ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

ぶら下がり取材と記者クラブ

2010-06-23 18:05:56 | ときのまにまに
菅首相になってから、いわゆる「ぶら下がり取材」が極端に減っているという。今朝の朝日新聞によると、内閣発足前の5日は9分27秒、就任後初の9日は7分47秒、10日は3分3秒、15日は最短の2分14秒、17日は「党務で忙しくて時間がとれない」として中止。鳩山前首相の場合は連日10分以上であったとのこと。とうとう、「20日には首相秘書官が、朝の公邸前の取材を認めない方針を内閣記者会の幹事社に通告した」とのこと。
ぶら下がり取材は、2001年に発足したはじまったもので、こんなものは無くなっても支障がない。むしろ、あのぶら下がりの光景は、マグロの一本釣りの撒き餌のように見えてしょうがない。首相が一部特権的なマスコミに餌を小出しにして「馴れ合い」、大手マスコミを政府の広報機関としてしまうせこい手段である。
あの場に入れるマスコミは内閣記者会のメンバーだけで、「特権意識丸出し」のいやらしさが漂う。しかも、記者たちの質問のレベルが低級で、主に駆け出しの記者、それも女性記者が目立つ。
朝日新聞は「ぶら下がり、逃げる首相」と3段抜きの見出しで、さも菅首相が国民の代表を毛嫌いしているような印象を与えようとしている。「大」朝日がみっともないたらありゃしない。この件について菅首相の立ち場を説明する意見については、堂々と実名をあげているのに、これに批判的な意見については「民主党の中堅議員」と匿名で、「オープンが信条の民主党なのに持ち味がなくなれば、また短命政権に終わりかねない」と無責任な論評を取り上げている。菅政権を短命で終わらせたい意図が丸見えである。
私は何も菅政権を無条件で支持している訳ではないし、沖縄問題や日米の安全保障問題などではかなり失望している。しかし、それとマスコミの「マッチ・ポンプ」報道とを混同してはならない。どうせ、マスコミに嫌われた菅首相なら、徹底的にマスコミと対決して、この際、立ち話のような無責任な「ぶら下がり取材」を全面的に廃止し、ついでに、というよりこれの方が本命であるが、記者クラブを廃止してもらいたい。そして、ちゃんと社名を言ってから質問するような記者会見を(不定期で)頻繁に開くべきだと思う。

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