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旅は人生

2006-03-21 09:34:01 | Weblog
二人で旅する


   今日の花「マダガスカル・ジャスミン」。 花言葉「二人で遠くへ旅


ガガイモ科。常緑つる植物。

マダガスカル島が原産地。
日本へは明治の中ごろに渡来しました。

つる性なので、支柱にからませて育てます。

鉢物の仕立ては「あんどん仕立て」というそうです。


花のついた鉢物が出回るのは、4~7月ごろ。
家庭で育てた場合の花期は、7月ごろになります。

花色は白で、
トランペットの先端が5つに分かれたような感じ。

強い芳香があります


ショップでは、「ジャスミン」として売られていますが・・・

実は、本家「ジャスミン」とは、まったく違う科なのです!
本家は「モクセイ科」で、こちらは「ガガイモ科」。

まあ、どちらも良い香りで、
(実際香りはジャスミンによく似てます)

つる性だし・・・ま、いっか、と言えなくもありませんが。


花持ちが良いので、
ブーケやコサージュなどに広く利用されます。

これからのブライダルシーズンに、活躍しそうですね。

花嫁を「匂い立つような美しさ」に、
彩ってくれることでしょう。


さて、このジャスミン、
うまくすると、長さ10センチくらいの卵形をした実がなるのです。

黄緑色の卵みたいな実が、みるみる大きくなって、
「どうなるんだろう~」と思っていたら、
秋に黄色くなって、アケビのように割れました。

中には・・・・

ふわふわの綿毛をまとった種が、びっしり入っていましたとさっ。


そう、「ガガイモ科」の植物は、
タンポポのように、綿毛をしょった種が風にのって、
あちこちに散らばるのです。


そんなところから、「二人で遠くへ旅を」という、
何ともロマンチックな花言葉が授けられたのでしょう。
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三椏

2006-03-20 07:49:29 | Weblog

三椏

三椏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の花「ミツマタ」。 花言葉「強靭・豊かな力」 
  題字 『神夢」


ジンチョウゲ科。落葉低木。

中国が原産地。
日本には、室町時代に渡来したとされます。


樹高は、2メートルほど。
三つに分かれた細い枝が、こんもりと丸い形になります。


花期は、3~4月。
サクラの花と、ほぼ同じ時期。

花色は、内側が鮮やかな黄色・外側が白のもの、
内側が赤い園芸種もあります。


縁起木や茶花として、
日本でも古くから親しまれてきたようです。


なんといっても、「和紙の材料」として有名。

丈夫でしなやかな繊維を持つ樹皮は、
和紙をつくるのにうってつけ。

ミツマタの枝を刈り取り、
蒸してから樹皮をはいでいきます。

ミツマタで作った紙は、
きめが細かく、ツヤがあり、「女性的な和紙」とされて

います。


ちなみに、
財務省から原料情報の公式な公開はされていないの

ですが、

「日本銀行券(お札ですね)」は、
ミツマタが主な原料といわれています。

また、日本銀行によれば、

お札の平均寿命は一万円札で3~4年程度
五千円札・千円札については1~2年程度とされています。
(「お札と切手の博物館」HPより)

「天下のまわりもの」のお札、結構短命なんです。


でも、これは毎日、
人の手から手に渡る「激務」をこなす紙幣ということを

考えると、

強靱」なミツマタ製だからこそ、
これだけの期間、もつのでしょうね 

 

