成人式風景

昨日、北九州市戸畑の礼拝の帰路、スペースワールドの前を通ると、北九州市主催の「成人祭」が開催されたらしく、周辺地域は大混乱していた。特に騒ぎがあったというニュースはなかったので、イベントは正常に行われたのであろう。それにしても、「新成人」のためのお祭りの場所が「遊園地」とは、違和感はないのだろうか。
しかし、驚かされたのは彼らの服装である。大半の男性は黒のスーツ姿で好感が持てたが、中にはどこかの旧制高校応援団か昔のヤクザ集団の様な黒い羽織袴姿で大手を振って闊歩している姿はむしろ滑稽であった。本人たちはこれで「大人になった」気分を味わっているのかも知れないが、むしろ「幼児性まるだし」で、いかにもお祭りの夜店で親にだだをこねて買ってもらったスパーマンのお面をかぶって得意がっている子どもと少しも違わない。
女性の方は大半が着物姿で、中には「お嬢さん風のスタイル」も見られたが、多くは黒に金糸銀糸の模様仕立てで、まるで水商売の女性のような着物と髪型をしていた。それを職業としている人たちがそれにふさわしい服装をしているのをとやかくいうことはないが、なぜ、彼女たちがわざわざこんな格好をしなければならないのか理解できない。貸衣装代や着付け、髪結い代等費用も決して安くはないだろう。一生に一度のこととは言え、親の出費も馬鹿にならない。
それなら一層のこと、成人式記念仮装パーティとして、各個人が自分の尊敬する人物とか、その他何でもいいから「何らかの仮装をして」参加すればいい。