ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

花園を荒らす人

2008-05-03 17:30:06 | ときのまにまに
いろいろ問題はあるが、公園や道路脇に植えてあるチューリップや花壇を荒らす日本人がいるということには悲しくなる。そういう人間の心が理解できない。また、理解したくもない。とくに、花が好きになってくれなくてもいい。ただ、「きれいだなぁ」と思うだけでいい。いや、そんなことも思わなくていい。ただ、素通りすればいい。
当然、花を見てきれいだと思う人もおれば、汚いと思う人もいるだろう。なぜ、夜中にわざわざ泥棒のように、花園を荒らすのだろうか。よっぽど、花が憎いのだろうか。そんなはずがない。というのは、花園を荒らす人には、花を美しいと感じる完成はある。あるからこそ、美しいものを荒らすのである。はじめから荒れているものをわざわざ荒らす必要はない。美しいと思うからこそ、それを破壊することに快感を感じているのである。
想像するに、美しい花が憎いわけではなかろう。むしろ、花を植え、育てている人たちへの憎悪を感じる。花への狼藉ではなく、人間への憎悪である。他人が楽しんでいること、喜んでいること、幸せであることに対する憎悪である。逆にいうと、自分自身の生活に楽しみがなく、喜びがなく、ただ、他人の楽しみを破壊することだけが生きる張りになっている。
そこには、現代のいじめの問題や、無差別殺人につながる「底知れない恐ろしいもの」がある。花園を荒らしているようで、実は社会に対する目的のない破壊活動である。

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