ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

今年の年賀状の中で

2009-01-13 20:14:18 | ときのまにまに
今年の正月に頂いた年賀状の中に、こんな言葉がありました。
<たとえ認知症になっても、私は私でなくなったのではない。私は私のままで、復活の命を生きている。紅葉の裏も表も紅葉のままである。死も生もそのままで、命そのものである。>
この賀状の主は、神学部の先輩で、大学院卒業後、一旦は教会の牧師になりましたが、思うところあって、牧師をやめて無宗教の私立の中学・高校の英語教師になり、定年まで過ごされました。しかし、その間も、「独立牧師(日本キリスト教団所属)」として、キリスト教を背景にした座禅のグループを指導したり、教派・教会を超えて小さな聖書研究会をつづけ、また神学や哲学の研究を続けておられます。彼が「見つめているもの」、彼が「耳をそばだてているもの」は、そのままで美しく、純粋で、深いリアリティです。自己の立場や、損得など俗っぽいことに囚われて、本当に見なければならないリアリティが見えなくなっている聖職が多い中で、こういう先輩と一緒に「考えたり、語ったり、飲んだり」できることは、わたしの誇りです。

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