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しだるれて風に

2006-03-19 08:32:10 | Weblog
 

優美

しだれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日の花「シダレザクラ」。 花言葉「優美」 

バラ科。落葉高木。

日本をはじめとする北半球に分布しています。

日本には、多くの自生種が全国に分布しており、
シダレザクラは、「エドヒガン(江戸彼岸)」の園芸品種。

京都で作り出されたようで、
平安の昔から、庭木として愛でられてきました。

樹齢が長く、
250年を越える木もあり、

樹高20メートルを超える大木になります。


花期は、ソメイヨシノとほぼ同時期に咲く「早咲き」種と、
それより2週間ほど送れて咲く種とがあるようです。

花色は、淡いピンク。
さらに紅色がかった「ベニシダレ」、
八重咲きの「ヤエベニシダレ」も、よく見られます。

ほかの種と比べて、花のつく枝が細いため枝垂れるようで、
大木になると、支えが必要となるようです。


「優美」という花言葉は、

風に揺れる優しげな雰囲気を、余すところなく表現していると

言えましょう。

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山歩き

2006-03-18 07:53:07 | Weblog

春うちわ

内輪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  今日の花「イワウチワ」。 花言葉「春の使者

イワウメ科。常緑多年草。

日本が原産地で、
本州中部より北の、山間部の落葉樹林帯に自生しています。

「岩場にはえる」ことから、
名前に「岩」がついたようです。

確かに、岩場の急斜面に群生地はあるようですが、

それほど岩場に強いこだわりはないようで(!?)、
林の日陰などでもよく見られます。


草丈は、10センチほどとコンパクト。


花期は、4~5月。

直径3センチほどの5弁花を咲かせます。

花色は、淡いピンク
ごく淡いものだと、ほとんど白にも見えます。

花びらの先に、フリンジ状に切れ込みが入っていて、
なかなかチャーミングです。



「群生地」をちょっと調べてみたところ、

「花の百名山」とされている、東京・奥多摩の大岳山、
福島県・古殿町の鎌倉岳山、
岐阜県・上石津町の烏帽子岳 ・・・などなど。


むっちゃ本格登山!・・・という山ではもちろんありませんが、

どの場所も、
そこそこハイキング・トレッキングの必要はありそうです。
(ディパックにスニーカーで行くべき所)

しかし、

まさに「春の使者」として、
各地で珍重されている姿を見に行くのも、

命の洗濯」になるかもしれませんね。

 

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情熱の華

2006-03-17 07:57:08 | Weblog
 

アンスリュウム

あん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  
  今日の花「アンスリウム」。 花言葉「情熱」 


サトイモ科。常緑多年草。


コロンビア・エクアドル・キューバなど、
熱帯アメリカや西インド諸島が原産地。

600~700種の原種が確認されています。

日本には、明治時代の中ごろにに渡来したとされます。

一般的になったのは、第二次大戦後。
前衛華道の花材として、人気となりました。

現在切り花として最も多く流通しているのは、
樹上生活の種類「アンドレアナム」という原種の園芸品種

、および交配種で、
「オオベニウチワ(大紅団扇)」の別名もあります。


高さは、30センチ~1メートルほど。
矮小種(小型種)も作り出されて、
コンパクトな鉢物も出回っています。


花期は、ほぼ周年。 

仏炎苞の色は、赤のほかに白、ピンク、茶や緑も

あります。

大型種、小型種、蔓性のものなど、性質はさまざま。

木の上で生活する種類もあります。
多様性は、ランにも似ていますね。

まるで、
プラスチックで作られているかのような独特の質感。

松など、和風の花材と組み合わせてもおもしろい感じ

になります。 

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紫の高貴な色

2006-03-16 07:36:57 | Weblog
 

高貴ー紫の花

高貴

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   
  今日の花「ハナズオウ」。 花言葉「高貴


マメ科。落葉低木。  

中国が原産地。

日本には、江戸時代の初めに渡来したとされます。

高さは、ふつう2~4メートルほどで、
庭木にちょうどよい大きさですが、

原産地・中国の自生木は、15メートルにもなるとのこと。


花期は、4~5月にかけて。
赤紫、または白のの蝶型の花は、大きさ2センチほどです。

名前は、赤紫の花の色が、
「スオウ」という木からとれる染料で染まる色に
似ていることからつけられました。

花の後、夏から秋にかけて、
長さ5センチほどの、「絹さや」っぽい実をたくさんつけます。

木や葉の姿を見ると、「マメ科」という感じがしませんが、
花と実で、「ああやっぱりおマメ」と納得がいきます。


西洋にも、原産の「西洋腫」があって、「ユダ・ツリー」と呼ばれ、
キリストを裏切った「ユダの木」とされているんですね。

ユダがこの木で首を吊ったとされており、
「縁起でもないっ!」と、植栽を嫌がるところもあります。

伝説によると、
「裏切り者が首をつったことを恥じて、
 白かった花が赤くなった」とされています。

そのせいか、西洋文化圏での花言葉は、
不信仰」「裏切り」「疑惑」などなど、

ネガティブオンパレード。

・・・いやはや、とことん「ユダ」に対するイメージは悪いのですね。
(宗教の歴史的にいろいろ理由がありますが)

