晒しを巻く

数週間前から、下半身のしびれが始まり、それがだんだんきつくなるので、どうとう我慢が出来ず、日頃からつきあいのある整骨院の先生に相談したところ、いろいろ身体を調べてくれて、原因は腰周りの筋肉が弱って神経を圧迫しているいうことで、腰に晒しを巻く治療が始まりました。初めは15メートルほどの晒しを腰から胸にかけて巻きましたが、これは苦しくて1日でギブアップしました。先生は、それではということで、今度は5メートルに縮め、腰回りだけに巻くことにしましたがこれはなかなか感じが良さそうです。
晒しを巻くということはヤクザが喧嘩の時にドスに対する「防弾チョッキ」のようなものという偏見があり、今まで、一度も巻いたことがありません。博多や小倉ではお祭りの時に男衆が晒しを巻いて颯爽と歩いている姿を見て、格好がいいな、と思っていたぐらいです。まさか、自分自身がこの歳になって晒しを巻くようになるとは思ってもいませんでした。
晒しを巻いた感想は、何か身が締まって、喧嘩でもしそうな気分になるから不思議です。椅子に座る場合でも背筋を伸ばしています。いや、伸ばさないと、あちらこちらが痛くておられません。だらしのない現代の青年諸君はぜひ一度騙されたと思って巻いてご覧なさい。人生観が変わるかも知れません。
朝起きるとすぐに巻き、夜風呂に入る前にはずします。このはずしたときの開放感がまた何とも言えない快感で、これで一日も終わったという感じがします。実際は、それからも一仕事をするのが習慣になっていますが・・・・・・。お陰で、下半身のしびれの方はかなり改善されたような気がします。