻後、原油価格並びに諸物価が高騰し、市民生活に深刻な影響を及ぼしている。

⇒ 『市民生活に深刻な影響を及ぼしている』

今回は、課題の後半部分である。

 

影響とは何を指すのか、考えたい。

影響というと、単語的には、effect, affect, infulence, impact 等あるが、英作の練習として、まずはそれらの単語に頼らずに、意味を考えて、英語に表現したい。

頼らない姿勢が、自力で英語を話す土台となる。

影響ということだが、よく考えると、影響には普通、いい影響と、悪い影響がある。

物の値段が高くなれば、生活への影響は、いいはずがなく、必然的に、この文脈の場合、悪い影響を指す。

物価の高騰が、生活に与える影響=悪い影響であるならば、それはいったい何かというと、当然それは

『困ったこと』である。

『市民生活に深刻な影響を及ぼしている』という風に、たまたま日本語では『影響』と言っているが、それは要するに『困っている』ということである。

物が高くなって、困っている。ということは、人生における『問題』である。よって、この文脈において、影響=困っていること=問題 ということとなる。

問題は、誰でも知っている problem である。市民生活というのは、誰のことかというと、一般市民→みんな→民衆→ people (人々)ということとなる。よって

・ Prices are going up, so people have a lot of problems.

 

なかなか『影響』が、『問題』には結びつかないとは思う。しかし考えたらそうなる。

 

市民生活とは、要するに、我々の生活である。

・We have many problems, because everything is (getting more) expensive. 

have だけでもよい。

・We have many problems, because we have  a lot of expensive things. 

・We have (more) expensive oil and other things, and we really have serious problems. 

・Things are getting more expensive, so people have serious problems.

 

物価の高騰が、我々に影響を及ぼすということは、いろいろなことが起きる(happen)ということ。

・A lot of things are happening to people, because oil and many other things are expensive now. 

 

文脈が大切である。影響=(イコール)問題ではない。たまたま、このウクライナの戦争等を起因とする物価高騰の世の中への影響という文脈である。

参考に、以下は affect, effect, impact 等を使ったものである。

『ロシアによる侵攻後、原油価格並びに諸物価が高騰し、市民生活に深刻な影響を及ぼしている』

・Russia's invasion (to Ukraine) and rising prices including oil prices have severely affected people's lives.

・Peolple's lives have been impacted/ severly affected by price hikes of oil and many other things. 

・Russia's invasion and rising prices of oil and many other things have had serious impacts on people's lives. 

影響というと、influence が思い浮かぶが、私の感じでは、もっと内面への影響を言う際に使う感じがする。

例えば、Social media can influence young people's mental health. →SNS等のソーシャルメディアの与える、若い人たちのメンタル面への影響。TIME誌や、CNN などでも、こういった問題がよく扱われている。

どの単語がどの状況に合うかは、よく観察しなければならない。普段のインプット(読書、リスニング)が大事である。

 

今回は『影響』という語を、英作の観点から考察しているが、

影響という単語を英語に置き換えることに終始して、我々は、その影響を受ける様々な境遇の人たちのことを考えることを忘れてはならないと思う。

影響という語は本来、影響を与えられる対象を考えるためにこそあるはずである。

『市民生活に深刻な影響を及ぼしている』と言われれば、心ある人間であれば、どんな人たちが物価の高騰の影響を受けているか、考えざるを得ないだろう。

そう考えれば、直接的に『影響』の訳ではないが、発想とすれば、『物価高騰が、深刻な影響を及ぼしている』と聞けば、その結果を考えれば、当然

・We have many poor people. 

と考えることは、きわめて自然なことだろう。

他に、影響で起こることは、

・People lose thier jobs.

・People become poor.

・Poor people become poorer. 

・We will have more homeless people. 

・We buy less. 

・We can't buy a lot of things. 

・Poor people can't buy food. 

 

物価高騰の影響は、様々な方面に波及する。

『影響』という一語考えるということは、その影響による問題を具体的に考えることでもある。

影響と言われて、その語を逐語的に訳すのもいいが、その一方で、その語の示す意味を考えることで、影響であれば、その影響下にあるであろう人などに思いをはせることが、表現力の幅と奥行きを持たせることとなる。

そして、その時に考えた内容と思考力は、今後、英会話の力となって、帰ってくるだろう。

機械的、表面的な英語などではなく、言いたい時に、言いたいように言える本物の英語力となって。

 

 

英会話スクール English and Beyond のホームページはこちらです! (^^♪
(初心者から、英検1級レベルまで、幅広くレッスンを行っています。お気軽にお問合せ下さい。)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 英作『原油・諸物価の高騰、... | トップ | 英作『軍事大国ロシア、世界... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