しかし、これはあくまで西洋(キリスト教圏)において。


東洋は東洋ならではの、
この花のイメージにふさわしい花言葉があってしかるべきだ、と、

捜しましたよ、
で、ご紹介が「高貴」と相なりました。

紫は「位の高い色」。
(聖徳太子制定「冠位十二階」では、最高位の人がかぶる冠の色)

ネガティブにならずに、
春の日差しと一緒に、
美しい「赤紫の木」を、たのしみましょう。 

 

 

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大喜利

2006-03-11 08:04:44 | Weblog

おお喜び

フルキ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の花「フリチララリア」  花言葉「人を喜ばせる」  


ユリ科。球根植物。

「フリチラリア属」には
およそ100種ほどが確認されていますが、

今日ご紹介するのは、

一般的に「フリチラリア」と呼ばれる
「フリチラリア・インペリアリス」。


原産地は、インド、ヒマラヤをはじめ、
イラン、トルコなど西南アジア。
「中近東」と言われるあたりです。

日本には、明治の始め(5~6年ごろ)に渡来したとされます。


高さは、60センチ~1メートルと大柄。


花の咲き方を、「冠」に見立てたことと、

初めて作られたのが、ウィーンの王家の庭
(impelial garden)であることから、
「インペリアリス」となりました。

英名も「クラウン・インペリアル(crown imperial)」。

イングリッシュガーデンでは、
そこそこポピュラーな存在のようです。


花期は、3~6月。
オレンジか黄色の花を、下向きに咲かせます。

「独特の香り」があるようで、
好き嫌いが分かれるかもしれません。

これは「クロユリ」も同様で、
人によっては「悪臭」とも?

嗅いだことがないのですが・・・どんな香りなのでしょうか?


チューリップやクロッカスに比べると、
球根はかなり高価。

一個「3980円」のものがありました^^;


輸入物がほとんどだそうで、とにかく「腐りやすい」とか。

多少育て方にもコツがいるようです。
けっこう、マニアックかな・・・。

「新しもの好き」な方、
「今年は新種の栽培にチャレンジしてみたい」という方、

秋の植え付けですので、それまでに研究してみては?


開花するとかなりの迫力で、  
「人を喜ばせる」に値する存在に、なってくれそうです。

 

 

 

 

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アネモネ

2006-03-10 07:47:10 | Weblog

君を愛す

アネモネ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の花「アネモネ」。花言葉「はかない恋


キンポウゲ科。球根植物。

原産地は、南ヨーロッパ・地中海沿岸。

パレスチナ地方に自生していたので、

新約聖書に出てくる「野の百合」は、
この花を指すという説もあります。

日本には、明治の始めに渡来したとされます。


花期は、3~5月にかけて。

一般的な品種はいくつかありますが、
総じて、花の大きさは4~10センチほど。


花色は豊富で、赤・ピンク・青・紫・白など。

中心部分に「ジャノメ模様」が入った感じが特徴的なのは、
「アネモネ・コロナリア種」です。

一重咲き・八重咲きともに栽培されます。

草丈は、20~40センチ。
10センチ前後の、
かわいらしい種(アネモネ・ブランダ種)も。



この花には、こんな悲しい伝説があります。


〈その1〉
西風の神「ゼフュロス」は、
妻である花の神「フローラ」の侍女・アネモネを愛してしまいました。

フローラはこれに嫉妬し、アネモネを追放しましたが、
ゼフュロスはアネモネを追いかけ続けます。
(風ですもの、どこまでも~)

とうとうフローラはアネモネを花に変えてしまいました。

春風がアネモネを優しくなでるのは、
ゼフュロスが今でもアネモネのことを愛しているから、とも・・・。


〈その2〉
美の女神「アフロディテ(ビーナス)」は、
美少年「アドニス」を熱烈に愛していましたが、
アドニスは、イノシシに襲われて命を落としてしまいます。

彼の亡骸を見て、悲しむアフロディテが流した涙が、
アネモネの花になったとされます。

実は、このイノシシは、
アドニスに嫉妬した、
アフロディテの愛人の軍神が変身した姿だったのです・・・。



いずれにしても「悲恋」のお話ですね。
「惚れたはれた」は、ほんとに神代の昔から~。


「はかない恋」という花言葉は、
これらの伝説から生まれたもの。


また、恋の苦しみ」といったものもあって、
恋の切なさ、苦しさにため息をついている方、

この花と、分かち合ってみてはいかがでしょう。

美しさで、いやしてくれますよ、きっと・

 

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献身

2006-03-09 08:00:20 | Weblog

  

献身ー最後の一句

あせび

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  今日の花「アセビ」。  花言葉「献身」 


ツツジ科。常緑低木。

日本・中国が原産地とされます。

花期は、3~5月にかけて。


白い、壺のような形の花は、大きさ6~8ミリほど。

緑がかった色や、ほんのりクリーム色に見える

種類もあります。
ピンク色をつけるのは、園芸品種です。


高さは、2~5メートルほど。

日本の山地、特に乾燥した風の強い、
「花崗(かこう)岩地帯」に自生するようです。

神奈川県の「箱根」、
静岡県の「天城山」などに、大群生地があり、
火山性の土壌を好むようです。


万葉集にもその名が登場するほど、
(10句に、詠み込まれています)

日本人とは古くからなじみ深い花木ですが、


含まれる有毒成分「アセボトキシン」はかなり強力。

神経を麻痺させる作用があります。


食べると足がしびれることから、

「足痺れ(あししびれ)」 → 「あしび」 → 「アセビ」

と、なったとも。
(見事な三段論法!?)


食べない限り、大丈夫ですので、
さわって愛でるのはOK。


「奈良公園」にもたくさん植えられているのですが、
鹿も、決してこの木の葉を食べないそうです。

もちろん、人体にも有害ですが、

転じて、葉を煮出した汁を、
農作物の害虫や、家畜の皮膚につく寄生虫駆除に

使うなど、

「転んでもただでは起きない」のが、人類の英知!

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ふるさとの友

2006-03-08 04:56:12 | Weblog

こぶしの花

こぶし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

今日の花「コブシ」。 花言葉『友情」


モクレン科。落葉高木。

日本が原産地とされ、山野に自生。
そのほか、韓国の済州島にも分布しているようです。


花期は、3~5月にかけて。

芳香のある、6弁の白い花を枝一杯に咲かせます。
花の直径は、6~10センチ。

モクレンに比べると、
大きく開いて、花の下に必ず小さな葉がつく点で
見分けられます。  


高さは、5~18メートルほど。

「タウチザクラ(田打ち桜)」という別名がありますが、

かつてはこの花の開花が、
田植えなど、農作業の目安とされたことからきている
ようです。


葉に先がけて開く純白の花は、
里山ではとても目立ったのでしょうね。

また、つぼみを乾燥させたものは、
「蓄膿症(ちくのうしょう)」や 頭痛に効果がある漢方薬
とされます。


「コブシ」の由来は、

その1
開花する直前のつぼみを、子供のにぎりこぶしに見立てた

その2
ゴツゴツした独特の形の実を、「こぶし」に見立てた

・・・・と、諸説あります。

どっちも「そうかもね」と思わせる形、ではあります。

実は、ちょっとグロテスク!? 「虫こぶ」のよう・・・。
熟すと、赤紫色になります。


「友情」という花言葉がついたのは、
この花のたたずまいが、

ふるさとの友だちに思わず会いたくなるような郷愁を、
かきたててくれるからでしょうか。

 

 

 

 

 

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